日本政府観光局(JNTO)が7月16日に発表した訪日外客統計によると、2025年6月の訪日アメリカ人数は34万5,100人でした。
また、観光庁が同日に発表したインバウンド消費動向調査によると、2025年4-6月期の訪日アメリカ人旅行消費額は3,566億円となっています。
本記事では、アメリカ市場のインバウンド動向について解説します。
関連記事:2024年の訪日アメリカ人数は272.5万人、消費額は9,021億円でともに過去最高を更新:アメリカ市場の最新インバウンドデータを解説【2024年年間】
訪日アメリカ人客数最新データ:6月は34.5万人
日本政府観光局(JNTO)が発表している訪日外客統計によると、2025年6月の訪日アメリカ人数は34万5,100人で、前年同月から16.4%増加しました。
上半期の推移を見てみると、すべての月で前年を上回っていることがわかります。特に6月は継続する訪日旅行需要の高まりに加え、スクールホリデーの影響もあり、単月として過去最高を記録しました。

アメリカ人は、桜シーズンや夏季休暇の影響により、3月〜7月頃に多く訪日する傾向があります。しかし、下半期も好調なペースが続けば、訪日アメリカ人数が2024年を超えて過去最高になることも十分に考えられるでしょう。

訪日アメリカ人消費額最新データ:4-6月期3,566億円
続いて、観光庁が発表しているインバウンド消費動向調査です。
2025年4-6月の訪日アメリカ人旅行消費額は3,566億円(前年同期比27.3%増)でした。国・地域別の割合を見ると、台湾や韓国を抑えて、アメリカは2位(構成比14.1%)となりました。
関連記事:4〜6月の訪日消費額、2兆5,250億円 米国が2位に浮上:インバウンド消費動向調査

1人当たり消費額を見てみましょう。
2025年4-6月の訪日アメリカ人の1人当たり消費額は、36万3,231円でした。全市場の1人当たり平均消費額(23万8,693円)と比較すると12万4,538円多くなっています。
1人当たり消費額の構成をみると、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で16万1,108円。次いで飲食費が7万3,958円、買物代が6万6,121円、交通費が4万6,013円、娯楽等サービス費が1万5,966円でした。

5つの費目のうち、宿泊費と交通費、買物代は前年同期より増加しましたが、飲食費と娯楽等サービス費は前年より下回りました。
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以上、アメリカの最新インバウンドデータを解説しました。訪日ラボでは、アメリカのインバウンド動向に関する情報を日々発信していますので、ぜひご覧ください。
※本記事では、以下のデータを用いて記事内容・グラフを作成しています。
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査およびインバウンド消費動向調査(※1人当たり消費額は全目的で算出、速報値を含む)
- 日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計(※速報値を含む)
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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:インバウンド消費動向調査
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