旅館、民宿はどうやってトリップアドバイザーをインバウンドに活用すべきなのか？
トリップアドバイザーは2000年にアメリカで創業したOTA（オンライントラベルエージェント）です。宿泊施設や観光施設、飲食店などの予約ができるほか、ユーザーの口コミを投稿できる機能も備わっています。
各施設の情報や口コミを確認、旅の計画をし、そのまま予約までトリップアドバイザー内で完結する利便性がメリットです。その規模は世界最大級で、サイト内には860万件もの施設が掲載されています。さらに世界48か国、28言語でサービスを展開しており、ユーザー数は月間4億6,000万人、登録されている口コミ数は8億3,000万件に上ります。
世界中で多くの人が利用していることから、トリップアドバイザーに情報を掲載することで、訪日外国人観光客を取り込みたい宿泊施設や観光施設、レストランにとって、施設の認知度の向上や顧客獲得への期待が高まります。 本記事ではトリップアドバイザーに掲載されている施設の中でも旅館や民宿に関する事例を紹介します。
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Googleマップでの集客ツール「口コミコム」を詳しく見る >鹿児島県「砂むし温泉 指宿白水館」のトリップアドバイザー活用事例
▲Ibusuki Hakusuikan：トリップアドバイザー公式サイトより
旅館、民泊の最初に事例として紹介するのは「砂むし温泉 指宿白水館」です。温泉地としても知られている鹿児島県指宿市にあるこの旅館は、館内で指宿名物の「砂蒸し風呂」という独特の入浴方法を体験できます。
砂蒸し風呂は、温泉熱で温めた砂の上にあおむけになり、さらにその上に砂をかけて温まる入浴方法です。入浴時間は15分ほどとあまり長くないですが、温泉熱で暖められた砂は15分ほどの入浴でも満足するほど暖かいことが特徴です。
また白水館は砂蒸し風呂以外にも、江戸時代の歴史を再現した大浴場や露天風呂、岩盤浴などさまざまな入浴施設が備わっています。
食材や調理方法など細かい部分までこだわっている食事は、献立が毎月変わり、何度来ても楽しめるよう工夫されています。
トリップアドバイザーの施設ページには、宿泊施設の評価や設備はもちろん、付近のレストランや観光施設の情報も掲載されています。またトリップアドバイザーは宿泊施設のページから予約に進めることも特徴です。
砂むし温泉 指宿白水館でも空室確認、予約ができるようになっています。さらに2021年には「トラベラーズチョイス」という、ユーザーからの口コミが一定の評価を獲得している施設に贈られるアワードを獲得しました。
このアワードは掲載している施設の10％ほどしか獲得しておらず、ユーザーへのアピールにもつながります。
福島県「湯季の郷 紫泉」のトリップアドバイザー活用事例
▲トップ画面：湯季の郷 紫泉公式サイトより
続いて紹介するのは「湯季の郷 紫泉」です。
湯季の郷 紫泉は群馬県南会津郡にある民宿で、観光地として人気のある大内宿の近くにあります。大内宿は江戸時代に会津若松市と日光今市を結ぶ道にある宿場として栄えた場所です。現在でも茅葺屋根の建物が立ち並び、街を上げて景観保護に取り組んでいます。
そんな場所にある湯季の郷 紫泉は、温泉と職にこだわりがあります。提供する料理は地元の食材をふんだんに使い、加工品を一切使わず漬物まですべて民宿で手作りされていることが特徴です。温泉は天然温泉かけ流しです。
水や過熱を一切せず、24時間かけ流しの天然温泉を楽しめます。露天風呂は周囲を田園に囲まれているため、明るい光が周囲になく星空を見ながらお湯につかれることも魅力です。
トリップアドバイザーの施設ページでは、日付と人数を入力することで予約に進めるようになっており、見込み客の取りこぼしを図れます。ユーザーからの評価も5段階中4.5と非常に高く、多くのユーザーが湯季の郷 紫泉での滞在に満足していることが分かります。
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