文化の盗用とは、英語圏において“Cultural Appropriation”と呼ばれている概念を和訳したものです。 

文化の盗用は、商業的な目的のもとにマイノリティや他国の服装や装飾、その他の文化を表層的に取り入れることを指しています。 

文化の盗用として糾弾される事例の共通点として、もとの文化に対するリスペクトがみられないという点があります。 

近年、文化の盗用であるとして批判を受けた事例には、アパレルブランドのマーク・ジェイコブスがパステルカラーのドレッドヘアを施した白人モデルを起用した事例や、キム・カーダシアン氏がプロデュースする補正下着に“KIMONO”と商標登録しようとした事例などがあります。 

一方、ラグビーワールドカップ2019においてイングランド代表が侍に扮してスタジアムへと向かうプロモーションビデオは、日本文化を曲解しておらず、本来の文化解釈に沿って制作されていると高く評価されています。

文化を取り入れるという行為自体は同様ですが、もととなる文化へのリスペクトの有無がインスパイアと盗用の分かれ目となります。 

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