アフィリエイトとは?意味・仕組み・料金・メリットを広告主向けに解説

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【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】

本連載では、国内外問わず通用するマーケティング施策を取り上げ、インバウンド対策にも役立つヒントをお届けします。

アフィリエイトとは、ブロガーやWebサイト運営者が、自身のサイトやコンテンツに広告を掲載し、成果に応じて報酬を得る成功報酬型の広告です。企業のマーケティング手法として活用されるだけでなく、個人がコンテンツを収益化する手段としても広く利用されています。

導入の際には、アフィリエイトの仕組みや広告掲載までの流れ、アフィリエイト広告の始め方について知る必要があります。

この記事では、アフィリエイトの概要や仕組み、料金相場、メリット・デメリットについて解説します。

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アフィリエイトとは?

アフィリエイトの仕組み
▲A8.net アフィリエイトの仕組み:編集部スクリーンショット

アフィリエイトとは成果報酬型のインターネット広告で、自らが運営するWebサイトやブログに貼り付けるだけで一般ユーザーでもコンテンツを収益化できるとして注目されています。

成果報酬型というのは、広告を掲載するだけでは広告料が発生せず、成果に応じて広告料が支払われる形態を言います。

まずはアフィリエイトに関連する広告主、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)、メディア(アフィリエイター)、サイト訪問者(ユーザー)について説明します。

1. 広告主とは

広告主とは、広告に掲載されている商品やサービスを取り扱っている企業のことを指します。アフィリエイトにはテレビや雑誌などのマス広告と同様にさまざまな広告主が存在します。

ファッションや化粧品食品はもちろん、エステや美容室などのサービス業、病院、予備校など多岐にわたります。

2. ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)とは

ASPとは広告主とアフィリエイターを仲介する企業やWebサービスの総称です。

ASPを利用することによって広告主は多数のメディアに対して広告の掲載依頼を出せる一方、アフィリエイターは営業活動の手間なくして多くの案件を得られます。

ASPの代表例としてはA8.net、バリューコマース、afb (旧アフィリエイトB)などがあります。

3. メディア運営者(アフィリエイター)とは

メディア運営者(アフィリエイター)とは広告を掲載するWebサイトやブログの運営者を指します。

アフィリエイターが自ら広告の営業をかけるわけではなく、ASPと呼ばれる広告仲介サイトに登録し、自身が運営するWebサイトなどに広告を掲載します。収益もASPを経由して支払われます。

4. サイト訪問者(ユーザー)とは

サイトに訪れるユーザーを指します。ユーザーは、検索エンジンやSNSを経由してWebサイトやブログなどのメディアにアクセスします。

そこで、自身の悩みを解決する情報を見つけたり、興味を引かれる商品に出会ったりした場合、アフィリエイト広告を経由して商品やサービスを購入することがあります。

アフィリエイトの仕組み・料金

アフィリエイトの導入を検討するにあたり、費用がどの程度かかるかというのが重要事項となってくるのではないでしょうか。

そこで以下では、アフィリエイトの仕組みや料金について解説します。

アフィリエイトの仕組み

アフィリエイトでは、まず広告主Webサイトやブログなどのメディア・コンテンツにおいて商品やサービスの広告を掲載するためにASPに登録し、ASPで広告掲載依頼を目にしたメディア運営者アフィリエイター)が自身のWebサイトにおいて広告を掲載することとなります。

アフィリエイトにおける広告料は成果に連動して決定されるため、広告の掲載後、広告主が成果に応じた報酬をASPを経由してアフィリエイターへと支払うケースが一般的です。

料金の相場

アフィリエイトにおいて広告主がASPに支払う料金には月額料金と広告料があります。

月額料金はASPがアフィリエイターに対して掲載依頼を出すための手数料のことで、広告料はアフィリエイターが掲載した広告による成果に応じて発生する報酬のことをいいます。月額料金は3万円~5万円が相場となっています。

ある成果に対してどの程度の報酬を支払うかは基本的には広告主側が決められますが、報酬が低すぎればアフィリエイターに案件を選ばれにくい傾向にあり、報酬が高すぎれば売上があがっても利益が出にくくなってしまいます。

初めてASPを利用する際には、同業他社の案件や類似案件の報酬相場をリサーチしつつ決定すると適切な報酬が設定できるでしょう。

また、アフィリエイターに支払う報酬には、ASPへの仲介手数料が加算されることにも注意が必要です。手数料はASPによって異なりますが、相場としてはアフィリエイターに対する報酬の3割ほどです。

アフィリエイトのメリット・デメリット

アフィリエイトを活用する際にはメリットとデメリットを理解することが重要です。

以下では、アフィリエイトのメリット・デメリットについて解説します。

メリット

成果報酬型の側面を持つアフィリエイトは、費用対効果の高い広告媒体であるといえます。広告掲載の準備にかかる時間を大幅に削減できるため、時間面でも効率的な広告手法です。

