民泊はどうやって動画・コンテンツ制作をインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、民泊が動画・コンテンツ制作によってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、民泊の動画・コンテンツ制作のインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- 民泊×動画・コンテンツ制作事例その①:市のインバウンド向けPR動画で民泊の様子を紹介/鹿児島県出水市
- 民泊×動画・コンテンツ制作事例その②:秋田県仙北市の特集で民泊の様子を紹介/インバウンド向けPR動画
- 民泊×動画・コンテンツ制作事例その③:もてなす“心”で言葉の壁を乗り越える/長野県飯山市の農家民宿紹介動画
近年プロモーションの方法として動画・コンテンツ制作がポピュラーになってきています。動画・コンテンツ制作によるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれの民泊の色がはっきりと出やすく、工夫を凝らした動画・コンテンツ制作が求められています。
ここでは、民泊という業界・業種における動画・コンテンツ制作の各社の事例を元にして、効果的な動画・コンテンツ制作を活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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「インバウンド動画制作」の資料を無料でダウンロードする「インフルエンサー」の資料を無料でダウンロードする「SNS運用」の資料を無料でダウンロードする市のインバウンド向けPR動画で民泊の様子を紹介/鹿児島県出水市
2016年2月、鹿児島県出水市のYouTube公式チャンネル「出水市観光情報サイト出水ナビ」は、出水市が日本一の渡来地であるツルや、着物の着付け体験、農家での民泊などをとりあげたインバウンド向けPR動画を公開しました。
鹿児島県出水市は、日本一のツルの渡来数や日本最大の武家屋敷群を誇る鹿児島県北西部の市です。
出水市のインバウンド向けPRでは、農村暮らし体験や農業体験の様子が紹介されています。出水市の民泊受け入れ農家は、みかん農家や畜産農家、植木栽培農家などさまざまで、それぞれ違った体験をできます。動画で紹介されているのはあるみかん農家で、参加者はみかんの収穫を行っていました。
夕食は農家の人と一緒に手作りし、夕食の後は星空観賞をし、この地域に古くから伝わる、10cmほどの木の棒を数本使ってお互いの手の中にある本数を当てる「ナンコ」という遊びを教わるなど、農村の素朴な暮らしに触れます。
農家民泊というと学校の教育旅行でプランに組み込まれることが多いですが、最近では企業研修などにも用いられているようです。この動画公開が訪日外国人のとり込みにつながることが期待されます。
秋田県仙北市の特集で民泊の様子を紹介/インバウンド向けPR動画
株式会社百戦錬磨は、日本航空株式会社、株式会社農協観光と連携して行っているプロジェクト「週末ふるさとTrip」の第6弾となる、秋田市仙北市の特集をJALのホームページで公開しました。
「週末ふるさとTrip」は、連携する異業種3社の強みを活かし、農山漁村地域での自然、文化、人々との交流を楽しむ余暇の過ごし方・グリーンツーリズムを応援するプロジェクトです。第6弾として特集されたのは、2016年だけで農家民泊の訪日外国人受け入れ数1000人を超えた秋田県仙北市で、仙北市における農家民泊の様子を紹介したインバウンド向け動画も公開されました。
動画では、百戦錬磨が運営する民泊・農泊予約サイト「STAY JAPAN」に掲載中の農家民宿「のどか」に宿泊し、ニンニクの収穫やなえ縄、伝統のみそたんぽ作りの体験やオーナー家族との交流の様子を紹介しています。その他、周辺の観光地や食事処・温泉などもとり上げています。
動画は日本語と英語が併記されており、またJALのホームページでは第6弾の特集ページの英語版を用意しています。秋田へのフライトの案内も同じページに掲載しています。
3社は、「週末ふるさとTrip」における農家民泊の提案により、滞在者と地域の住民とのつながりを深め、一過性に終わらせない観光のきっかけ作りとすることで、地域活性化に貢献していくとしています。
もてなす"心"で言葉の壁を乗り越える/長野県飯山市の農家民宿紹介動画
農家民宿を経営する長野県飯山市の夫婦が、訪日外国人を受け入れた際の様子を紹介する動画が2018年2月に公開されました。
動画で紹介されているのは、農泊と呼ばれる農山漁村滞在型旅行で、農山漁村において日本の伝統的な生活体験や地元の人々との交流を楽しみ、農家民宿や古民家などの宿泊施設に泊まる旅行のことを指します。
動画では、初めて農泊を体験するデンマーク人の姉妹を、農家民宿を経営する夫婦がもてなします。夫婦は英語があまり得意ではないようで、細かい説明などはしていませんが、夫婦の話す英語からは伝えようという気持ちが感じられ、実際にデンマーク人の姉妹におおまかな意味は伝わっているようです。
料理の作り方などは英語での説明が難しいため、市内の英語が話せる人を呼んできているといいます。飯山市では観光業者に対する英会話教室を開いており、訪日外国人への対応に力を入れているということです。
動画からは夫婦のあたたかさが感じられます。農家民宿や民泊での訪日外国人受け入れとなると英語での対応などが課題となってきますが、動画で紹介されている夫婦はそのような点を難しく考えずに、もてなす気持ちを大事にして言葉の壁を乗り越えているように見えます。