レストラン・カフェはどうやって動画・コンテンツ制作をインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、レストラン・カフェが動画・コンテンツ制作によってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、レストラン・カフェの動画・コンテンツ制作のインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- レストラン・カフェ×動画・コンテンツ制作事例その①:外国人の旅人を募って写真・動画で飲食店の情報発信
- レストラン・カフェ×動画・コンテンツ制作事例その②:食欲をそそるリーガロイヤルホテル大阪の中華料理店・皇家龍鳳のPR動画
- レストラン・カフェ×動画・コンテンツ制作事例その③:どこをとっても美しい京都の日本料亭・𠮷兆の紹介動画
近年プロモーションの方法として動画・コンテンツ制作がポピュラーになってきています。動画・コンテンツ制作によるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれのレストラン・カフェの色がはっきりと出やすく、工夫を凝らした動画・コンテンツ制作が求められています。
ここでは、レストラン・カフェという業界・業種における動画・コンテンツ制作の各社の事例を元にして、効果的な動画・コンテンツ制作を活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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「インバウンド動画制作」の資料を無料でダウンロードする「インフルエンサー」の資料を無料でダウンロードする「SNS運用」の資料を無料でダウンロードする外国人の旅人を募って写真・動画で飲食店の情報発信
複数の企業・団体が共同で展開する東北の地域創生プロジェクト「TOHOKU365 Project」のキャンペーン「銀河系最強の“○○○”を探せ!」は、外国人の旅人を募って、自由に東北を旅してもらい、その経験や感じたことをブログや動画などSNSを通じて発信してもらうことで、外国人に東北の魅力を知ってもらい、インバウンド増加、さらには東北の活性化につなげることを目的としています。
第一弾のテーマは“食”。審査の結果、旅人として選ばれたのは英国出身のクリス・ブロード氏でした。クリス・ブロード氏は約1カ月間、東北各地の飲食店で出会ったあらゆるグルメの情報を写真や動画をまじえて発信しました。
クリス・ブロード氏が英語で書いたブログは、多言語案内ソリューション「TranslLet’s!」の仕組みを使うことで、簡体字中国語 ・繁体字中国語 ・韓国語 ・タイ語・日本語に翻訳され、ウェブサーバーにアップされます。ポストカードなどに印刷されたカラーバーコードをスマートフォンのカメラで読み取ることで、自動的にスマートフォンの設定言語である自国語のブログが表示されます。
このような仕組みを用いて、多くの訪日観光客に本ブログを配信することで東北のグルメの魅力を伝え、インバウンドの増加をねらいます。
食欲をそそるリーガロイヤルホテル大阪の中華料理店・皇家龍鳳のPR動画
リーガロイヤルホテルは2014年、リーガロイヤルホテル大阪にある高級中華料理店・皇家龍鳳(こうかりゅうほう)のPR動画を公開しました。
リーガロイヤルホテル大阪は「食のロイヤル」とも呼ばれ、20店のレストランを備えています。そのリーガロイヤルホテル大阪にある皇家龍鳳では、本格的な中華料理を味わうことができます。高級食材フカヒレの姿煮、鮑、自家製釜焼北京ダックなど、人気メニューを味わえる正統派フルコースから、定番の単品メニューまでさまざまな中国料理を用意しています。
リーガロイヤルホテルが公開した皇家龍鳳のPR動画は、調理中の“音”を聞かせるという手法をとっています。飲食店のPR動画では、見ている人に調理中の「音がすごい」と思わせるのも一つの方法です。この動画では、食材を刻む音、食材を油であげているときの音、中華鍋を振る音など、料理中の音を効果的に使っています。
このような見せ方は見ている人の食欲をそそり、来店の動機にもつながります。この動画は言葉ではなく“音”で説明しているので、使用言語にかかわらず見てもらうことができます。
万国共通の“食欲”を利用し、見せ方を工夫したPR動画の一例です。
どこをとっても美しい京都の日本料亭・𠮷兆の紹介動画
2017年12月、京都の嵐山に本店を構える老舗高級日本料亭「京都 𠮷兆」の紹介動画が公開されました。
京都𠮷兆は、昭和5年(1930年)に大阪で小さな日本料理店を開業して以来店舗展開を重ね、現在京都府内や名古屋に計5店舗の日本領事館、2店舗の直営店を構えています。
京都𠮷兆の公式ホームページによると京都・嵐山本店は完全予約制で、一人51,840円からとなっています。決して安くはない値段ですが、旅行情報サイトの京都𠮷兆のページには外国語の口コミが多く寄せられています。高すぎるとの声もありますが、「すばらしい伝統的な体験をした」といったコメントも多くみられました。
公開されている動画は京都𠮷兆の三代目総料理長・徳岡邦夫氏へのインタビューの形式をとっており、調理法に関する総料理長のこだわりが伝わってきます。後半は実際に訪日外国人が食事を楽しむ様子が映されます。運ばれてくる懐石料理、着物で接客するスタッフ、客室である美しく整えられた和室、部屋から見える日本庭園など、どこをとっても美しい京都𠮷兆の様子を見ることができます。
動画のナレーションは英語で、総料理長など日本人スタッフが話している際は英語の字幕が付きます。公式ホームページは日本語のほか英語版もあり、インバウンド対応がしっかりと行われていることがわかります。