起源は、道教の三元思想であり、旧暦1月15日の上元、旧暦10月15日の下元とともに神の誕生を祝う祭日とされています。
中でも中元は、冥界の帝である地官大帝の生誕祭のため、霊魂が地上に戻る日であると考えられています。
日本における「お中元」も元々は中国の中元節が輸入された文化で、中国では中元節の時期に僧侶を呼びお祓いをしたり、お供えをしたりするなどして、悪霊をはらい、先祖の霊をもてなします。
霊魂が地上に戻る中元節には、引越し、結婚、旅行などは避けられる傾向にあり、夜間の外出や洗濯物を外に干すこと、椅子を外に置くことを控えるという中国人も少なくありません。
また、中元節に行う風習として灯篭流しがありますが、これは霊魂が帰る道を照らすために灯篭を川に流すものです。