世界の都市総合力ランキング、東京がNY抜き2位 大阪も万博効果で大幅上昇

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森記念財団 都市戦略研究所が発表した「世界の都市総合力ランキング」で、東京が初めて2位(前年3位)となりました。

さらに、大阪が18位(同35位)、福岡が40位(同42位)にランクインし、特に大阪は大阪・関西万博が追い風となり、大幅に順位を上げています。

関連記事【2024年版】世界の都市総合力ランキング、東京が3位に インバウンド関連分野の評価伸長

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総合ランキング、東京がNYを抜き2位に浮上

都市づくりに関する調査などを行う森記念財団 都市戦略研究所は12月17日、「世界の都市総合力ランキング」を発表しました。

ランキングは、「経済」「研究・開発」「文化・交流」「居住」「環境」「交通・アクセス」の6つの分野を評価し、世界の主要都市の総合力をランキング形式にしたものです。さらに、これらの指標を再集計し、「経営者」や「観光客」「居住者」といった特定の人々の視点から都市の魅力を分析する「アクター視点評価」も行われています。

世界の都市総合力ランキング トップ10都市

  1. ロンドン
  2. 東京
  3. ニューヨーク
  4. パリ
  5. シンガポール
  6. ソウル
  7. アムステルダム
  8. 上海
  9. ドバイ
  10. ベルリン

総合ランキングにおいて、東京がニューヨークと入れ替わる形で2位にランクインしました。2012年から2位を堅持してきたニューヨークは、物価高騰などの影響によって3位に後退。一方で東京は、2016年から9年間にわたり続いた3位の座を脱し、調査開始以来最高となる順位を記録しています。

スコアは昨年の1445.4から1535.1に上昇しており、昨年よりもスコアを落としている1位のロンドン(1642.2)との差が縮まりつつあります。

また、東京以外にも大阪が18位、福岡が40位にランクイン。大阪は昨年の35位から大幅ランクアップ、福岡も42位から順位を上げる結果となりました。

▲総合ランキング:森記念財団 都市戦略研究所

▲総合ランキング:森記念財団 都市戦略研究所

東京「観光地の充実度」2位、「ナイトライフ」は世界1位に

東京が過去最高となる2位にランクインした背景には、ニューヨークのスコアダウンに加えて、複数の分野で高い評価を受けたことがあります。

例えば「文化・交流」分野では、昨年の3位から1つ順位を上げて初のトップ2にランクインしました。これは「観光地の充実度」が11位から2位に上昇したことに加え、「ナイトライフ充実度」で1位、「外国人訪問者数」で3位を獲得するなど、各指標でスコアを伸ばしたことが寄与しています。

また「環境」分野では、「企業のサステナビリティ評価」で2位にランクインしたことが後押しとなり、昨年の18位から7位へ一気に順位を押し上げました。

「居住」分野においては、昨年の3位から順位を上げて初めて首位を獲得しました。要因としては、「働き方の柔軟性」や「飲食店の多さ」といった項目での改善に加え、他都市と比較して「物価水準の低さ」のスコア低下が相対的に抑えられたことなどが挙げられています。

▲分野別ランキング:森記念財団 都市戦略研究所
▲分野別ランキング:森記念財団 都市戦略研究所

大阪、万博が追い風となり大幅にランクアップ

大阪は昨年の35位から18位へと、大幅に順位を押し上げました。この躍進の背景には、大阪・関西万博に向けた国際的な関心の高まりや、関連指標での評価向上が大きく寄与しています。

特に「文化・交流」分野において、外国人訪問者数の増加、国際コンベンション件数、文化イベント開催件数などでの順位上昇などが影響し、昨年23位から13位に大幅にランクアップしました。

さらに「経済」分野においても、昨年の38位から33位へと順位を上げたほか、実際に住む人の目線で評価する「居住者視点」のランキングでも躍進が目立ちました。小売店舗や飲食店の多さ、通勤・通学時間の短さといった利便性が高く評価され、昨年の15位から8位へとトップ10入りを果たしています。

関連記事大阪が「世界で最も魅力的な観光都市」1位に 京都は3位

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訪日ラボ編集部

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