ANAホールディングスは10月30日、2026年3月期 第2四半期(2025年4月〜9月期)の決算を発表しました。
旺盛なインバウンド需要や日本発需要を取り込んだことや、日本貨物航空(NCA)がグループに加わったことにより、売上高は上期として過去最高の1兆1,904億円を記録しました。また、通期での業績予想も上方修正しています。
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訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)ANA、2025年4~9月期決算を発表
ANAは10月30日、2026年3月期 第2四半期(2025年4月〜9月期)決算を発表しました。
売上高は1兆1,904億円 上期として過去最高
2025年4月〜9月期の連結売上高は、1兆1,904億円(前年同期比908億円増)となり、上期として過去最高を記録しました。
一方で、本業での利益を示す営業利益は976億円と、前年同期を107億円下回りました。また、経常利益と純利益も前年同期を下回る結果となっています。

国際線、旅客数・収入が前年超え 国内線は構造的課題残る
セグメント別では、航空事業の売上高が1兆819億円(前年同期比808億円増)、営業利益は952億円(同140億円減)となりました。
ANAブランドの旅客収入は、国際線が4,061億円(同4.1%増)、国内線が3,668億円(同6.0%増)で、いずれも前年同期を上回りました。
特に国際線は、増加する訪日需要や日本発のレジャー需要を取り込み、旅客数も前年同期を上回りました。
一方国内線は、低需要便を中心としたセールや一部運賃の値上げなどにより、旅客収入・旅客数・搭乗率が増加したものの、ビジネス需要の回復遅れや費用の増加により、収益性の確保が難しい構造的課題が残っているとしました。
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AirJapan、日本発レジャー需要により好調
グループ傘下のPeachは、旅客数は前年並みとなった一方で、国際線で他社との価格競争が激化したことなどが影響し、収入は656億円(前年同期比7.9%減)と、前年同期を下回りました。
AirJapanは、訪日需要の着実な取り込みに加え、日本発レジャー需要の喚起を目的としたセールを実施したことで、旅客数・収入ともに前年同期を上回りました。

通期業績予想を上方修正
上期の費用が想定を下回ったことや、国際線貨物収入の増加が見込まれることを踏まえ、ANAは通期の業績予想を上方修正しました。売上高を2兆4,800億円、営業利益を2,000億円、当期純利益を1,450億円と見込んでいます。
営業利益2,000億円は過去2番目に高い水準であり、同社は確実な計画達成と持続的な成長を目指すとしました。

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<参照>
ANAホールディングス株式会社:2026年3月期 第2四半期決算および通期業績予想の上方修正について
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