伝統工芸品はどうやってインフルエンサーをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、伝統工芸品がインフルエンサーをインバウンド集客で活用する事例が増加しています。インフルエンサーを用いた伝統工芸品のプロモーションの成功事例では、インバウンドに関連するデータを、収集し解析することで効果的なインバウンド対策を実施できているようです。
このページでは、伝統工芸品のインフルエンサーのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- 伝統工芸品×インフルエンサー事例その①:カナダのYouTuberが日本の伝統技術展を紹介/海外も絶賛する日本の職人技、インバウンドの観光資源にできるか
- 伝統工芸品×インフルエンサー事例その②:日本人YouTuberが英語で地元の魅力を発信!愛媛の伝統工芸・伊予かすりの紹介動画
インフルエンサーを活用した伝統工芸品のインバウンド対策やインバウンド集客のメリットは、ターゲットとする客層に効率的にプロモーションできることや、顧客に見てもらいやすいということです。PRを行いたい客層に人気のあるインフルエンサーを起用すれば、そこに焦点をあててプロモーションを行えます。また、広告があふれる現代において企業からのPRや情報発信をよく思わない顧客も多くいますが、顧客にとって親近感のあるインフルエンサーが紹介することで、嫌悪感を抱かせることなくPRできます。
ここでは、伝統工芸品という業界・業種におけるインフルエンサーを活用したプロモーションの事例を紹介していきます。
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カナダ出身の人気YouTuber・Sharla(シャーラ)は、Sharla in JapanというYouTube公式チャンネルを運営しています。シャーラは、2015年7月4日から5日にかけて東京都荒川区で行われた「あらかわの伝統技術展」を訪れ、その様子を公開しました。
あらかわの伝統技術展は昭和55年から開催されている、伝統技術の展示会です。荒川区在住の伝統工芸職人を中心に70名ほどの職人が集まり、実演しながら伝統工芸技術を紹介します。2015年の開催時には、着物や提灯、ひな人形などさまざまな日本の伝統工芸品が展示されました。
シャーラは笠やうちわ、畳などを作っている様子などを紹介しました。動画の終盤では三味線の体験をし、その後三味線づくりの実演を紹介しました。
この動画の音声は英語ですが、字幕は日本語、スペイン語など5言語用意されています。海外からは「日本の伝統技術はすごい!」というコメントが多く寄せられました。
こういった伝統工芸展は常時行われているわけではなく、訪日旅行の際のコンテンツとしてはまだポピュラーではありません。しかし日本の伝統技術というのは大きな観光資源でもあるので、訪日外国人が日本を訪れたときにこのような伝統技術をいつでも体験したり感じることができると、訪日旅行の際の新たな選択肢となるでしょう。
日本人YouTuberが英語で地元の魅力を発信!愛媛の伝統工芸・伊予かすりの紹介動画
愛媛県在住の日本人YouTuber・Sherryは、2017年4月に愛媛県の伝統工芸・伊予かすりを動画で紹介しました。
シェリーは日本人ですが英語がとても流暢で、自身のYouTubeチャンネルには英語で動画を投稿しています。内容は英語の勉強の仕方や簡単な日本語レッスンなど言語に関わるものから、愛媛の田舎ライフを紹介したものなどさまざまです。
動画で紹介された伊予かすりとは木綿を天然藍で染めたもので、かつては作業着や日常着として全国の農家や庶民の着物や日用品に使われていました。一時は全国一の生産量を誇った伊予かすりですが、現在ではほとんど生産されていません。シェリーが訪れた「伊予かすり会館」では、製造過程や道具などが展示されています。
シェリーは動画で、伊予かすりづくり体験をしました。ハンカチの下から玉を入れて輪ゴムで縛り、その作業をいくつか繰り返します。終わったらハンカチを藍染め用のタブに何度か浸け、洗います。最後に輪ゴムをとり、干して完成です。
動画には日本語字幕もありますが、コメント欄は英語のコメントが中心でした。「このアートとても好き!」という英語のコメントも見られました。