アパレル・アウトレットモールはどうやって動画・コンテンツ制作をインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、アパレル・アウトレットモールが動画・コンテンツ制作によってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、アパレル・アウトレットモールの動画・コンテンツ制作のインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- アパレル・アウトレットモール×動画・コンテンツ制作事例その①:天才ドラム少女のパフォーマンスで魅せる埼玉県越谷市・イオンレイクタウンのPR動画
- アパレル・アウトレットモール×動画・コンテンツ制作事例その②:ユニクロ・ジャンプの人気マンガとのコラボTシャツ発売/多言語でPR動画公開
- アパレル・アウトレットモール×動画・コンテンツ制作事例その③:「MUJI」の動画は海外でも大好評/無印良品のインバウンド向けPR動画
近年プロモーションの方法として動画・コンテンツ制作がポピュラーになってきています。動画・コンテンツ制作によるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれのアパレル・アウトレットモールの色がはっきりと出やすく、工夫を凝らした動画・コンテンツ制作が求められています。
ここでは、アパレル・アウトレットモールという業界・業種における動画・コンテンツ制作の各社の事例を元にして、効果的な動画・コンテンツ制作を活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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「インバウンド動画制作」の資料を無料でダウンロードする「インフルエンサー」の資料を無料でダウンロードする「SNS運用」の資料を無料でダウンロードする天才ドラム少女のパフォーマンスで魅せる埼玉県越谷市・イオンレイクタウンのPR動画
2016年3月、埼玉県越谷市は市内にある日本最大の面積を誇るショッピングセンター・イオンレイクタウンで撮影を行ったPR動画を公開しました。
撮影が行われた埼玉県越谷市にある日本最大のショッピングセンター・イオンレイクタウンは、アジアでも有数の巨大ショッピングセンターです。店舗面積は約24万平方メートルで、2位の大阪ステーションシティ(約13万平方メートル)の2倍ほどの大きさです。
越谷市が公開したPR動画「レイクタウンに天才少女現る?!」は、レイクタウンに天才ドラム少女が現れ、ドラムパフォーマンスを行うという内容です。
動画内でドラムを演奏するのは、越谷市在住のプロドラマー・佐藤奏さん。父親の影響で3歳からドラムを始め、わずか12歳で世界大会のグランプリを獲得しました。現在も世界を舞台に活躍しています。越谷市のPR動画撮影時はまだ中学生だったということです。
動画では最初に、パフォーマンスが始まる前から集まってくる人たちや、近くを通りかかって「なんだろう?」と視線を向ける人たちの表情が映されます。撮影は、観客が十分に集まるのを待ってから行われたということです。
ドラムパフォーマンスがメインの動画なので、インバウンド向けにPRすることもできます。
ユニクロ・ジャンプの人気マンガとのコラボTシャツ発売/多言語でPR動画公開
安価で質のよい服が人気のファッションブランド・ユニクロのアメリカ版YouTube公式チャンネル「UNIQLOUSA」は、2018年3月に新商品のPR動画を公開しました。
ユニクロは2018年、創刊50周年を迎えた「週刊少年ジャンプ」とコラボレーションし、新商品を開発しました。アメリカのユニクロでは2018年7月に販売開始となったこの新商品は、「週刊少年ジャンプ」の複数の人気マンガからそれぞれ1コマを抜き出し、それを自社のプリントTシャツ「UT」にプリントしたものです。
コラボレーションしたのは「ドラゴンボール」「ONE PIECE」「HUNTER×HUNTER」「NARUTO」「BLEACH」「ハイキュー!!」など30の「週刊少年ジャンプ」の人気作品です。1つにつき複数の柄がある作品もあり、日本でも数回に分けて発売されました。
この新商品をPRした英語の動画には、海外から多くのコメントが寄せられています。動画は販売開始の約4か月前に公開され、「いいね、財布を準備しておくよ」「待てない!」などというコメントが見られました。
「マンガ」は海外でも人気の日本のコンテンツであり、コラボレーションTシャツもインバウンド需要が高いと考えられます。ユニクロは他にもイギリス版・フランス版・韓国版などでPRを行いました。
「MUJI」の動画は海外でも大好評/無印良品のインバウンド向けPR動画
動画サイトYouTubeの無印良品公式チャンネル「MUJIglobal」は、2015年に「リラックス」をテーマにしたインバウンド向けPR動画を公開しました。
無印良品は2015年2月、2014年の年間売上10万個を記録した人気商品「体にフィットするソファ」の世界的な認知度向上のため、ユーザーの心拍数と時刻から無限の音を組み合わせ、最適な音楽を自動生成するアプリ「MUJI to Relax」をリリースしました。
「体にフィットするソファ」は、微粒子ビーズを使用したやわらかなソファです。その座り心地の良さが話題となり、世界でも販売を開始しました。中国では2014年夏から発売され、ヒットしています。2015年は、4月にアメリカで販売を開始し、その後世界各地へ展開していくということです。
「体にフィットするソファ」とアプリ「MUJI to Relax」を併用することでさらなるリラックスを追求できるということで、動画では「体にフィットするソファ」の様々な使用方法を紹介しながら、使用者が音楽を聴いてリラックスしている様子が映されます。3分43秒のこの動画では、終始ゆったりした音楽と映像が続きます。
この動画の再生回数は130万回で(記事執筆時点)、海外からも多数のコメントが寄せられています。「LOVE MUJI !!」「MUJIの動画を見ると本当に落ち着く」といった英語のコメントがみられました。説明がなく音楽がメインの動画なので、海外へのPRがしっかりとできています。