ラマダンとは、イスラム教における断食月のことで、断食月にはムスリム(イスラム教徒)は飲食を断つことにより信仰を示します。
ラマダンの時期はイスラム暦とも呼ばれる太陰暦に基づいて決められており、現行の新暦における日付は毎年異なります。
信仰の告白(シャハーダ)、礼拝(ハラート)、喜捨(サガート)、巡礼(ハッジ)と並んで、ムスリムの5大義務とされており、ラマダンには原則としてすべてのムスリムが断食をします。
しかし、例外もあり妊婦や病人、10歳未満の子供は断食の対象とはなりません。
また、ラマダンの間であっても日没から日の出までの間に限り飲食が許されています。
つまり、イスラム教における断食とは、妊婦や病人を除く10歳以上のムスリムが、ラマダンの期間中、日の出から日没まで一切の飲食を絶つことであるとまとめることができます。