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【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】 |
トレーサビリティ(Traceability)とは、製品や商品の原材料・製造・流通・販売の過程を追跡・記録する仕組みのことです。
食品・医薬品・工業製品など、多くの業界で活用されており、品質管理の強化・安全性の確保・偽造品対策・サプライチェーンの最適化に役立ちます。
導入には時間やコストがかかるものの、消費者の安心を高め、企業の信頼性を向上させる効果が大きいため、注目が集まっています。
近年では、日本人のみならず、訪日外国人観光客も食品・化粧品・医薬品・ブランド品の安全性や品質保証を重視するようになっており、トレーサビリティを導入することで、商品の信頼性をアピールし、購買意欲を高めることが可能です。
本記事では、トレーサビリティの仕組みやメリット、導入方法について詳しく解説します。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)- トレーサビリティとは
- トレーサビリティの種類
- トレース(追跡)の方法
- トレーサビリティが注目される理由
- トレーサビリティを導入するメリット
- 業界別トレーサビリティの具体的な活用事例
- トレーサビリティ導入の課題と解決策
- トレーサビリティの導入方法
- 1. 目的と範囲を明確にする
- 2. 追跡する情報を決める
- 3. データ収集方法を選定する
- 4. システムを構築し、データ管理を最適化する
- 5. 運用ルールを整備し、スタッフのトレーニングを実施する
- 6. 消費者向けにトレーサビリティ情報を提供する
- 7. 定期的にシステムを見直し、改善を継続
- トレーサビリティ導入で、早期問題解決や顧客満足度向上につながる
目次
トレーサビリティとは
トレーサビリティ(Traceability)とは、「追跡」という意味のtraceと「可能」という意味のabilityを組み合わせてできた言葉で、「追跡可能性」を意味します。
製造元や仕入れ先、販売元を記録しておくことで、材料・部品の調達から生産、販売、消費(廃棄)までを追跡可能にし、製品がいつ、どこで、誰によって、何で作られたかを明らかにすることができます。
追跡を可能にしておけば何か問題が発生した際にすぐに原因を特定できるので、迅速に対応することが可能になります。
トレーサビリティの種類
トレーサビリティには2つの種類があります。
- チェーントレーサビリティ
- 内部トレーサビリティ
これは、誰に向けて透明性を証明するのかで分かれます。ここでは、それぞれの概要と特徴を解説します。
1. チェーントレーサビリティ
一つは、消費者に対しての透明性の証明として役に立つチェーントレーサビリティです。製品の生産、処理、加工、卸売、販売の各段階の経歴を追跡する仕組みです。
これにより、消費者は、商品の生産地や加工工程、輸送状況などの正確な情報を得られます。
また、生産者は、商品がどのような流通経路を経て消費者に届くかを把握できます。
2. 内部トレーサビリティ
もう一つは、生産管理に役立つ内部トレーサビリティです。工場や物流拠点など、特定の施設内での生産・管理情報を追跡する仕組みです。
製造工程に関わる器具やプロセスがどのような状況であるかを把握できるようにすることを指します。
商品やロットごとに識別番号を付与し、仕入先・組立工程・品質検査・納品先などを詳細に記録することで、品質向上や業務効率化を実現します。
つまり、チェーントレーサビリティが生産から消費者の手に届くまでの工程を対象に関係者や作業環境を把握できるのに対し、内部トレーサビリティは一つの組織内での製品の生産や加工、製造工程を追跡します。
<参照>トレーサビリティ大学:トレーサビリティとは
トレース(追跡)の方法
製造環境や各工程について追跡する方法は主に2つに分けられます。
- トレースフォワード
- トレースバック
それぞれの違いを詳しくみてみましょう。
トレースフォワード
トレースフォワードとは、トレーサビリティの過程で集めたデータを活用して、製品の製造工程に沿って追跡することです。
たとえば、製品を出荷したにもかかわらず最初の工程で問題が発生していたことが判明したら、次の工程以降も問題がないか追跡します。
トレースフォワードでは、リコールや不良品への対応に活用できます。
トレースバック
トレースバックはトレースフォワードの逆で、製造工程をさかのぼって追跡することです。問題の起きた工程の前段階を確認していきます。
トレースバックにより、問題発生箇所以外での製造過程上の改善ポイントが見つかる場合もあり、商品品質の向上や安定が見込めます。
この続きから読める内容
- トレーサビリティが注目される理由
- トレーサビリティを導入するメリット
- 1. 迅速な問題解決につながる
- 2. 不良品流出を防ぎ、製品の品質改善につながる
- 3. 情報公開が顧客満足度を高め、安心感を与える
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