レンタカーはどうやって通販・越境ECをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、レンタカーが通販・越境ECを活用することでインバウンド集客する事例が増えています。レンタカーの通販・越境ECを活用した成功事例では、効果的にマーケティングを行えています。このページでは、レンタカーのインバウンド対策やインバウンド集客における通販・越境ECの活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- レンタカー×通販・越境EC事例その①:カー用品店最大手のチェーン株式会社オートバックスセブン中国市場向け越境ECサイトに出店
- レンタカー×通販・越境EC事例その②:『全日空海淘』インバウンドマーケティングプロジェクトを開始
- レンタカー×通販・越境EC事例その③:オートバックスとオリックスが提携し越境ECを強化。店舗でリース販売&整備
レンタカーの通販・越境ECによるインバウンド対策やインバウンド集客には、訪日中ではない外国人にもマーケティングできるというメリットがあります。インバウンド業界でよく用いられる用語の一つに「旅マエ・旅ナカ・旅アト」というものがあり、これはそれぞれ「訪日前・訪日中・訪日後」を表します。通販・越境ECは特に旅マエや旅アトの、日本にいないインバウンドにマーケティングをする手段として利用されています。たとえば、訪日中に気に入った食品がありこれを自分の国に帰っても食べたい、というインバウンドからのニーズがあった場合、その食品を取り扱うメーカーが越境ECサイトに出店していれば、外国人は自分の国でもその食品を手に入れられるということです。通販・越境ECを利用することで、旅アトにもマーケティングのチャンスを広げることができます。
ここでは、レンタカーという業界・業種における通販・越境ECによるインバウンド対策事例を紹介していきます。
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「広告運用」の資料を無料でダウンロードする「越境ECサイト制作」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロードするカー用品店最大手のチェーン株式会社オートバックスセブン中国市場向け越境ECサイトに出店
カー用品店最大手のチェーン株式会社オートバックスセブンは、大手EC、小売インフラ企業の京東集団(ジンドンシュウダン)が運営する、日本企業を含む海外企業の中国向け越境ECサイト「京東全球購(JD Worldwide)」に出店することを発表しました。「JD Worldwide」は、中国最大のEC事業者で、フォーチュン500にも選出される京東集団が運営するJD.comの海外企業向け越境ECサイトです。
3億人以上の顧客を対象に、世界各国のブランドから家具・家電・生鮮食品・アパレルなど幅広いカテゴリーの商品を、ワンストップで提供し、設立からわずか14年ながら、中国において自動車用品のみでも約80億元もの販売実績があるのだといいます。今回、「JD Worldwide」に出店する「AUTOBACS 汽车用品全球购旗舰店」では、品質や安全性にこだわりを持つ中国の自動車ユーザーを対象に、車内用品や消臭剤などのカーアクセサリー、洗車用品などのカーケミカルを中心に、日本ブランド商品を販売。国・自動車ユーザーの利用が期待できると考えているようです。
『全日空海淘』インバウンドマーケティングプロジェクトを開始
12言語30通貨に対応した越境ECシステム「マルチリンガルカート」などを提供する株式会社ACDは、『全日空海淘』インバウンド向けマーケティングプロジェクトを開始しました。本プロジェクトは、株式会社ACDが展開する『全日空海淘』のプラットフォームを活用し、日本国内における訪日中国人に対する集客支援や、決済ソリューションの導入支援を包括的におこなうもの。
今回、沖縄県より本プロジェクトを順次スタートし、訪日中国人が多く利用する飲食店、リゾートホテル、観光施設、レンタカー店、バスなど、『全日空海淘』QRコードの設置およびWeChat Payの導入を支援し、対象地域における集客および売上支援など、現地インバウンドマーケティングの更なる強化を行い地域の活性化を図っていくことを目指すというものです。現在、沖縄県内の約50企業が当プロジェクトへの参加を予定しており、現地代理店と連携して、既に150店舗以上に設置、プロモーションカードは10万枚以上配布を完了しているとのこと。「ハイアットリージェンシー那覇沖縄」「オキナワマリオットリゾート&スパ」「ヒルトンホテルオキナワ」などのリゾートホテルの他、今後はインバウンド専用宿泊施設にも重点を置いて設置を拡大していきます。さらに美ら海水族館や東南植物楽園などの観光地、飲食店の他、タクシーの後部座席やレンタカーの助手席などに専用ステッカーを張り、更なる拡大を図る予定です。
オートバックスとオリックスが提携し越境ECを強化。店舗でリース販売&整備
カー用品店最大手のチェーン株式会社オートバックスセブンと、オリックスグループの自動車リースおよびレンタカー会社であるオリックス自動車は、個人向け自動車事業で業務提携することで基本合意したと発表しました。今回の提携は、カー用品販売大手のオートバックスセブンとリース業界トップのオリックス自動車が組んで、個人向け自動車事業を展開するといもの。
両社が基本合意したのは、オリックス自動車の個人向けリースのマイカーリースをオートバックスの店舗で軽整備、車検に関わるサービスを提供。また、マイカーリース商品をオートバックスの店舗で販売するほか、オリックス自動車が事業化しているレンタアップ車両を活用したマイカーリース商品をオートバックスと共同で開発していきます。オートバックスは、カー用品以外の車検や整備、車販売にも力を入れており、オリックス自動車と提携することで、これを促進します。一方のオリックス自動車は個人分野の事業強化を推進しており、オートバックスとの提携で個人の顧客に直結する新賞品を展開して販路の拡大を図り、越境ECを強化する方針です。