またアフィリエイターは、自ら運営するコンテンツにおいて成果を出せると考えた商材を掲載するため、自社の製品と関連するコンテンツや製品に対して興味を持つユーザーを対象として広告を掲載できることになります。

デメリット

アフィリエイト広告には、商材によっては不向きなものがあります。

まず、掲載してもらうためにアフィリエイターにアピールできる、宣伝しやすいコンテンツである必要があります。アフィリエイト広告の性質上、短期的な成果というよりも長期的な視点で効果を見込むべきでしょう。

結果につなげられればコストパフォーマンスに優れた広告媒体となり得ますが、なかなか結果が出ずに苦慮することもあるようです。

アフィリエイト広告活用の流れ

アフィリエイト広告は、広告主(企業)、ASP、メディア運営者(アフィリエイター)、サイト訪問者(ユーザー)の四者が関わる仕組みで成り立っており、以下の手順で活用されます。

1. 広告主(企業)がアフィリエイトプログラムを登録

広告主(企業)は、自社の商品やサービスを広めるためにASPに登録し、アフィリエイトパートナー(アフィリエイター)を募ります。

この際、報酬単価も決定します。

2. アフィリエイターがASP内で商品を決定

アフィリエイター(ブロガー・YouTuber・SNS運営者など)は、自身が運営するメディアに掲載する商品や商材をASP内で探します。

商品単価や自身が運営するメディアとの関連度などから選び、決定します。

3. アフィリエイターが広告を掲載

アフィリエイターは、記事や動画、SNS投稿などを通じて広告を掲載し、ターゲットとなるユーザーに情報を届けます。

たとえば、下記のような広告の掲載の方法があります。

  • 旅行ブロガーが「東京でおすすめのホテル10選」という記事を執筆し、ホテル予約サイトのアフィリエイトリンクを掲載
  • YouTuberが「最新ガジェットのレビュー動画」を投稿し、ECサイトの購入リンクを説明欄に記載
  • SNSインフルエンサーがInstagramでコスメ商品を紹介し、購入ページへのリンクをストーリーに追加

4. ユーザーが広告をクリックし、商品やサービスに興味を持つ

メディアを訪れたユーザーが、掲載されたアフィリエイトリンクをクリックし、広告主のサイト(ECサイトや予約サイトなど)に移動します。

具体的には、以下のようなアクションを取ることを指します。

  • 旅行記事を読んだユーザーが、気になるホテルのリンクをクリック
  • YouTube動画で紹介された商品が気になり、説明欄のリンクをタップ
  • Instagramの投稿を見たユーザーが、ブランド公式サイトへアクセス

5. ユーザーが商品を購入・サービスを利用する

アフィリエイトリンク経由で遷移したユーザーが、商品を購入したり、サービスを申し込んだりすると、広告主に成果が発生します。

成果地点としては、以下のようなものが考えられます。

  • ホテル予約サイトで宿泊を予約
  • ECサイトでガジェットを購入
  • オンライン英会話スクールの無料体験に申し込む

6. アフィリエイターに成果報酬が支払われる

ユーザーのアクション(購入・予約・登録など)が確定すると、アフィリエイターに成果報酬が支払われます。報酬の形式は、以下のようなものがあります。
  • 成果報酬型(CPS):購入・成約ごとに報酬が発生(ECサイト・旅行予約など)
  • クリック報酬型(CPC):広告がクリックされるごとに報酬が発生(Google AdSenseなど)
  • リード獲得報酬型(CPL):無料登録や問い合わせごとに報酬が発生(資料請求・セミナー申し込みなど)

この流れに沿ってアフィリエイト広告を活用することで、企業は広告費を効率的に運用し、アフィリエイターは収益を得ながら価値ある情報を発信できます。

アフィリエイトの広告効果を上げるコツ

アフィリエイト広告では広告効果や訴求力なくして結果につなげることは難しい傾向にあります。

アフィリエイト広告をマーケティングの一環として取り入れる際に、広告主はさまざまな手段を用いて広告効果を高めることに努めるべきでしょう。

具体的には広告素材を増やすことや報酬単価を上げること、掲載ボーナスを設けることなどの対策が考えられます。

アフィリエイターの質、プロモーションに対する意欲は報酬単価やボーナスに左右されるため、広告効果が見込めていない場合には報酬を上げることも大切です。

アフィリエイトのメリット・デメリットを理解して活用

アフィリエイトはうまく活用すればコストパフォーマンスに優れた広告媒体として商品やサービスプロモーションを促進しますが、商材やアフィリエイターによってはなかなか結果につながりにくいこともあるでしょう。

そのような時には自社の広告についてもう一度見直し、問題点や改善点を見出すことが重要です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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