宮崎県のホストタウン一覧 │ ドイツ・イタリア・合宿・文化交流・オリンピック後の取り組み

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東京オリンピック・パラリンピックの開催は2021年に延期されましたが、ホストタウン事業は継続しているという都道府県もあります。この記事で紹介する宮崎県内のホストタウンは、事前合宿の受け入れ等について、ドイツやイタリアなど各国との調整を続けています

各自治体が海外選手の誘致や交流事業の調整に取り組む中で、宮崎県はどのような活動をしているのかについて解説します。

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宮崎県のホストタウンは?

新型コロナウイルスの拡散やそれに伴うオリンピック延期により、海外からの選手団を迎えるなどして交流に取り組む「ホストタウン事業」は、一時停滞している都道府県もあります。

一方で、宮崎県内のホストタウンは事前合宿の日程について調整が必要としつつも、今後も取り組んでいく姿勢を維持しています。

この記事では、宮崎県のホストタウンについて紹介します。

宮崎県のホストタウン一覧 

市町村名 ホストタウン

宮崎市・延岡市・小林市

ドイツ

宮崎市

英国・カナダ

宮崎市・日南市・西都市

イタリア

都城市

モンゴル

延岡市

ミャンマー

日向市

米国、トーゴ

綾町

セーシェル 

宮崎県と交流のある国は9か国で、各自治体がホストタウンとして迎えるために、事前合宿の誘致や国際交流イベントなどの取り組みを実施しています。

宮崎県のホストタウンの取り組み

自然の宝庫である宮崎県では、サーフィンのできる海岸や、ユネスコエコパークに選ばれた綾町など魅力ある場所を有しています。

宮崎県では、自然を活かした国際交流が以前から存在し、それを活かしたホストタウンとしての取り組みを実施しています。

事前合宿の招致

宮崎県の各自治体では、東京五輪に向けた海外選手たちの事前合宿の誘致に取り組んでいます。

宮崎市・延岡市・小林市はドイツをホストタウンとし、サッカードイツチームの代表を誘致したり、延岡市の場合はドイツの柔道選手の合宿を受け入れたりしています。

また宮崎市は英国・カナダとの交流もあり、英国ラグビー選手の合宿を誘致しています。

西都市では以前から交流のあったイタリアをホストタウンに登録し、事前合宿の誘致や国際大会参加選手たちとの国際交流を検討している段階のようです。

スポーツを通じた交流

ホストタウンの取り組みでは、合宿などに招いた選手や関係者たちと、各地域の市民の交流を実施する事業もあります。

都城市では、オリンピック、パラリンピック選手をモンゴルから招き、レスリング選手や指導者、子ども達との交流を進めていく計画があるようです。

また延岡市ではドイツの柔道選手を招き、柔道を通した交流を実施していく予定です。

合宿に訪れた選手たちとの交流の機会を逃さず、各自治体ともスポーツを通じた交流に取り組んでいく計画があります。

歴史・文化を通じた交流

都城市では日本を訪れたモンゴル関係者らに、日本文化の体験をしてもらい、地元食材を使った料理でおもてなしをする予定です。

延岡市はミャンマーと交流があり、ホストタウンとして柔道選手らの合宿の受け入れを検討し、住民や小中高生たちとの国際交流の機会も予定しています。

日向市にはサーフィンができる海岸があることから、以前から米国との交流が盛んでした。今後もホストタウンとして米国との交流を深め合宿の誘致などに取り組み、日向市の伝統的な祭りである「ひょっとこ踊り祭り」を通じた交流を実施しています。

東京オリンピック終了後の取り組みは?

ホストタウンとして東京五輪に関連した選手や関係者を招き、スポーツ教室や国際交流イベントを実施した後、相手国との関係は終わってしまうのかというと、そうではありません。

どの自治体でも継続して交流を図ることが目標になっていることが多く、大会後も継続的に続く取り組みは、事後交流型ホストタウンと呼ばれています。

宮崎県の場合はどのような事後交流がなされる予定なのかについて解説します。

文化面での交流

延岡市の計画では、ミャンマー選手団を招き市民らとの交流を図ったり、スポーツイベントの実施をしたりするなど、継続した国際交流に取り組む予定です。

米国やトーゴと交流がある日向市では、大会終了後にトーゴ選手団を招き、市民との交流を図ります。トーゴと東郷の名前が似ていることから、東郷地区の住民との交流を図る予定で、文化交流として「ひょっとこ踊り」などの内容も盛り込みます。

綾町の場合はセーシェルとの事後交流で、お互いの文化や歴史などを紹介しあうことで相互理解を深める機会を設け、観光振興につなげていく予定です。

オリンピック終了後も観光業を盛り上げるために:宮崎の強みとは

宮崎県の強みといえば、地域特産品であるマンゴーや地鶏などの食べ物や、壮大な自然でしょう。

特に、日本神話にゆかりのある「天岩戸神社」や「天安河原」などの観光地が注目されています。日本神話の観光スポットとして話題の宮崎は「神話の里」のイメージによって認知度が高くなった県でもあります。

インバウンド対策として、こうした神話の内容を英語で説明した動画の製作にも取り組んでいます。

宮崎県「神話」で九州最下位脱出なるか?東アジアに賭けるインバウンド施策、3市場の特徴を整理

オリンピックイヤーでもある今年2020年は、今まで以上にインバウンド誘致に期待が寄せられています。宮崎県はインバウンド対策として、アジア圏の人々をメインターゲットに様々な施策を行っています。この記事では、宮崎県が行っているインバウンド対策と事例、ダーゲット国の特徴についてご紹介します。目次宮崎県で行われているインバウンド施策神話の里として人気上昇中東アジア等インバウンド推進事業宮崎県の情報インバウンド需要対応状況香港・台湾・韓国がターゲット香港の旅行者の特徴台湾の旅行者の特徴韓国の旅行者の...

インバウンド誘致において宮崎県が抱える課題

外国人にとって魅力的な観光資源を持っているにもかかわらず、宮崎県のインバウンドに向けた環境整備は、他県や九州の他の地域に比べて遅れている傾向にあります。

具体的にはJapan.Free Wi-Fi登録施設が1,408施設と全国第36位であること、外国人観光案内所設置数においては10施設であり、全国第44位に位置することなどが挙げられます。

こうした環境整備を整えることが、インバウンド誘致に向けた一歩となるでしょう。

宮崎県のインバウンド需要

訪日外国人の訪問率、訪問数、さらにはインバウンド宿泊人泊数も九州・沖縄地方では最下位となっている宮崎県。しかしながら、全国でみれば平均並をやや下回る程度のインバウンド需要を持っています。

ホストタウンが宮崎県の観光業界を盛り上げる!

東京オリンピックの開催によって、ホストタウン登録をしている都市や地方にも外国人関係者が来日します。

各自治体が地域独自の文化や観光資源をPRするチャンスであり、今後のインバウンド誘致に良い影響をもたらすことが期待できます。

宮崎県を訪れる外国人を受け入れるにあたって懸念されるのが、Wi-Fi環境や外国人観光案内所の少なさでしょう。各自治体にはホストタウンとして外国人を呼び込む活動と並行して、利便性向上のための環境整備が求められています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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