これだけは知っておくべき訪日シンガポール人 3つのポイント
- 訪日シンガポール人の78.7%がリピーター
- ハイシーズンは12月、日本の冬を楽しむ
- 一人あたり消費額は東南アジアで最大
シンガポールに関連するインバウンド年表
1966年 | 日本とシンガポール共和国の国交が樹立 |
2006年 | JNTOシンガポール事務所が開設 |
2016年 | 外交樹立50周年を記念し、シンガポール政府観光局日本支局(STB)と日本政府観光局(JNTO)が観光交流促進に関する協定を締結 |
2023年 | 訪日シンガポール人数が史上最多となる年間59万人を達成 |
シンガポール基本データ
人口 | 約564万人 |
面積 | 約720平方キロメートル |
首都 | シンガポール |
宗教 | 仏教,キリスト教、イスラム教、道教、ヒンズー教など |
公用語 | 英語,中国語,マレー語、タミル語 |
時差 | UTC+8(-1時間) |
通貨 | シンガポール・ドル |
名目GDP | 約3,611億米ドル |
経済成長率 | 3.1% |
一人当たりGDP | 約62,721米ドル |
平均月収 | 3,423.78米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 4.38米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
シンガポール市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日シンガポール人は何人来ているのか
コロナ前の2019年までは、訪日シンガポール人客数は増加傾向にあり、ピークとなった2019年には49万2,252人を記録しました。コロナ後の2023年には59万1,300人と、コロナ前を上回り過去最高を記録しています。
月別訪日外客数:訪日シンガポール人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年までの傾向では、訪日シンガポール人が最も増加するのは12月でした。シンガポール人にとって「日本の冬」は魅力的であり、クリスマスや年末年始の休暇を日本で過ごすシンガポール人が多いようです。最も減少するのは8月となっており、他の国・地域だと夏季休暇シーズンで訪日客が増える傾向にある中で、特徴的だといえます。
インバウンド消費額推移(2014年~2023年):シンガポール市場全体の規模は?
コロナ前、2016年から2019年にかけて訪日シンガポール人のインバウンド消費額は増加傾向にあり、ピークとなった2019年には852億円を記録しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には1,687億円と、コロナ前を大幅に上回る増加を見せています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日シンガポール人は1人いくら使う?
訪日シンガポール人の一人あたりインバウンド消費額は、コロナ前は2015年をピークに2016年に落ち込みをみせましたが、その後2019年には17万3,669円まで回復しました。コロナ後の2023年には、旅行者層の変化に伴い28万5,241円へと大幅な増加をみせました。
旅行支出内訳:訪日シンガポール人は何を買い、消費している?
訪日シンガポール人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、101,256円でした。2番目に大きな割合を占めたのは買物代で、71,948円でした。
人気のお土産ものランキング:訪日シンガポール人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | 菓子類 | 74.7% | 16,965円 |
2位 | 衣類 | 53.9% | 28,567円 |
3位 | その他食料品・飲料・たばこ | 51.4% | 15,631円 |
4位 | 靴・かばん・革製品 | 34.6% | 32,315円 |
5位 | 化粧品・香水 | 25.2% | 18,718円 |
6位 | 酒類 | 18.5% | 6,061円 |
7位 | 健康グッズ・トイレタリー | 9.3% | 7,990円 |
8位 | 医薬品 | 8.6% | 14,467円 |
訪日シンガポール人に最も人気のある品目は「菓子類」で、一人あたり平均16,965円分購入されています。購入率順に並べると、「菓子類」を筆頭に、「衣類」「その他食料品・飲料・たばこ」「靴・かばん・革製品」「化粧品・香水」の順で続いています。
買い物スポットランキング:訪日シンガポール人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 72.1% |
2位 | 百貨店・デパート | 65.7% |
3位 | 空港の免税店 | 65.5% |
訪日シンガポール人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、72.1%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(65.7%)」と「空港の免税店(65.5%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日シンガポール人で最も多い属性は?
訪日シンガポール人の53.4%が男性、46.6%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の18.4%を占め、女性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の21.1%を占めます。
滞在日数:訪日シンガポール人は何日間訪日旅行する?
訪日シンガポール人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも7~13日間が最多です。
訪日経験:訪日シンガポール人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日シンガポール人は、初来日が21.3%、リピーターが78.7%でした。
旅行形態:訪日シンガポール人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日シンガポール人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。
日本の観光情報の収集:訪日シンガポール人の訪日旅行の情報手段は?
訪日シンガポール人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「動画サイト(YouTube/愛奇芸等)(31%)」でした。合わせて「SNS(Facebook/Twitter/微信等)(26.4%)」「自国の親族・知人(25.7%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(81.5%)」でした。合わせて「飲食店(65.1%)」「買物場所(42.4%)」と続いています。
シンガポール市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
シンガポール人の海外旅行者数の推移(2012年~2020年):シンガポール人の海外旅行需要は?
コロナ前の2019年までの6年間、シンガポール人の海外旅行者数は伸び続けており、ピークであった2019年には1,071万人を記録しました。しかし2020年にはパンデミックの影響を受け154万人まで激減しました。
シンガポールで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | マレーシア | 13,272,961人(2016年) |
2位 | インドネシア | 1,934,445人(2019年) |
3位 | タイ | 1,066,219人(2018年) |
4位 | 中国 | 1,008,545人(2019年) |
5位 | 日本 | 492,252人(2019年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
シンガポール人に人気の海外旅行先は、マレーシア、インドネシア、タイ、中国、日本と、全てアジア諸国となっています。マレーシア、インドネシア、タイは距離が近いため、交通費が安いことが人気の理由となっており、シンガポールからマレーシアには陸路で訪れることもできます。コロナ禍から回復したタイミングでも、同じ理由でこれらの国・地域が人気になるものと考えられます。
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