化粧品メーカーはどうやってWEB・メディアをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、化粧品メーカーがWEB・メディアによってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、化粧品メーカーのWEB・メディアのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- 化粧品メーカー×WEB・メディア事例その①:資生堂の高級化粧品「クレ・ド・ポー ボーテ」は東アジア圏を中心にWEB活用で情報発信
- まず1つ目は中国で絶大な人気を誇る資生堂の最高級ブランドである、「クレ・ド・ポー ボーテ」のWEBを活用した事例。小さな美容クリームが1つ数万円もするこの高額ブランドが、いま中国で急激に売り上げを伸ばしています。
化粧品メーカー×WEB・メディア事例その②:KOSE「雪肌精」は、アジアを中心にWEBを活用し情報発信
- 2つ目はKOSEの雪肌精のWEBを活用した事例です。KOSEのインバウンド主力商品である雪肌精。1985年発売のロングセラーブランドであり、訪日中国人から大変人気を誇っています。
- 化粧品メーカー×WEB・メディア事例その③:様々なキャンペーン情報をWEBで発信する「SK-II」
- 3つ目がプロクター・アンド・ギャンブルの子会社であるP&Gプレステージが提供するSK-IIのWEBを活用した事例。2016年には売れ残り女をターゲットにしたCMが中国で大ヒットを起こし、SK-IIの売上を大きく後押ししました。
近年プロモーションの方法としてWEB・メディアがポピュラーになってきています。WEB・メディアによるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれの化粧品メーカーの色がはっきりと出やすく、工夫を凝らしたWEB・メディアが求められています。
ここでは、化粧品メーカーという業界・業種におけるWEB・メディアの各社の事例を元にして、効果的なWEB・メディアを活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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日本人女性も憧れの、資生堂の高級化粧品「クレ・ド・ポー ボーテ」小さな美容クリームが1つ数万円もするこの高額ブランドが、いま中国で急激に売り上げを伸ばしています。すでに中国に進出して15年以上の歳月が過ぎており、2015年の爆買いの影響などもあり、今、中国本土でも非常に人気を博しています。
中国最大のSNSであるWeibo(微博)でも連日、美容専門家達がこぞって「クレ・ド・ポー ボーテ」を推しているとのこと。さて、中国人から大変人気を得ている「クレ・ド・ポー ボーテ」ですが、一体どのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
「クレ・ド・ポー ボーテ」の公式ブランドサイトを見てみると、中国、台湾、香港、インドネシア語での対応をしています。その中でも特に力を入れているのが、爆買いの影響などもあり、消費が増えている中国です。
中国版のWEBサイトを見てみると、チャットカスタマーサポート機能があり、気軽に製品についての質問ができます。このような形でカスタマーサポートをしている会社は珍しく、中国に対して力を入れていることがうかがえます。
その他にもWEBサイト上にはWeChat(微信)やWeibo(微博)のリンクもあり、SNSも活用しながら情報発信をしています。その他にもTmolle(天猫)などのECモールも活用しています。また、会員限定サイトもあり、その中でも会員しか使えない情報などもあります。
このように、日本のWEBサイト並に充実した中国用のWEBサイトを作成し情報発信を行っています。
KOSE「雪肌精」は、アジアを中心にWEBを活用し情報発信
青いボトルが目印の美白化粧品、「雪肌精」を展開するのは、化粧品業界第3位のKOSEです。同社が2016年4月28日に発表した2016年3月期決算では、売上高が期初の会社計画を273億円も上回る2433億円(前期比17.1%増)、営業利益も346億円(同52.9%増)となり、3期連続で最高益を更新。
2015年度は化粧品業界各社が上昇気流に乗っていますが、それでもずば抜けて良い調子を保っているのがKOSEです。
これらの好調の理由としてあげられるのがインバウンドの影響だと考えられます。主力商品である「雪肌精」が中国で大変人気を得ており、日本に訪れた中国人達が爆買いする風景をよく、ドラッグストアや百貨店で見ることができます。
そんなKOSEの展開する「雪肌精」ですが、一体どのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
「雪肌精」はアジアを中心とした中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポールに対して、WEBを活用して情報を発信しています。その中でも注力をしているのが中国でしょう。中国版WEBサイトを見てみると、商品ストーリーや商品情報などをWEBサイト上で発信しています。その他にもWEBサイト上にはWeChat(微信)やWeibo(微博)のリンクもあり、SNSもうまく活用している模様。
ポイントとなるのは、日本版のWEBサイトと変わりないほどの情報量を掲載していること。やはり、情報量が多ければ多いほど、消費者へは情報が伝わります。さらに、その国の基質や特性、SNSに合わせて情報発信をすることがインバウンド対策をする上で大切になるでしょう。
様々なキャンペーン情報をWEBで発信する「SK-II」
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) の子会社であるP&Gプレステージ合同会社が販売する化粧品ブランドのSK-II。近年、中国で配信したネットのCMが、話題になっています。
タイトルは「彼女は最終的にお見合いコーナーに行った」(她最后去了相亲角)。4分ほどのCMは、中国版YouTubeにあたる優酷(Youku)で公開初日に100万回以上再生され、コメントは3万件を超えています。
注目を浴びたこのCM。有名な女優やスターは一切出てきません。ヒットの背景には、中国の独身女性が抱える深刻な「晩婚化」への悩みがありました。このような、中国人消費者へいろいろな角度からアプローチを行い、知名度を上げているSK-II。その他のインバウンド対策は一体どのようなことを行っているのでしょうか。
SK-IIの中国版のWEBサイトを見てみると、肌年齢や肌の状態を診断するプログラムを提供するキャンペーンを行っています。(2018年7月現在)他社の化粧品メーカーのWEBサイトを見てみると同じような形でキャンペーンを打ち出しているWEBサイトは少ないように思います。
キャンペーンに参加するためにWEBサイトから予約できますが、WEBから直接予約する以外にも、WeChat(微信)アカウントから予約することもでき、WEBとSNSをうまく活用しています。
このように、WEBサイトを活用してブランドストーリー以外のキャンペーン情報やセールなども発信していくことはとても大切です。