化粧品メーカーはどうやって大衆点評をインバウンドに活用すべきなのか?
大衆点評(たいしゅうてんぴょう/ダージョンディエンピン)とは中国で最大規模を誇る口コミサイトで、世界中の店舗情報と消費者によるレビューを掲載する口コミ投稿サイトです。 口コミが非常に重要視される中国ですが、大衆点評は2003年4月に中国の美団点評社によりサービスが開始されました。 大衆点評は、レストラン、ショッピング、エンタメ、ホテル、サロン、クリニックなどさまざまな業種を掲載しています。 ユーザー数6億人、日次アクティブユーザー数が5,000万人以上を誇る大衆点評は、訪日外国人旅行客数トップの中国人にとって非常に重要なツールであるといえます。 大衆点評は、化粧品メーカーにおけるインバウンド対策にも活用できます。 2014年頃、訪日中国人による「爆買い」が話題になったように、旅行先でのショッピングもインバウンド客のニーズの1つです。とくに日本の化粧品は世界的に高く評価されており、根強い人気を得ています。 そんな訪日外国人から人気の高い化粧品ですが、化粧品メーカーではどうやって大衆点評をインバウンドに活用すべきなのでしょうか? 化粧品メーカーで大衆点評を活用した事例を紹介いたします。
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化粧品メーカーのBenefitは、2019年の5月から6月にかけて、アイスクリームブランドのMagnumと共同でポップアップストアを出店しました。店名は、MAGNUM BEAUTY STOREです。
同店の特徴は、最新技術を駆使したエンターテインメントです。店舗のエントランスでコードをスキャンすると、招待状が発行されて入店できるシステムを採用しているほか、店内では巨大なLEDスクリーンやARの動物たちが来店客を楽しませます。視覚的なインパクトにもこだわっており、ヒョウ柄を基調とした鮮やかなカラーリングも特徴的です。さらに、店内ではヒョウやトラをモチーフにしたメイクアップを体験できます。
Magnumのアイスクリームを食べられるイートインも設けており、16種類以上のトッピングやオリジナルアイスをつくれるサービスがとくに人気となりました。 BenefitとMagnumのコラボショップは、大衆点評のジャンル別ランキングでトップになったことで話題を集めました。このように、大衆点評と相性のよい業態とのコラボレーションによって知名度を高める方法も効果的です。
化粧品メーカー「資生堂」の大衆点評活用事例
資生堂は、1980年代から中国市場に展開しており、いまや中国国内でも高い知名度を獲得している化粧品メーカーです。品質の高さが評価されており、インバウンド客のおみやげとしても人気となっています。
資生堂のインバウンド対策は、「動員策」と「販促策」の2本柱で推進している点が特徴的です。前者は店舗に顧客を誘導するための施策、後者は満足して購入してもらうための施策です。大衆点評への情報掲載は動員施策にあたり、そのほかには現地の旅行会社へのリーフレット配布、上海旅行博でのサンプル配布などを実施しています。 とくに大衆点評への掲載は、個人旅行(FIT)増加のトレンドにも対応できた要因です。旅行代理店向けの情報発信も重要ですが、それだけでは自ら情報を調べて企画する個人旅行者は取り込めません。
資生堂のように、ターゲットとする国の訪日旅行トレンドをよんだうえで施策を講じることが大切です。旅行者がかならずしも旅行代理店を経由するわけではないため、旅マエ・旅ナカに旅行者が利用するプラットフォームを利用すべきです。
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