「打卡(読み方:ダーカー)」とは台湾華語で、元々は「(出退勤の際に)タイムカードを打つ」という意味でした。しかし、現在インターネットでは「チェックインする」と「写真を撮る」の2つの意味で用いられています。
「チェックインする」という意味での「打卡」
この場合の「打卡」は「ホテルにチェックインする」という意味ではなく、「Facebookのチェックイン機能を使う」という意味です。Facebookには特定の施設や店舗などに居ることを友達に知らせる「チェックイン」という機能があり、この機能を使うとタイムライン上に自分がある場所に居るという情報を掲載できます。そのため、台湾の飲食店などの店舗はこの「打卡」を重要視しており、店舗によっては「打卡で割引」「打卡でプレゼント」などのプロモーション戦略を打ち出しています。
「写真を撮る」という意味での「打卡」
この場合の「打卡」は、景色の良い場所で撮影した写真や食事などの写真、いわゆる「インスタ映え」する写真を撮影し、InstagramなどのSNSにアップロードするという意味です。台湾の若年層にはInstagramとFacebookが人気で、多くの台湾人がレストランの食事や観光地の景色を「打卡」しています。そのため、台湾には「インスタ映え」を狙ったレストランや観光地が多く存在し、インスタ映えする写真を撮影するために旅行をする学生なども多く存在します。
華人の「打卡」文化に沿ったサービスとは
一般的に、華人は日本人より写真好きです。出先での写真撮影や自撮りは不可欠なものとなっており、旅行の目的地を選ぶ際にも「インスタ映え」するかどうかが基準のひとつとなります。そのため、訪日台湾人・訪日香港人・訪日中国人などの華人観光客を呼び込むには、いかに写真映りの良い場所や商品を提供できるかが鍵となります。一部の旅行好きの人々は旅行記を個人ブログやInstagramなどで発表しており、そこに掲載された写真が多くのインターネットユーザーに影響を与えるため、「打卡」文化に沿ったサービスを提供することがより多くの華人観光客を呼び込む要となるでしょう。