ドラッグストアはどうやってWEB・メディアをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、ドラッグストアがWEB・メディアによってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、ドラッグストアのWEB・メディアのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
- ドラッグストア×WEB・メディア事例その①:マツモトキヨシの訪日台湾人向けメディア「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を活用してインバウンド集客
- まず1つ目はドラッグストアは訪日外国人には根強い人気スポットとなっていますが、その中でも人気のあるマツモトキヨシのWEBメディアを活用した事例。訪日台湾人向けのメディアとして有名な樂吃購(ラーチーゴー)!日本を活用してPRしています。
- ドラッグストア×WEB・メディア事例その②:マツモトキヨシの越境ECと多言語WEBサイトの事例
- そして、2つ目は再度、マツモトキヨシの事例になりますが、WEBサイトの多言語化と越境ECでの販売の事例をお伝えします。日本に来てもらい、その後、自国に帰ってからの消費を加速させるため、越境ECに取り組んでいると見られます。
- ドラッグストア×WEB・メディア事例その③:国内最大級の電子チラシサービスを活用するサツドラ
- 3つ目はインバウンド向け事業専門のマーケティング会社を設立するなど、かなりインバウンドに対して積極的に取り組んでいるサツドラホールディングスが運営しているサッポロドラッグストアーのWEB活用の事例。
近年プロモーションの方法としてWEB・メディアがポピュラーになってきています。WEB・メディアによるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれのドラッグストアの色がはっきりと出やすく、工夫を凝らしたWEB・メディアが求められています。
ここでは、ドラッグストアという業界・業種におけるWEB・メディアの各社の事例を元にして、効果的なWEB・メディアを活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
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日本製の化粧品、薬なども人気が高く、銀座のメーカー正規店に出かけずとも同じ商品が安く購入できるとあって、ドラッグストアは訪日外国人には根強い人気スポットとなっています。
その中でもマツモトキヨシは訪日外国人に非常に人気です。その理由としては、観光庁の調査によると訪日中国人は約7割が化粧品、医薬品などを購入しており、マツモトキヨシはヘルス&ビューティーケア(HBC)を掲げ、医薬品、化粧品に力を入れ、これらで全売上高の7割を稼いでいます。
そのため化粧品、医薬品のラインナップが充実しているマツモトキヨシの人気が高いというわけです。そんなマツモトキヨシですが、WEBメディアを活用してプロモーションを行っています。
マツモトキヨシはご存知の通り、訪日中国人に絶大な人気を誇ります。その他、東アジアにも人気があります。その人気を広げてさらに売上を拡大するために、様々なプロモーション施策を行っています。
その1つとして、訪日台湾人向けメディア樂吃購(ラーチーゴー)!日本を活用したプロモーションです。樂吃購(ラーチーゴー)!日本は、月間訪問者数187万人(2017年10月実績)、Facebookファン数は約60万人にのぼり(台湾80% 香港20%)、台湾 / 香港で最大規模の観光情報メディアです。
マツモトキヨシでは人気商品をジャンル別に紹介。記事で免税手続の方法などを詳細に説明しました。台湾人利用客が増加し樂吃購(ラーチーゴー)!日本掲載のクーポン利用だけで、月に700万円の売り上げになったとのこと。このような形でWEBメディアを活用しプロモーションを行っています。
マツモトキヨシの越境ECと多言語WEBサイトの事例
訪日外国人から圧倒的な人気を誇るマツモトキヨシ。ドラッグストア業界がインバウンド需要に目を向ける前から、インバウンドを新たなマーケットとして捉えており、2007年の段階で、中国人が多く利用する銀聯(ぎんれん)カードでの決済を可能としました。化粧品や日用品が免税商品の対象となった2014年10月以降は、都心の繁華街を中心に免税対応店を拡大しています。
その他にも中国人は買い物の際に、中国にいる家族や友人と連絡を取って購入することが多いことに注目し、2014年12月から店内のフリーWi-Fiを導入しています。これもまた訪日外国人向けのフリーWi-Fiの整備が遅れている日本においては画期的なでき事となりました。
このように先進的にインバウンドに目を向けており、数々の取り組みを行っています。
マツモトキヨシでは越境ECサイトを構築しており、天猫国際に出店して販売をしています。中国では越境ECの市場が拡大しており、日本に来た中国人が自国に戻ってからも購入できるような仕組みを構築しています。
その他にもマツモトキヨシ公式サイトでは英語・中国語(簡体字・繁体字)・韓国語対応しています。ドラッグストアで購買することが多い、東アジア圏を意識した多言語対応が見て取れます。
その他にも、Facebookなどを活用して情報発信することを行っています。天猫国際や4カ国語対応のWEBサイトなどターゲット国を意識した対応が見て取れます。
国内最大級の電子チラシサービスを活用するサツドラ
インバウンド向け事業専門のマーケティング会社を設立するなど、かなりインバウンドに対して積極的に取り組んでいるサツドラホールディングスが運営しているサッポロドラッグストアーこと、サツドラ。2017年時点では190店舗あり、そのうちの12店舗がインバウンドのお店とのこと。そんなサッポロドラッグストアーですが、WEBメディアを活用したインバウンド対策を行っています。
サッポロドラッグストアーは国内最大級の電子チラシサービス「Shufoo!」を活用しています。従来からのチラシ配信の仕組みを活用するとともに、国内外の旅行代理店や観光情報ポータルサイトなど、複数の事業者と連携し、訪日外国人に対して、流通企業の買い物情報を届けるサービス。
現地の旅行サイトなどに、流通企業のチラシや店の情報を掲載、訪日前の買い物計画作りを支援します。また日本滞在中は、スマートフォンで観光情報サイトからホテル周辺の免税対応店を検索できるようにするなど、訪日前および訪日中の訪日外国人の買い物を支援し来店を促進させることができます。
サイト内ではスーパーマーケットを含めた提携小売店のチラシを中心に英語・中国語での店舗情報、店舗外観画像、免税店や銀聯カード、外国人スタッフの有無などの表記、店舗までのアクセス情報、SNSシェア機能が提供されています。ジャンルも「スーパー」・「ドラッグ」・「百貨店」・「家電」・「その他」から選ぶことができます。訪日外国人にとってスーパーマーケットなどでの買い物時に強い味方となるでしょう。