越境ECにも使えるInstagramのショッピング機能のはじめ方とは?設定方法を画像つきで解説

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無料で利用でき、ECサイトへの集客が期待できるInstagramのショッピング機能。商品の検索や購入がスムーズにできるようになったことで、Instagramによる売上アップが見込めるようになりました。

さらに、インバウンド需要が増加する中、日本でしか手に入らない商品や日本特有の商品は、海外の旅行客にも人気があり、海外マーケティングInstagramのショッピング機能を活用しているケースもあるようです。

しかし「どうやって設定すればいいの?」「利用条件は?」など、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Instagramのショッピング機能を導入する前に知っておくべき基本的な情報をご紹介します。Instagramを活用して海外向けにマーケティングを実施したい方は、ぜひ参考にしてみてください。

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Instagramのショッピング機能とは?

Instagramのショッピング機能とは、投稿内に商品をタグ付けすることで、商品名や価格などの詳細を表示できるだけでなく、自社のECサイトなどに直接誘導できる機能です。

JOURNAL STANDARD:Instagramより編集部スクリーンショット

JOURNAL STANDARD:Instagramより編集部スクリーンショット

ショッピング機能が導入されるまでは、Instagramのキャプション内に商品URLを記載しても、リンクをタップして商品ページに遷移させることができませんでした。

ショッピング機能が導入されてからは、「商品名」や「価格」を表示できるだけでなく、リンクも有効なのでInstagramから直接ECサイトに遷移させられるようになりました。離脱防止にもつながり集客アップに大きく貢献できることから、重要なSNSマーケティングのひとつに位置づけられています。

Instagramのショッピング機能 3つのメリット

ECサイトに直接誘導できるだけがメリットではありません。Instagramのショッピング機能にはほかにもメリットがあります。3つ紹介します。

1. 無料で利用できる

Instagramのショッピング機能を利用するのに初期費用はもちろん、月額利用料、販売手数料などもかかりません。ECプラットフォームの多くは、販売手数料や決済手数料を必要としますが、自社のECサイトに誘導して販売すれば手数料をかけず売上をアップできます。

広告費を必要とせずに販売チャネルを増やせるので、売上アップを図りたい方は必須といえます。

2. 広告っぽさを軽減できる

Instagramでの集客方法として、Instagram広告が代表的で有効な手段のひとつですが、プロモーション色が強く、あまりよく思わないユーザーが一定数存在することも事実です。

Instagramのショッピング機能はWebサイトと同じように、自分の気になったアイテムをタップすると詳細ページに遷移する仕組みなので、商品カタログのようにカジュアルな感覚でユーザーに見てもらえ点が魅力です。

3. そのままフィード広告にも出稿できる

ショッピング機能を利用した投稿を、そのままフィード広告として出稿できるのもメリットのひとつです。フィードはいわゆるタイムラインのことで、多くのユーザーはInstagramを開いたときにフィードをチェックします。

投稿から直接商品ページに誘導できるので、これまでリーチできていなかったユーザーに情報を届けられると同時に、売上アップも期待できます。

Instagramのショッピング機能にはデメリットも…?

海外向けのマーケティングのひとつとしても注目を浴びているInstagramのショッピング機能ですが、使い方には気をつけたほうが良い点もあります。

1. フォロワーが少ないと、思ったようにリーチできない場合も

フォロワーが少ないと思うようにリーチできません。フォロワーを増やすにも時間が必要なため、最初のうちは広告出稿を活用するなどし、リーチ数を増やす必要があります。

2. あまりにも広告っぽい内容だと敬遠される

Instagramに限らず、広告っぽさが強いとアレルギー反応を起こして敬遠してしまうユーザーも少なくありません。ほかのアカウントを参考にしつつ、広告っぽさが強くなりすぎないようブラッシュアップしながら投稿するようにしましょう。

Instagramのショッピング機能を導入するための5つの条件

Instagramのショッピング機能を導入するための条件は以下の5つです。

  1. FacebookおよびInstagramのポリシーに準拠していること
  2. 該当するビジネスとドメインに​紐づいていること
  3. 所在地がコマースを利用できる国であること
  4. 信頼性のあるアカウントであること
  5. 正確な情報を提供すること

Instagramのショッピング機能を利用するには、Facebookページを作成し、お互いをリンクさせる必要があります。そのため、ここではFacebookで対応すべき条件も合わせて解説します。

