旅館・民宿はどうやってWEB・メディアをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、旅館・民宿がWEB・メディアによってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、旅館・民宿のWEB・メディアのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
旅館・民宿×WEB・メディア事例その①:澤の屋旅館は英語版WEBサイトを活用して予約を獲得
- まず1つ目は訪日外国人から絶大な人気を誇る澤の屋旅館。述べ17万人以上の訪日外国人をおもてなしした澤の屋旅館のWEBサイトを活用した事例をご紹介いたします。
旅館・民宿×WEB・メディア事例その②:外国人目線を意識したWEBサイト設計:陽気館公式WEBサイト
- 2つ目は世界最大の観光口コミサイトであるトリップアドバイザーが発表している「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の旅館 ランキング 2017」で第2位にランクインしている陽気館。最高のホスピタリティを提供し続けている、厳選された宿泊施設、観光名所、およびレストランにトリップアドバイザーから与えられるエクセレンス認証を取得しています。口コミの評判がとてもいい陽気館のWEBやトリップアドバイザーを活用した事例を紹介します。
旅館・民宿×WEB・メディア事例その③: WEBサイトで外国人向けに情報を発信:料理旅館白梅
- 3つ目はこちらも世界最大の観光口コミサイトであるトリップアドバイザーが発表している「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の旅館 ランキング 2017」で第3位にランクインしている料理旅館白梅のWEBを活用したインバウンド対策の事例をご紹介いたします。
近年プロモーションの方法としてWEB・メディアがポピュラーになってきています。WEB・メディアによるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれの旅館・民宿の色がはっきりと出やすく、工夫を凝らしたWEB・メディアが求められています。
ここでは、旅館・民宿という業界・業種におけるWEB・メディアの各社の事例を元にして、効果的なWEB・メディアを活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
Googleマップによる集客、うまく活用できていますか?
Googleマップでの集客ツール「口コミコム」を詳しく見る >澤の屋旅館は英語版WEBサイトを活用して予約を獲得
観光庁が発表している平成28年度の「宿泊旅行統計調査」によると、2016年(平成28年)の1月~12月の施設別の客室稼働率では、旅館の稼働率は非常に低く、2016年に若干上向いたものの37.1%となっています。
こちらの数字を見ているとインバウンド対策に苦戦をされている旅館が多いように思われます。そのような中でもインバウンド対策をうまくしており、訪日外国人を取り入れている旅館もあるのは事実です。
そんなインバウンド対策を行い、実績を出している旅館の代表格なのが、澤の屋旅館です。東京の下町・谷中に位置する訪日外国人に人気の宿で、家族経営の旅館で全12室を提供。宿泊料金は1泊素泊まり5400円と訪日外国人も泊まりやすい料金体系なのではないでしょうか。
宿泊客の90%以上が、欧米圏からの訪日外国人であり、インバウンド受け入れを開始した1982年から2015年までで、90か国の地域の延べ17万7035人の訪日外国人が宿泊しました。
澤の屋旅館では、英語版ホームページを運営しています。料金やアクセス、施設案内やWi-Fiや自転車レンタルなどの提供サービスに関する情報が英語で提供されています。さらに毎日の空き室情報も更新。予約もホームページ上からできるようになっています。昔は、OTAからの予約も多かったみたいですが、WEBサイトからの予約も増えているそうです。
他にもホームページ上では澤の屋旅館を紹介するマンガ「MANGA SAWANOYA STORY」が配信されています。旅館の歴史やスタッフの日常、日本文化やゲストとのおもしろい体験などをコミカルに紹介しています。このようにWEBを活用し情報発信を行っています。さらにマンガを組み合わせることにより、文章だけでなく、より理解しやすい情報になっています。
外国人目線を意識したWEBサイト設計:陽気館公式WEBサイト
旅館は英語ではJapanese Innと呼ばれていますが、Ryokan でも通じるほどに一般化してきています。厚生労働省が発表しているデータによると平成27年3月末時点で旅館営業施設数は全国で4万1,899施設とされています。それでは、訪日外国人は実際にどのようなイメージを旅館も持ち、どのようにして旅館を選んでいるのでしょうか。
旅館やホテル選びで特に活用されているのがトリップアドバイザーなのではないでしょうか。トリップアドバイザーとは世界最大級の旅行クチコミサイトです。旅館やホテル、観光地などのクチコミ情報が記載されています。
特に英語圏の外国人が活用されているそうです。そんなトリップアドバイザーですが、年に1回「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の旅館 ランキング 2017」というものを発表しています。そのランキングに第2位にランクインをしている陽気館という旅館があります。
343以上のトリップアドバイザー上での口コミを獲得しており、訪日外国人から人気を得ています。そんな陽気館ですが、一体どのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
陽気館のWEBサイトを見てみると、英語対応されています。英語版のサイトと日本語のサイトは作りを変えており、英語版のWEBサイトはトップページのすぐ下にトリップアドバイザーでランキングに入っていることや、エクセレント認証を取得していることをアピールしています。
さらに、動画も活用し旅館内の雰囲気をWEBサイト上で発信しています。さらに、館内の写真が豊富で外国人が気になる旅館内の情報が発信されています。
WEBサイトで外国人向けに情報を発信:料理旅館白梅
旅館は、日本らしさを感じられるたたずまいや、ゆったりとした雰囲気から、訪日外国人からの非常に高い人気を集めています。「旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の旅館 ランキング 2017」というランキングを出しており、そのランキング第3位に京都にある料理旅館白梅という旅館が入っています。
訪日外国人から絶大な人気を得ているとのこと。そんな料理旅館白梅ですが、一体どのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
WEBサイトを見てみると英語対応しています。旅館を構える京都は比較的、欧米豪圏の訪日外国人が多いです。歴史的な建物や古くからの日本文化を楽しみたい欧米豪圏の訪日外国人がよく、京都には訪れます。それを意識して、英語での情報発信を行っていることが見て取れます。
さらに、WEBサイトを良く見ていくと、部屋の情報や料理の内容、その他の館内施設を丁寧にWEBサイト上に情報を載せています。旅館は下見をできないため、このように丁寧に情報発信することが重要になってきます。