【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】 |
ホームページを制作するには自分で専用のプラットフォームやテンプレートを使って作成する方法と、専門の業者に依頼する方法の2つがあります。
しかし、プラットフォームやテンプレート、業者の選択肢は非常に多く、適切に選ばないと理想とは異なるサイトができてしまう可能性があります。そのため、それぞれの特徴や得意分野を理解し、自分の目的に合った方法を選ぶことが大切です。
本記事では、ホームページを自作する場合と業者に依頼する場合のメリット・デメリットを詳しく解説します。
※「ホームページ」は本来、ウェブブラウザを開いたときに最初に表示されるページを指しますが、一般的には「ウェブサイト」と同じ意味で使われることが多いため、この記事では「ホームページ=ウェブサイト」として説明します。
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ホームページを制作するには?
ホームページを制作する方法や料金はさまざまです。
まずは自作で制作する方法と制作会社に依頼する方法それぞれの特徴を簡単に紹介します。
自分で作る
専門的な知識や技術がなくても、誰でも簡単にホームページを制作できるテンプレートがリリースされています。テンプレートから好みのデザインを選び、掲載する画像やテキストを入力するだけで自社ページが完成します。
無料のテンプレートも数多くありますが、有料のテンプレートであれば独自ドメインを取得できたり、サイト上の広告の非表示化ができたりと、無料版よりも優れた機能を備えているものが多いようです。
ホームページ制作会社に依頼する
ホームページ制作をプロに依頼するのも手段のひとつです。
制作会社にもそれぞれ特長があり、SEOやWebマーケティングに強い会社や、システム開発に長けた会社、特定の業界に特化した会社、Weデザインの得意な会社など、いろいろな制作会社があります。
おのおの得意分野が異なるため、自社サイトが目指す理想像をもとに、依頼すべき制作会社を決めると良いでしょう。
自分で作る場合のメリット・デメリット
Webサイトを構築するにはHTMLやCSSの知識が必要ですが、ホームページ制作用のテンプレートを使えば誰でも簡単に作れるのは前述のとおりです。
しかし、テンプレートには無料のものや有料のものなど、さまざまなものがあるため、機能やコストをよく比較する必要があります。
自分で作るメリット
コストを押さえられることと手軽さがメリットです。有料ツールを使用したとしても、制作会社に依頼するよりも安価にホームページを制作できることがほとんどです。
また、いつでも修正したり情報を更新したりできるため、期間限定のページ公開など、試験的なことに取り組みやすくなるのも魅力です。
自分で作るデメリット
ホームページ制作用のテンプレートは自由度が低く、理想通りのデザインや仕様にするのが難しいケースもあります。無料のテンプレートを使用する場合は、制作したホームページ上に広告が表示されてしまうこともあります。
その他にも、プラットフォームによっては独自ドメインが取得できないケースが見られます
有料のテンプレートであっても、制作後の運営やエラーの解決は基本的に自身で行うことに変わりはありません。手間や労力がかかることはあらかじめ認識しておきましょう。
制作会社に依頼する場合のメリット・デメリット
Web制作を請け負っている会社は数えきれないほどあるため、制作の目的や予算など、選択の基準を決めておくと良いでしょう。
それぞれの会社ごとに得意分野が異なるため料金や企業規模の大小のみで選ぶと、適切な選択ができない可能性があります。
以下では、制作会社に依頼するメリットやデメリット、選び方を解説します。
制作を依頼するメリット
ホームページの制作会社に依頼することで、クオリティの高い自社ページを制作できます。
なかには完成後のメンテナンスを請け負っている会社もあります。Googleの各種ツールを駆使して改善点の発見や情報の更新、SEO施策まで代行してくれる専門会社に依頼すれば、自社で制作する場合に比べて、ホームページ制作と運用にかかる時間や労力を大きく軽減できるでしょう。
Webサイトを定期的にアップデートすることは、検索順位の改善や、訴求力の向上にもつながります。
制作を依頼するデメリット
ホームページ制作を専門業者に依頼する場合、自作する場合と比べて制作費が高くなります。
ページ数や仕様によって料金は異なり、簡易的なホームページなら数十万円で制作できる一方、大がかりなサイトを立ち上げる際には数百万円もの予算が必要になることもあります。
ページ更新時に再び制作会社に依頼しなければならないケースも多く、頻繁な情報修正や軽微なデザイン変更などをすることが難しくなります。
自社で簡単に更新できるようなシステムを導入することもできますが、その際には別途費用がかかる点に注意しましょう。
制作会社の選び方を紹介
理想的なホームページを制作できる会社を選ぶためには、それぞれの会社の得意分野を知ることが必要不可欠です。
また、どの程度の料金がかかるのかを知っておくことも大切です。事前に見積もりをとり、どのように料金が加算されるか、総額はいくらか確認しておくと良いでしょう。
その他に、制作の進め方についての説明や十分なサポートが受けられるかという点も選択材料となります。
ホームページ作成ツールを紹介
ここでは特に有名な無料ツールの「WordPress」と「BlueGriffon」、有料ツールの「ホームページビルダー」と「自分で更新できる最短ホームページテンプレート」を紹介します。
