パン屋さんのGoogleビジネスプロフィール活用【エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座 vol.3】

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※本記事は、2021年10月29日に掲載した記事を一部修正の上、再掲しています。

各業種でのGoogleビジネスプロフィールの活用法について、Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパートの永山卓也氏に聞く連載企画「エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座」。

第3回となる今回は、「パン屋さん(ベーカリー)のGoogleビジネスプロフィール活用」をテーマに、国内外の顧客に愛される店舗作りや、訪日観光客にも対応できるアプローチ方法を伺います!

【連載】エキスパートに聞く!業種別GBP活用講座


<プロフィール>

永山卓也 - Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート/「訪日ラボ」アドバイザー&「口コミコム」テクニカルアドバイザー


ローカルビジネスのマーケティング支援に豊富な経験を持ち、企業、自治体、地域団体を問わず実績は多数。株式会社ユニットティ代表取締役。Googleビジネスプロフィール ダイアモンドプロダクトエキスパート。インバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」アドバイザー&「口コミコム 」テクニカルアドバイザー。

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パン屋さん(ベーカリー)のGoogleビジネスプロフィール活用について

編集部:
今回も業種別のGoogleビジネスプロフィール活用について、永山さんとざっくばらんにお話ししていきます。よろしくお願いします!

永山さん:
よろしくお願いします。

編集部:
今回は「パン屋さん(ベーカリー)のGoogleビジネスプロフィール活用」について伺いたいと思います。

永山さん:
わかりました。

パン屋さんの「目玉」となる商品と関連付けられているか?

永山さん:
パン屋さんは基本的に、自宅や会社の近く、通勤や通学途中の駅近く、経路途中にあるから寄ることが多くなります。

編集部:
確かに、普段の生活では「遠くのパン屋さんに行こう」とは思わないかもしれないですね…。

永山さん:
パン屋さんに訪れる理由としては、もうひとつあります。

目玉となる商品があって、それを知ることで、その商品を目的に遠くても訪れるというものです。

その時の検索意図的に「遠いから普段づかいはできない」と判断されたとしても、その魅力を伝えられていれば「一度は行ってみたい店舗」になります。立地的に普段づかいできない場所だったり、少々遠かったりしても別の機会を作って訪れてもらえる流れが生まれます。

そのためには、お店の代名詞ともいえるおすすめ商品をしっかりとGoogleビジネスプロフィールでも発信していくことが必要です。

編集部:
なるほど。たとえば「当店ではメロンパンが売れてます」みたいな発信ですよね。

永山さん:
そうですね。お店によって、惣菜パンがおいしいとか、プレーンなものが人気とかがあると思います。

いろいろなメーカーの商材を取り扱っている小売店、たとえば書店やドラッグストアなどの場合、お店特有の目玉商品というのはなかなか作りづらかったりします。

一方で、パン屋さんはメインとなる商材がある場合がほとんどです。最近ではさらにこれが尖ってきた感があり、食パンやカレーパンなど、特定の商品しか売っていない特化型のパン屋さんも増えています。

編集部:
確かにそうですね!

パン屋さんに行く理由は、日常的に普段づかいする時にはさまざまな種類を選びたいですけど、おいしいパン屋さんを探している時は「目玉になるパンが食べたい」から行きますもんね。

永山さん:
はい、ですのでパン屋さんは、アイコンとなる商材が重要な要素になります。

とくに、普段の行動範囲から外れたパン屋さんに行こうと思ってもらうには他店との差別化が必要で、「行きたくなる何か」がアピールできていないといけないわけです。

それがGoogleビジネスプロフィールで表現されている必要があります。投稿やメニュー、写真などできちんとアピールできていないといけないということですね。

編集部:
Googleビジネスプロフィールでそういったアピールってあまりできてないのかもしれないですね…。

普段づかいもできる魅力も伝えつつ、それでいてざっと見てそのお店の売りがなんなのかがわかるようにするには、写真や記事の投稿内容やバランスなどの工夫が必要そうですね。

永山さん:
そうですね。あとは飲食店の場合、カテゴリに「〇〇料理」などと設定できるので業種名もアイコンになります。一方、パン屋さんはカテゴリが「ベーカリー」で統一されてしまうのもあって、それ以外での差別化が重要になります。

Googleマップで検索した時の見え方をチェックして、不足している要素を写真や投稿などで追加していきましょう。

パン屋さん(ベーカリー)の口コミの集め方

永山さん:
メイン商材をアピールし、他店と差別化するにあたっては、口コミを集めるのが効果的です。

編集部:
口コミを見た時、「おいしかった」というような高評価な口コミが集まっていたら、行きたくなりますね!

