テーマパーク・観光施設はどうやってインフルエンサーをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、テーマパーク・観光施設がインフルエンサーをインバウンド集客で活用する事例が増加しています。インフルエンサーを用いたテーマパーク・観光施設のプロモーションの成功事例では、インバウンドに関連するデータを、収集し解析することで効果的なインバウンド対策を実施できているようです。
このページでは、テーマパーク・観光施設のインフルエンサーのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- テーマパーク・観光施設×インフルエンサー事例その①:世界レベルで活躍するインスタグラマー・渡辺直美を起用した東京ディズニーシーのPR/インバウンドの増加も期待
- テーマパーク・観光施設×インフルエンサー事例その②:インバウンド増加中のUSJ、人気ブロガーを招待したインフルエンサープロモーションを実施
- テーマパーク・観光施設×インフルエンサー事例その③:カナダの人気YouTuberが東京ディズニーシーを紹介
インフルエンサーを活用したテーマパーク・観光施設のインバウンド対策やインバウンド集客のメリットは、ターゲットとする客層に効率的にプロモーションできることや、顧客に見てもらいやすいということです。PRを行いたい客層に人気のあるインフルエンサーを起用すれば、そこに焦点をあててプロモーションを行えます。また、広告があふれる現代において企業からのPRや情報発信をよく思わない顧客も多くいますが、顧客にとって親近感のあるインフルエンサーが紹介することで、嫌悪感を抱かせることなくPRできます。
ここでは、テーマパーク・観光施設という業界・業種におけるインフルエンサーを活用したプロモーションの事例を紹介していきます。
テーマパーク・観光施設のインフルエンサー活用に関連するインバウンド対策資料を無料で詳しく見てみる
「インフルエンサー」の資料を無料でダウンロードする「インバウンド動画制作」の資料を無料でダウンロードする「SNS運用」の資料を無料でダウンロードする世界レベルで活躍するインスタグラマー・渡辺直美を起用した東京ディズニーシーのPR/インバウンドの増加も期待
東京ディズニーシーは2016年夏、人気タレント・渡辺直美さんを起用したインフルエンサープロモーションを行いました。
渡辺直美さんは日本一のインスタグラマーといわれ、フォロワー数は830万人を超えています。見た目のインパクトを活かしたダイナミックで奇抜な写真や個性的なファッションセンスをいかした投稿が人気で、芸人らしいユーモアのあるハッシュタグとあいまって、2位以下に大差をつけてフォロワー数国内1位の座に君臨しています。
渡辺さんは台湾とのハーフということで台湾でも人気がありますが、メイク動画が世界中で話題になるなどその人気は世界レベルです。
東京ディズニーシーは、2016年夏期間に発売された平日の午後5時からパークに入場できる「夏5(ナツゴ)ウィークデーパスポート」のプロモーションのため渡辺直美さんを起用しました。渡辺さんが自身のインスタグラムで公式のハッシュタグ「#夏5でやってみた」とともに公開した投稿には43万件以上の「いいね!」がつき、国内外から「かわいい!」というコメントが多数寄せられました。国内客だけでなく訪日外国人の増加も期待できます。
東京ディズニーシーの人気アトラクション「タワー・オブ・テラー」前で撮られたこの写真は、まるで渡辺さんが水を操っているかのようにも見えます。「かわいい」だけでは終わらない、おもしろさもある写真です。
インバウンド増加中のUSJ、人気ブロガーを招待したインフルエンサープロモーションを実施
2017年12月、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区)(以下USJ)の2017年の訪日外国人の入園者数が200万人を超えました。
USJに来場するインバウンドは中国や韓国、台湾、香港などアジア圏が中心です。200万人目となったのはシンガポールから友人同士で訪れたオンさん家族とチャオさん家族の6人グループで、USJのアトラクションに優先的に乗ることができるスペシャルパスが進呈されたということです。
年々訪日外国人客の来場が増えているというUSJは、海外へのプロモーションも行っています。スマートフォンを使って旅行の情報を集めるアジア圏の個人客にアプローチする取り組みとして、影響力のある各地のブロガーを定期的に招待し、SNSなどで情報発信をしてもらうというインフルエンサーマーケティングを行っています。
特に台湾ではブロガーの社会的地位が高く、訪日前に利用した情報源では「個人のブログ」が第1位でした。
USJでは2014年オープンの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」が国内外問わず多くの来場者に人気で、2017年にオープンした「ミニオン・パーク」も訪日外国人客の増加に拍車をかけているということです。
カナダの人気YouTuberが東京ディズニーシーを紹介
カナダ人YouTuber・Yuyuは、「TokiYuYu」というYouTubeのチャンネルを運営しています。2017年3月、Yuyuは東京ディズニーシーを訪れ、そのときの様子を動画で公開しました。
Yuyuは中国と韓国のハーフで、生まれは中国です。小学校まで中国で過ごし、その後はカナダのケベックに移住しました。国籍はカナダということです。大学はニューヨークへ行き、卒業後はサンフランシスコに引っ越しました。現在は東京に住んでいるということです。
Yuyuは動画で、無印良品や東急ハンズ、ロフトなど生活雑貨店やおすすめの化粧品、日本の観光スポットなどさまざまなコンテンツを紹介しています。
Yuyuは東京ディズニーシーを訪れ、タワー・オブ・テラーやレイジング・スピリッツといった人気アトラクションアトラクションに乗り、その様子を撮影して公開しました。
Yuyuが東京ディズニーシーを訪れたのは2017年3月13日で、この時期は春休みに入っている学生が多いためパーク内は大変混雑します。実際にアトラクションの待ち時間は3~4時間が普通だったということです。
しかしYuyuはシングルライダー(アトラクションに一人で乗ること)を利用したため、どのアトラクションも半分以下の待ち時間で乗ることができたようです。友人と訪れたときでも、アトラクションに乗っている間は離れることになりますが、シングルライダーをうまく活用することをおすすめしていました。