WordPress
「WordPress」は、世界的に有名なホームページ管理ツールです。
無料で使用でき、自由度が高いことが人気の理由ですが、HTMLやCSSの知識が必要となる上級者向けのサービスです。
BlueGriffon
「BlueGriffon」は文字を入力するだけで自動的にHTMLソースが生成されるため、HTMLの知識なしで簡単にホームページを制作できる点が最大の魅力です。
直感的な操作が特長で、動画や音声をページに埋め込むこともできます。
ホームページビルダー
「ホームページビルダー」は、サイト制作ソフトのパイオニア的存在です。
業種やテンプレートを選択して、目的に応じたホームページを初心者でも簡単に制作できます。
バナーやロゴを作成できるサービスや、2回まで無料で電話サポートを受けられるサービスもあります。
自分で更新できる最短ホームページテンプレート
「自分で更新できる最短ホームページテンプレート」はHTMLやタグをコピーして貼り付けながらページをつくるため、HTMLを知らなくてもサイトを制作できます。
操作の過程で知識を得られるのも利点です。
デザインや構成はもちろん、動画の掲載やリンクの設定なども自在にでき、自由度とわかりやすさを両立したサービスだといえます。
WordPressでホームページを作成する手順
WordPressは、専門的な知識がなくても比較的簡単にホームページを作成できるツールです。最後に、WordPressを使ってホームページを自作する手順を紹介します。1. サーバーとドメインを準備する
まず、ホームページを公開するために必要なレンタルサーバーと、独自ドメインを用意します。サーバーとはホームページのデータを保存し、インターネット上で公開するための「貸倉庫」のようなものです。独自ドメインは、サイトの住所となるURL(例: example.com)で、覚えやすく設定できる自分専用のインターネット上の名前です。
・レンタルサーバーを契約する
有名なレンタルサーバーには、エックスサーバー、ロリポップ、ConoHa WINGなどがあります。料金プランや機能を比較し、目的に合ったものを選びましょう。・独自ドメインを取得する
ホームページのURLとなる「独自ドメイン」を取得します。たとえば、「example.com」「mywebsite.jp」などのことです。ドメイン取得サービス(お名前.com、ムームードメイン など)を利用して取得できます。・サーバーとドメインを連携する
サーバーの管理画面で、取得したドメインを設定して接続を完了させます。2. WordPressをインストールする
レンタルサーバーの管理画面から、WordPressを簡単にインストールできます。ほとんどのレンタルサーバーには、ワードプレスの自動インストール機能が用意されています。必要事項を入力し、ワンクリックでインストールが可能です。インストール完了後、管理画面(ダッシュボード) にログインします。URLは「https://ドメイン/wp-admin/」となります。
3. テーマを選んでデザインを決める
ワードプレスでは、「テーマ」と呼ばれるテンプレートを利用して、デザインを簡単にカスタマイズできます。「Cocoon」「Astra」「OceanWP」など、初心者向けの無料テーマと、「SWELL」「THE THOR」「TCD」など、デザイン性が高い有料テーマがあります。
一般的には、ダッシュボードの「外観」→「テーマ」→「新規追加」からインストールする流れです。その後、「外観」→「カスタマイズ」で、ロゴ、カラー、フォント、レイアウトなどを変更できます。
4. 必要なプラグインを導入する
プラグインとはワードプレスの機能を拡張できる追加プログラムです。プラグインを使うことで、SEO施策やセキュリティ強化などが簡単に行えます。
ダッシュボードの「プラグイン」→「新規追加」から検索・インストールし、有効化しましょう。
5. ホームページの基本ページを作成する
ワードプレスでは、「固定ページ」と「投稿ページ(ブログ)」を使い分けてサイトを構築します。「固定ページ」は基本的には一度設定すれば、頻繁な更新が不要なものです。「投稿ページ」で記事の作成や更新をします。固定ページ
- トップページ(ホーム画面)
- 会社概要・プロフィールページ
- サービス・商品紹介ページ
- お問い合わせページ
投稿ページ(ブログ)
- ブログ記事を定期的に投稿したい場合は「投稿」機能を活用。
6. ホームページを公開し、運用を開始する
すべての設定が完了したら、いよいよホームページを公開します。公開する前にプレビューで最終確認し、デザインやリンクに問題がないかチェックしましょう。また、GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleに登録し、サイト分析や検索改善検索エンジンに認識されるようにします。公開後は記事や情報を追加し、定期的に内容を更新することで、サイトの価値を高めていきましょう。
ホームページの完成イメージを固めてから制作方法を検討
プラットフォームやテンプレート、制作会社はたくさんありますが、コストだけで選択するべきではありません。
どんなホームページを制作したいかによって、最適なツールや業者は異なります。たとえ無料のツールを使用してサイトを作ったとしても、まったく集客につながらないのでは制作の時間を無駄にしてしまいます。
事前にホームページの構成やデザイン、仕様を検討し、目的に応じて制作したり、依頼したりすることが大切です。
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