伏見稲荷大社は、京都府京都市伏見区深草藪之内町68に位置する神社です。朱色の鳥居が連なる伏見稲荷大社は、その幻想的な雰囲気から訪日外国人にとって人気の観光スポットとなっています。
伏見稲荷大社とは?京都に位置する朱色の鳥居の連なりが目印の神社
伏見稲荷大社の起源は、今から1,300年前までさかのぼります。伊侶巨秦公が勅令を受け稲荷大神を祀ったことが伏見稲荷大社始まりといわれており、942年には正一位の社格(神階の最高位)が授与されます。その翌年には、伏見稲荷大社は都の巽(京都の東南の方角)を鎮守する神社として定められることになります。 1468年の応仁の乱により、一部の社殿が崩壊してしまいますが1499年には現在まで残る本殿が復興。1871年には天皇からの奉納品を受けるほどの神社にまで数えられるようになりました。1946年に「宗教法人・伏見稲荷大社」に改称。 以降、国内外から多くの観光客で賑わう日本屈指の観光スポットになっています。 伏見稲荷大社の参拝料は基本的に無料です(ご祈祷拝受は有料)。稲荷伏見大社に行く場合は、JR稲荷駅下車後、市バスに乗って「稲荷大社前下車」で下車し徒歩約7分。もしくは京阪電車「伏見稲荷駅」で下車後、徒歩約5分で到着することができます。
TripAdvisorで1位&平均評価は4.5/5を獲得:訪日外国人は伏見稲荷大社にどんな感想を持っているのだろうか
TripAdvisorの「外国人に人気の観光スポットランキング 2017」によると伏見稲荷大社は、日本で最も訪日外国人に人気の観光地となっています。TripAdvisor上では5点満点中 4.5点の高評価 を受けています。伏見稲荷大社を訪れた訪日外国人はどのような感想を持っているのでしょうか。TripAdvisorの口コミからいくつかピックアップしてみます。
- Nice hike up the hill with an amazing experience of all the gates. When feeling tired, just take a look to the kimono crowds who are climbing with just slippers... :-)
- 口コミ日本語訳
- 素晴らしい鳥居とともに楽しむハイキングはとても気持ちがいいよ。疲れたら着物を着ている人の写真でも撮ろう。彼らは、スリッパで階段を上っているよ。(オランダ アムステルダム在住の男性)
- This Shinto shrine in Kyoto is well worth a visit. Very fascinating to watch the activities around the shrine area and to walk the round through many many torii in the mountain surroundings that have been raised over the years.
- 口コミ日本語訳
- 京都にあるこのお寺は訪れるに値するものです。お寺の周辺のアクティビティや、山の中の鳥居をくぐり抜けるのはとても魅力的なことでした。(スウェーデン ストックホルム在住の女性)
- The beginning was a bit crowded but if you got the guts to climb up higher you're not gonna regret it! Btw stop at a phew shrine to pray, it's gives you a better feeling for the place.
- 口コミ日本語訳
- 最初の方はとても混んでいるけど上の方まで登っていったら絶対に後悔しないよ!いくつかのお寺でお願いごとをするのをお勧めするよ。すごくいい気分になるんだ。(カナダ ケベック在住の男性)
訪日外国人は伏見稲荷大社でどのような写真を撮っているのだろうか
2017年11月5日時点でInstagram上で「#fushimiinari」とタグが付けれた写真は 215,410件 投稿されています。では、具体的に訪日外国人は伏見稲荷大社でどのような写真を撮っているのでしょうか。Instagramの投稿で特徴的なものををいくつかご紹介します。
朱色の鳥居は訪日外国人が人気:和を感じさせる幻想的な雰囲気が訪日外国人に高評価か
伏見稲荷大社を訪れた訪日外国人の多くは、シンボルともいえる朱色の鳥居が連なる幻想的な雰囲気をInstagram上でシェアしています。 「和」「日本らしさ」 を感じることができる場所は訪日外国人にとって高評価であるようです。
カップルで訪日する外国人観光客にも人気の写真スポットに
伏見稲荷大社は カップル もしくは新婚旅行で訪日した外国人観光客にも人気の写真スポットであるようです。「#fushimiinari」のタグと併記するかたちで「#honeymoon」「#Couple」などのタグを頻繁に見つけることができます。
着物を着て写真を撮る訪日外国人が多数:「和」の雰囲気とのマッチングを意識?
また、着物の写真を着て伏見稲荷大社で写真を撮り、Instagram上で投稿する訪日外国人も多くいます。お寺や神社など「日本らしさ」を求める傾向にある訪日外国人にとって、「着物を着る」ことは期待が大きいアクティビティであるといえます。伏見稲荷大社の近くでは着物をレンタルできるお店も多く存在しており、こういった店舗を利用し、着物を着て写真を撮っているようです。
伏見稲荷大社ではどのようなインバウンド対策をしているのだろうか/何故インバウンドに人気なのだろうか
TripAdvisor、またInstagramの投稿から伏見稲荷大社は訪日外国人にとって人気の観光スポットとなっていることが把握できます。伏見稲荷大社ではインバウンド向けにどのような対策をしているのでしょうか。いくつかのインバウンド対策例をご紹介します。
ホームページの多言語化を実施:日・英・韓・簡体・繁体で観光地情報をインバウンド向けに提供
伏見稲荷神社の公式ウェブサイト上では 「日本語」「英語」「韓国語」「簡体字」「繁体字」の5か国語 でインバウンド向けに情報を配信しています。伏見稲荷大社の歴史やアクセス方法、訪れる上での基礎知識などの情報を配信しています。ウェブサイトを多言語化することで 海外向けに情報を配信 できるので、より多くの外国人観光客に情報をリーチさせることができます。
季節ごとのイベントの開催:日付・写真付きでわかりやすくインバウンド向けに告知
また、伏見稲荷大社の公式ウェブサイトでは、毎月のイベントの開催情報も併せて配信しています。1月であれば歳旦祭、4月であれば献花祭、7月であれば本宮祭など毎月開催される行事を多言語でインバウンド向けにも告知しています。写真や具体的な日付等もわかりやすく配信されているので、 訪日外国人が旅マエに情報収集する際に旅行プランに組み込みやすく なります。多くの訪日外国人を集客したい場合は、 訪問に付加価値を付けることができるイベントの開催、情報発信 はキーポイントとなってきます。
商店街で一体となったインバウンド受け入れ環境づくり
全国商店街支援センターによると、伏見稲荷大社の付近に位置する稲荷繁栄会は訪日外国人の増加に併せて2012年ごろからインバウンド対策に着手しています。外部講師を招き外国人との文化・慣習の違いに関して理解を深めた後、商店街各店舗の接客力を向上させるために 英会話教室を開催 しました。 また、外国人観光客が「訪日旅行中に困ったこと」として上位に数えられる「無料Wi-Fiの不足」を解消するために2014年ごろから、 Wi-Fiルーターを商店街内に設置 しました。国際ローミングやインバウンド向けのプリペイドSIMの利用率は近年上昇傾向にはありますが、無料Wi-Fiは未だに訪日外国人にとってもっとも主要な通信接続手段です。ネット接続環境があれば SNSなどを通じた情報拡散 も期待できるので、無料Wi-Fiの設置は必須という見方もできるかもしれません。また、インバウンド向けの観光案内所の設置や、日本語・英語・中国語の3か国語で 商店街マップも作成 しています。
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