永山さん:
はい。とくにパン屋さんのようにアイコンとなる商材がある場合は、口コミを集めやすい傾向にあります。

回転も早くお客様が多く来店する業態なので、そういった意味でも口コミが集めやすいですね。

「よろしければGoogleの口コミに、食べたパンと感想を書いてください!」とお声がけしつつ、商品を入れる袋に口コミ投稿用のQRコードを入れておく等の施策を行ってもいいでしょう。

値引きやプレゼントをわたすなどして、良い口コミだけを募るのは違反になるため、ビジネスが停止されたりする要因になります。でも口コミを集める事自体はむしろGoogleが推奨しているため、この点に注意しつつ、積極的に口コミを集めていくといいでしょう。

編集部:
口コミ投稿用のQRコードは、訪日ラボの運営会社 株式会社movが提供している「口コミコム」を導入すると、Googleマップ以外の口コミサイトへの口コミや、SNSのフォロー、アンケートなども1つのQRで促進できるので、お客様との交流を増やしたいという事業者の方にはぜひオススメしたいです…!

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パン屋さん(ベーカリー)で口コミを集める効果は

永山さん:
口コミを集める効果としては、もちろん先ほどもありましたように、口コミを見た人に来店を促せるというのがひとつあります。

もうひとつは、口コミも検索の対象になることです。「メロンパン」「フランスパン」のような口コミが入っていれば、それらと関連付けられて検索に引っかかりやすくなります。

編集部:
なるほど。ちなみに、パン屋さんのようにアイコンとなる商材・目玉商品が作りやすい業態と、先ほどおっしゃっていた書店やドラッグストアなど目玉商品が作りにくい業態があると思うのですが、それらの口コミの集め方に違いはありますか?

永山さん:
いろいろなメーカーから仕入れた商品を取り扱っているお店の場合、その商品に対する口コミが、必ずしもお店への褒め言葉にはならなかったりしますね。

石橋:
口コミで、「この化粧品、いいよ!」と書いてあっても、化粧品に対する印象が良くなるだけで、お店への好印象にはつながらない、みたいなイメージでしょうか。

永山さん:
はい、そういったお店では、単体の商材に対する評価だけではなく、総合的な魅力を伝えられるような口コミが多く集められると良いですね。

検索者が知りたいパン屋さん(ベーカリー)の情報は?

永山さん:
パンを買いに行く際は、焼きたてのパンを買えたほうが嬉しいと思います。

編集部:
確かにそうですね!ということは、パンの焼き上がり時間を載せておくと良いんですね。

永山さん:
はい。一例ですが、「〇〇時にパンが焼き上がります」といった情報があると良いですね。

これが日によって変動するのであれば、リピーターなどに対しても「ここを見てもらえれば最新情報がわかる」と認識してもらえるように仕組みづくりをすると良いでしょう。

編集部:
良いですね。お客様にとっての利便性が上がりそうです。

永山さん:
あとはイートインスペースの有無も載せておきましょう。

イートインがある店舗の場合、カフェのような利用ができるので、いろいろなニーズに対応でき、より多くのお客様に来てもらえるきっかけになります。


永山さん:
今回はいかがでした?

編集部:
目玉商品を打ち出すのが重要、というのが今回のキーポイントだったような気がします。

冒頭でも話があったように、普段の生活では「遠くのパン屋さんに行こう」とは思わないかもしれませんが、Googleビジネスプロフィールなどで発信していくことによって遠くからのお客様の集客にもつなげてくれたら嬉しいですよね。

永山さん:
そうですね!

編集部:
今回もタメになる情報、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします!

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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