医療・美容（美ンバウンド）はどうやって大衆点評をインバウンドに活用すべきなのか？

大衆点評（たいしゅうてんぴょう／ダージョンディエンピン）とは中国で最大規模を誇る口コミサイトで、世界中の店舗情報と消費者によるレビューを掲載する口コミ投稿サイトです。 口コミが非常に重要視される中国ですが、大衆点評は2003年4月に中国の美団点評社によりサービスが開始されました。

大衆点評は、レストラン、ショッピング、エンタメ、ホテル、サロン、クリニックなどさまざまな業種を掲載しています。 ユーザー数6億人、日次アクティブユーザー数が5,000万人以上を誇る大衆点評は、訪日外国人旅行客数トップの中国人にとって非常に重要なツールであるといえます。

大衆点評は、医療・美容（美ンバウンド）におけるインバウンド対策にも活用できます。 医療・美容（美ンバウンド）は、「美容」と「インバウンド」を組み合わせた美容業界の用語で、訪日外国人旅行客が日本の美容室・エステ・ネイルサロンなどのインバウンド需要を指します。とくに訪日外国人から人気のあるエリアの大手医療・美容（美ンバウンド）会社は、大衆点評をはじめ、外国人向けの情報サイトに掲載することで医療・美容（美ンバウンド）集客を実現できるでしょう。

そんな訪日外国人から注目されている医療・美容（美ンバウンド）ですが、医療・美容（美ンバウンド）会社ではどうやって大衆点評をインバウンドに活用すべきなのでしょうか？ 医療・美容（美ンバウンド）で大衆点評を活用した事例を紹介いたします。

Googleマップによる集客、うまく活用できていますか？

「美団（Meituan）」の大衆点評活用事例

医薬品や美容に関する商品を取り扱う「美団（Meituan）」は、オンライン集客に力を入れています。

2021年には、従来の美容医療や医薬品を中心に展開していたサービスに加えて、ヘルスケアブランド「百寿健康」を立ち上げました。「美団医美」、「美団買薬」、「美団医療」など、複数のサービスをローンチしており、「百寿健康」が既存サービスとどのようにすみわけを図るかが注目されています。「百寿健康」のECサイトでは、さまざまな医薬品を販売するほか、医薬品関連企業の誘致によって取り扱う商品の幅も拡大を見込んでいます。

また、美団ではECサイトだけでなく、大衆点評も利用しています。大衆点評では、実際に店舗を利用したユーザーの評価が掲載されるため、口コミマーケティングにも活用できるでしょう。 このように大衆点評は、実店舗における集客はもちろん、ECサイトの集客施策としての導入も可能です。中国をターゲットとする越境ECを運営している場合は、導入を検討するとよいでしょう。

美容室「TONI＆GUY（原宿店）」の大衆点評成功導入事例

世界的なトップサロン「TONI&GUY」は、大衆点評に店舗情報を掲載しています。 原宿店の事例では、大衆点評の情報をもとに来店するインバウンド客が月あたり数十人にものぼるそうです。さらに、繁忙期である年末は約90人もの集客に貢献しています。

TONI&GUYは、有名サロンの中でも客単価が高い店舗として知られており、1人あたりの単価が2万円前後です。年末の時期には、美ンバウンドを目的とした顧客のみで月間売上を180万円アップさせるなど、大衆点評への掲載によって大きな成功を収めています。 また、インバウンド客の増加によって店内の雰囲気にも変化が生じています。訪日外国人に行き届いたサービスを提供すべく、スタッフの緊張感も増加しているそうです。インバウンド対策に力を入れると同時に、外国人顧客への接客改善を意識することで、従業員の成長にもつながるでしょう。

インバウンド対策に取り組む際は、従業員にもおもてなしの心がけを共有することが大切です。

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