食品・お菓子メーカーはどうやってインフルエンサーをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、食品・お菓子メーカーがインフルエンサーをインバウンド集客で活用する事例が増加しています。インフルエンサーを用いた食品・お菓子メーカーのプロモーションの成功事例では、インバウンドに関連するデータを、収集し解析することで効果的なインバウンド対策を実施できているようです。
このページでは、食品・お菓子メーカーのインフルエンサーのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- 食品・お菓子メーカー×インフルエンサー事例その①:日清、インドネシア人インフルエンサーを起用してPR/ファンと“友達感覚”でPR感減らす
- 食品・お菓子メーカー×インフルエンサー事例その②:グリコがインドネシア進出/現地インフルエンサーを起用、認知度向上をはかる
- 食品・お菓子メーカー×インフルエンサー事例その③:子ども向け菓子「ねるねるねるね」、自分で混ぜるユニークさが海外で大人気!紹介動画は500万再生回数突破
インフルエンサーを活用した食品・お菓子メーカーのインバウンド対策やインバウンド集客のメリットは、ターゲットとする客層に効率的にプロモーションできることや、顧客に見てもらいやすいということです。PRを行いたい客層に人気のあるインフルエンサーを起用すれば、そこに焦点をあててプロモーションを行えます。また、広告があふれる現代において企業からのPRや情報発信をよく思わない顧客も多くいますが、顧客にとって親近感のあるインフルエンサーが紹介することで、嫌悪感を抱かせることなくPRできます。
ここでは、食品・お菓子メーカーという業界・業種におけるインフルエンサーを活用したプロモーションの事例を紹介していきます。
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「インフルエンサー」の資料を無料でダウンロードする「インバウンド動画制作」の資料を無料でダウンロードする「SNS運用」の資料を無料でダウンロードする日清、インドネシア人インフルエンサーを起用してPR/ファンと"友達感覚"でPR感減らす
カップヌードルやチキンラーメンなどで知られる日清食品グループのインドネシア社は、インフルエンサーを起用したマーケティングを行いました。
日清インドネシア社が起用したのは、Elle Yamadaという、妹のJessと「Elle&Jess」の愛称で人気のインドネシア人インフルエンサーです。利用するツールはブログやInstagram、YouTube、Facebookなど多岐に渡り、美容や食事、映画など幅広い内容を発信しています。
Elle Yamadaは、日清インドネシア社の新商品「Mikuya Ramen」を食べている様子を写真に撮り、Instagramに投稿しました。「Mikuya Ramen」のキャッチフレーズは「Pretty girls deserve good food(カワイイ女の子にはおいしいしい食べ物がぴったり)」です。
有名人だとコメント数が多くなるためなかなかすべてに返信するということは難しいですが、Elle Yamadaはファンから質問のコメントが来るとそれにひとつひとつ返信し、ファンと友達のような関係を築いています。宣伝しながらも“広告っぽさ”をなくし、押しつけのように感じさせないのが特徴です。
グリコがインドネシア進出/現地インフルエンサーを起用、認知度向上をはかる
2016年、江崎グリコ株式会社とインドネシアの食品・日用品大手・WINGSグループの合弁会社「Glico-Wings」は、インドネシア国内でインフルエンサープロモーションを実施しました。
江崎グリコとウイングスグループは、2013年にインドネシア向けの冷菓(アイス)を製造・販売する合弁会社・Glico-Wingsを設立しました。それから同社は、工場建設や現地向け製品のマーケティング調査などを進めてきました。そして2016年11月、インドネシアでの冷菓販売開始が決まり、それに合わせてインドネシアでの認知度拡大を目的としたプロモーションをすることになりました。
プロモーションのターゲットはインドネシアに住む10代から40代までの女性です。年代層の異なるターゲットにアプローチするため、Glico-Wingsはインドネシアのインフルエンサーを起用しプロモーションを行いました。
起用されたのは、ターゲットとする年代の女性に人気の、YouTubeやInstagramで活躍するトップインフルエンサー5人です。Glico-Wingsは5人を日本に招へいし、日本での旅やグルメなどを自由に発信してもらいました。また、グリコの本社や工場の見学なども行い、その様子を紹介してもらいました。
子ども向け菓子「ねるねるねるね」、自分で混ぜるユニークさが海外で大人気!紹介動画は500万再生回数突破
2011年、クラシエフーズのお菓子「ねるねるねるね」が海外のYouTubeチャンネルでとり上げられ、大反響を呼びました。
ねるねるねるねは1986年からクラシエフーズより販売されている子ども向けのお菓子で、パッケージに入っている複数の粉を自分で混ぜてつくります。ブドウ味、ソーダ味などシリーズは全5種で、自分で材料を混ぜるのが楽しい、混ぜると粘り気が出てくるのがおもしろい、と話題を呼んだロングヒット商品です。
ねるねるねるねを紹介した「Marimo Marshmallow」というYouTube公式チャンネルは、普段から子供向けの日本のお菓子を紹介しています。ねるねるねるねを紹介した2011年の動画は、現在再生回数が500万回を超えています(記事執筆時点)。
動画はパッケージを開けるところから始まり、ひとつひとつ手順にそって材料を混ぜていきます。作り方を見せるだけで食べる様子などは紹介していませんが、海外の人にはその作り方がユニークに感じられたようです。動画のコメント欄には、「食べたことある!おいしいよね!」「アマゾンで注文した」という英語のコメントが多くみられました。
日本では子ども向けのお菓子という位置づけですが、動画のコメント欄を見る限り海外ではその作り方や味のユニークさから大人にも人気があるようです。