食品・お菓子メーカーはどうやって大衆点評をインバウンドに活用すべきなのか？
大衆点評（たいしゅうてんぴょう／ダージョンディエンピン）とは中国で最大規模を誇る口コミサイトで、世界中の店舗情報と消費者によるレビューを掲載する口コミ投稿サイトです。 口コミが非常に重要視される中国ですが、大衆点評は2003年4月に中国の美団点評社によりサービスが開始されました。
大衆点評は、レストラン、ショッピング、エンタメ、ホテル、サロン、クリニックなどさまざまな業種を掲載しています。 ユーザー数6億人、日次アクティブユーザー数が5,000万人以上を誇る大衆点評は、訪日外国人旅行客数トップの中国人にとって非常に重要なツールであるといえます。 大衆点評は、食品やお菓子メーカーにおけるインバウンド対策にも活用できます。カップヌードルなどの食品や、ポッキーやハイチュウ、柿の種といったお菓子は、日本の技術力に裏打ちされ、訪日外国人から人気を得ています。
そんな訪日外国人から期待されている日本の食品・お菓子メーカーですが、どうやって大衆点評をインバウンドに活用すべきなのでしょうか？ 食品・お菓子メーカーで大衆点評を活用した事例を紹介いたします。
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▲東京ばな奈ワールド：株式会社グレープストーンより
訪日中国人向けのサービスの中でも、訪日中国人の約45%が利用している中国最大の口コミサービスである大衆点評は、ダイレクトに訪日中国人にリーチでき、また口コミで顧客のリアルな反応が分かることが強みです。
東京土産の「東京ばな奈」を展開する株式会社グレープストーンでは、大衆点評のアカウント運営を通じて、中国人顧客へのアプローチを行なっています。アカウント開設のきっかけは、訪日観光客の需要の増加により、日本のお土産として、中国人顧客から東京ばな奈が多く購入されているためです。
お土産のお菓子といえば、帰国の際に空港の免税店で購入することが一般的でした。 しかし、訪日観光客の消費行動が拡大し、中国人顧客は口コミで商品の情報を共有できる大衆点評を活用するようになりました。旅ナカで観光を楽しみながら、大衆点評に登録している店舗での商品に触れ、口コミで商品の感想をシェアする構造になっています。
このように、大衆点評を通じて、中国人顧客に商品の情報を発信するとともに、顧客のリアルな声を知ることで、より効果的な集客ができます。
日本の「お菓子・食品メーカー」の大衆点評活用事例
中国人観光客は日本のお土産を購入するにあたり、大衆点評などの口コミサイトを参考にします。 口コミサイトは、旅行前の情報収集をしている観光客の意思決定に大きな影響を及ぼしますが、同様に、お土産の購入においても口コミサイトが活用されています。旅行前から事前に情報収集し、実際に購入する商品は訪日中に決めているようです。
食品メーカーやお菓子メーカーが外国人観光客からの注目を集めるためには、大衆点評をはじめとする口コミサイトや SNS など、オンラインでの情報発信が非常に重要と言えます。しかし、クチコミによる誘発効果が大きく、売れ筋商品が偏ってきている現状もあります。
各メーカーは、大衆点評での発信および口コミ確認をすることで、中国人観光客の嗜好や、どの商品が人気が高いのか、どう改善すれば良いのかなどの情報を収集できます。大衆点評で収集した情報をもとに、商品開発やマーケティングへ活用することで、中国人観光客に対する集客力向上が見込めます。
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