バスはどうやってインバウンドにおいてアリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応などの決済対応に取り組むべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、バスがアリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応をすることでインバウンド集客する事例が増えています。アリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応を行ったバスの成功事例では、取り込む層を大幅に増やすことができています。
このページでは、バスのインバウンド対策やインバウンド集客におけるアリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応について、次の3つの事例を取り上げます。
- バス×アリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応事例その①:訪日外国人に向け「多通貨決済サービス」を導入した「はとバス」
- バス×アリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応事例その②:富士急行:中国銀聯カードの決済サービス導入で訪日中国人への対応を強化
- バス×アリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応事例その③:UCカード、「バスタ新宿」の高速バス乗車券販売窓口へ「中国銀聯カード」決済を導入
バスのアリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応によるインバウンド対策やインバウンド集客には、顧客層を広げられるというメリットがあります。例えばアリペイ・ウィーチャットペイを日常的に利用している訪日中国人であれば、アリペイ・ウィーチャットペイに対応しているなら買い物しよう、という考えになることもあるでしょう。逆にいえば、アリペイ・ウィーチャットペイに対応しているところが増えてきた現在では、日本円でしか買い物できないとなると中国人客の取り込みという点では不利になってしまいます。クレジットカードも同様です。海外では日本よりもキャッシュレス化が進んでおり、現金を持ち歩かないという人も多くいます。そのような人を顧客として取り込むためにも、クレジットカード対応は重要です。
ここでは、バスという業界・業種におけるアリペイ・ウィーチャットペイ・クレカ対応によるインバウンド対策事例を紹介していきます。
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「インバウンド研修」の資料を無料でダウンロードする「決済対応」の資料を無料でダウンロードする「多言語接客支援ツール」の資料を無料でダウンロードする訪日外国人に向け「多通貨決済サービス」を導入した「はとバス」
東京都内・神奈川県内で定期観光バス、貸切バスを運行している「はとバス」では、海外のカードホルダーがカード決済時に自国通貨を選択できる「多通貨決済サービス(DCC:Dynamic Currency Conversion)」の取り扱いを行っています。
同社では、料金支払いの際に中国銀聯カードを取り扱っていましたが、都内4カ所にある営業所、ならびに銀座キャピタルホテルにおいて、2015年7月から新端末を導入し、DCC決済が可能となっています。対応通貨は29通貨で、米国ドルの利用が多いとのこと。はとバスでは、旅行者のさらなる利便性向上に向け、都内・近郊定期観光バスなどの旅行業、銀座キャピタルホテルの宿泊などのホテル業において、DCC決済を導入したのだといいます。
はとバスが提供している訪日外国人を対象としたコースは、英語と中国語の2カ国語で展開していますが、フランスやイタリアなど、それ以外の国の旅行者も英語コースに乗車する場合もあります。
また、すべてのコースが国家資格を持った通訳案内士による案内となっています。都内の人気スポットを巡る英語コースの人気が高いものの、訪日中国人を中心に箱根などを楽しむ旅行者も多く、英語コースに比べて母数は少ないが、中国語コースは想定以上の伸びを示しているといいます。
また、浜松町の営業所では、英・韓・中・スペイン語などが話せるスタッフを配備しています。
富士急行:中国銀聯カードの決済サービス導入で訪日中国人への対応を強化
富士急行は2015年4月18日より、富士急行線の主要駅および富士急グループの主要バスターミナルでのクレジット決済サービスを開始しています。クレジットカード決済の導入と同時に「中国銀聯カード」にも対応。これにより、世界遺産に登録されている富士山をひと目見ようと訪れた訪日中国人の利便性が向上されることが期待されています。
対象となるクレジットカードは、VISA、MasterCard、MUFGCARD、DC、UFJCard、NicoSと中国銀聯カードで、利用できる駅や購入できるチケットは以下の通りです。
- 【鉄道】
- 対象:富士急行線普通乗車券、定期券、回数券、団体券、特急券、着席券、JR線連絡乗車券他
- 取扱:大月駅、富士山駅、河口湖駅の窓口
- 【バス】
- 対象:富士山駅、河口湖駅、旭日丘バスターミナルを発着する路線バスの乗車券(高速バスを含む)、富士急ハイランドバスターミナルを発着する高速バスの乗車券
- 取扱:富士山駅、河口湖駅、富士急ハイランドバスターミナル、旭日丘バスターミナルの窓口、河口湖駅自動発券機
UCカード、「バスタ新宿」の高速バス乗車券販売窓口へ「中国銀聯カード」決済を導
ユーシーカード(UC カード)は、2016年4月4日に開業した「バスタ新宿」の高速バス乗車券販売窓口へ、「中国銀聯カード」の決済スキームを提供したと発表しました。
これは、急増する中国人バス利用者の利便性向上を目指しての取り組みとなります。
日本国内における銀聯の売上も大幅に増加しており、特に中国の旧正月である春節には多くの訪日中国人が日本で銀聯カードを使用しました。その結果、2015年2月の利用額は600億円に達し、2016はさらに昨年を上回る利用となっています。
UCカードは銀聯と提携の上、銀聯カードの加盟店開拓を行っており、現在5万店まで加盟店を拡大しています。
あたらしくオープンした「バスタ新宿」は、新宿駅周辺に点在していた高速バスの発着所を集約し、関連施設の整備を行ったターミナル施設。高速路線バスの停車場数は15箇所あり、1日最大1625便の発着便数まで対応可能になっています。
新宿駅周辺から全国39都府県300都市と連絡する118事業者が運行。発着便数、バース数、事業者数ともに日本一の規模。このターミナルでは、昨今急増する中国人バス利用者の利便性向上を目指し、UC カードと契約を締結して、「中国銀聯カード」の取り扱いを開始しました。