これらの条件を満たすことでショッピング機能を使えるアカウントか否かを判断されます。導入条件をそれぞれ詳しく確認していきましょう。

1. FacebookおよびInstagramのポリシーに準拠していること

FacebookInstagramでビジネスとして商品を販売するには、それぞれの利用規約に従わなくてはなりません。

いかなる理由でも利用規約に違反してしまうと、ショッピング機能の導入ができなくなるので注意が必要です。

2. 該当するビジネスとドメインが紐づいていること

FacebookページやInstagramアカウントには、ビジネスのウェブサイトで直接購入できる有形商品を出品してください。

また、提供されたドメインに紐づいたストアやウェブサイトのものでなければなりません。必要に応じて、そのドメインを確認するための認証プロセスをはさむ場合があります。

3. 所在地がコマースを利用できる国であること

FacebookInstagramのコマースの場を利用するには、FacebookページまたはInstagramアカウントの所在地が、コマースが利用可能な国である必要があります。

日本はFacebookInstagramのショップを使用できる国に該当するので問題ありません。

4. 信頼性のあるアカウントであること

FacebookアカウントやFacebookページ、Instagramアカウントは、認証済みである必要があります。十分なフォロワー数を維持していることも求められる場合があります。

5. 正確な情報を提供すること

Facebookコマースで表示される商品情報は、正確な価格と在庫状況を表示する必要があります。また、返金・返品ポリシーを明確にし、ウェブサイトやFacebookInstagramから簡単にアクセスできるようにしましょう。

これらの要件を満たさない場合、Facebookコマースの機能が制限されたり、アカウントが停止される可能性があります。

Instagramのショッピング機能の設定手順

条件を満たしていれば、誰でも無料でInstagramのショッピング機能を利用できます。下記の手順通りに進めれば難しくありませんので、最後までしっかり確認してください。

  1. Facebookページを作成する
  2. Instagramビジネスアカウントを設定し、Facebookページとリンクする
  3. Facebookにショップを開設する
  4. Facebookページにカタログ(商品)を登録する
  5. Instagramの審査へ

1. Facebookページを作成する

Instagramのショッピング機能を利用するには、Facebookページを作成し、お互いをリンクさせる必要があります。Facebookページとは、企業やユーザー間での情報発信を目的に個人のアカウントとは別に無料で作成できるページのことです。

まずはFacebookページを作成しましょう。

▲Facebookページの作成手順(編集部スクリーンショット)

Facebookアプリのプロフィール画面右下にある「3本線(≡)」→「ページ」→「作成」→「利用を開始」をタップ。ページ名やカテゴリなど、必要事項を記入したらFacebookページの作成は完了です。

2. Instagramビジネスアカウントを設定し、Facebookページとリンクする

Instagramには、一般ユーザーが使う「個人用アカウント」とは別に「プロアカウント」があり、さらにプロアカウントは「クリエイターアカウント」と「ビジネスアカウント」の2種類に分かれます。

ショッピング機能を導入するには、Instagramアカウントをビジネスアカウントに切り替える必要があります。無料なのはもちろん、以下の手順で簡単に切り替えられます。

▲Instagramでビジネスアカウントを設定する方法(編集部スクリーンショット)

まず、右下にあるプロフィール写真をタップして、プロフィールに移動します。その後、「プロフィールを編集」→「プロアカウントに切り替える」→「次へ」をタップします。

▲Instagramでビジネスアカウントを設定する方法(編集部スクリーンショット)

続いて、ビジネスの「カテゴリ」を選択して「完了」をタップ→「ビジネス」を選択→「次へ」をタップ。連絡先の情報を追加し、「次へ」をタップします。連絡先を使用しない場合は、「連絡先情報を使用しない」をタップします。

最後に、リンクするFacebookページを選択し、InstagramアカウントとFacebookページをリンクして完了です。

複数のアカウントを運営している場合、リンクさせるべきアカウントを間違える可能性もあります。十分に注意して作業するようにしてください。

3. Facebookにショップを開設する

Instagramのショッピング機能を利用するには、Facebookページにあらかじめショップを開設し、商品を登録しなくてはなりません。Facebookではじめてショップを設定する際に、カタログも作成できます。

Facebookにショップを開設する手順】

  1. 利用を始める」ページ→「開始する」→「※ショップを作成」→「スタート」の順に選択
  2. コマースマネージャでショップの設定を続ける方は「これらのプラットフォームを利用しない」→「次へ」を選択
  3. Instagramで販売を行う場合は、「Instagramビジネスアカウント」→「次へ」を選択
  4. 「新規のビジネスポートフォリオを作成」→「次へ」を選択。この際、「(あなたのページの名前とID)のアイテム」という名前のカタログが、コマースマネージャで自動的に作成されます
  5. ショップの詳細を見直し、販売者契約を確認、同意した上で、「設定を完了」をクリックしてショップの作成が完了

※Shopifyなど別のパートナープラットフォームですでに販売を行っている場合、該当するプラットフォームを選択するとそのプラットフォームを使ってショップを作成できます。

ショップが承認されて公開されると、ショップ名、注目の画像、顧客の評価、配送と安全な支払いの詳細、「フォロー」「商品をすべて見る」アクションボタンが表示されます。

4. Facebookページにカタログ(商品)を登録する

上記で解説したショップのカタログを管理して販売する商品を追加します。商品を登録するには手動で入力する、もしくは連携機能を利用するか2つの方法があります。

【手動】で一つひとつ商品を登録する

ネットショップを運営していない場合や、Facebookページとリンクする機能がネットショップにない場合は、Facebookページに商品を一つひとつ登録する必要があります。

カタログに商品を手動で追加する方法は以下です。利用者が購入の判断をしやすくなるように、できるだけ多くの情報を入力するのがおすすめです。

  1. コマースマネージャ」を開き、「カタログ」を選択
  2. 「カタログ」タブ→「アイテム」に移動
  3. 右上の「アイテムを追加」→ドロップダウンメニューから「手動」を選択
  4. アイテムの情報(アイテムの画像、アイテムの名前、説明、その他の詳細)を入力
  5. サイズ違いや色違いなどアイテムのバリエーションを追加するには、そのアイテムの行の左側にあるを選択して、ドロップダウンから「バリエーションを追加」を選択し、元のアイテムと異なる情報を編集します
  6. 商品登録が完了したら、右下の「アイテムをアップロード」→「完了」を選択

【連携機能】を使用して登録する

ShopifyやBASEなどのECプラットフォームを利用している場合、ショップページとFacebookページをリンクすることで手軽にFacebookページにも商品を登録できます。導入すると商品の内容が自動で反映される仕様で、ECサイトで商品の変更をした場合、Facebookページの商品も一緒に更新されるなどのメリットがあります。

5. Instagramの審査へ

これらの手順に加え、条件などもクリアできればようやく審査です。Instagramのプロフィール画面から「三本線(≡)」をタップし、「設定」→「ビジネス」→「Instagramショッピングを設定する」を選択します。

その後、必要な項目を入力すれば審査の準備が完了します。

Instagramのショッピング機能導入の審査について

ショッピング機能の審査は自動で行われます。具体的な審査基準などは公表されていませんが、Facebookとリンクされているか、カタログに不備がないかをチェックされるようです。

審査にかかる日数

前述した条件を満たした後に審査がはじまり、結果が出るのは「数日〜1週間」くらいです。審査に通った場合しか通知が来ないので、定期的にInstagramをチェックしておくと良いでしょう。

1週間以上経ってもショッピング機能が利用できない場合は、審査に通らなかったか審査がされていないことが考えられるので、再度確認しておきましょう。

審査に通ったか確認する方法

審査の結果はInstagram上で確かめられ、以下が手順となります。

  1. Instagramのプロフィール画面の「≡」をタップ
  2. 設定から「ビジネス」をタップ
  3. 「ショッピング」をタップ
  4. 審査が行われていると「審査中です」と表示される

審査が通らなかった場合は、「承認されませんでした」と表示されます。一方、審査が通っていた場合は、ショッピング機能が利用できている状態です。

Instagramのショッピング機能で効果的に売上拡大を

日本でしか手に入らない商品や日本特有の商品は、海外の旅行客にも人気があることから、Instagramのショッピング機能を活用して海外向けにマーケティングを実施したいところです。

スマートフォンの普及によって越境EC市場は右肩上がりで拡大しています。今後、さらなる拡大が見込まれることもあり、いまのうちから取り組んでおくことが求められます。越境ECについては、「越境ECとは?メリットとデメリット、各国のプラットフォームまとめ」でメリットやデメリットなどを詳しく紹介しています。あわせてご確認ください。


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<参照>

Instagramヘルプセンター:Instagramでビジネスアカウントを設定する方法
Meta:FacebookとInstagramでショップを設定する方法
Meta:コマースマネージャでカタログにアイテムを手動で追加する方法

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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