居酒屋・バー・ナイトライフはどうやってWEB・メディアをインバウンドに活用すべきなのか?
インバウンド市場が盛り上がる中で、居酒屋・バー・ナイトライフがWEB・メディアによってインバウンドで成功する事例が増加しています。このページでは、居酒屋・バー・ナイトライフのWEB・メディアのインバウンド対策やインバウンド集客における活用について、次の3つの事例を取り上げます。
居酒屋・バー・ナイトライフ×WEB・メディア事例その①:ユニークな体験ができる「ロボットレストラン」は口コミサイトのクーポンを活用して集客
- まず1つ目は新宿・歌舞伎町にある「ロボットレストラン」。「ロボット」による様々なショーを鑑賞しながら食事と飲み物が楽しめるという他に例を見ないエンターテインメントを提供しています。 今、「ロボットレストラン」は訪日外国人の間で異常な人気となっています。その裏では一体どのような訪日外国人集客への取り組みがなされているのでしょうか?
居酒屋・バー・ナイトライフ×WEB・メディア事例その②:訪日外国人向け!都内のナイトクラブが定額3,900円で行き放題となる「NEON」
- 2つ目は都内のナイトクラブが定額3,900円で行き放題となる「NEON」の事例。日本でナイトクラブというと、東京で言えば六本木、渋谷、大阪ではミナミといったイメージが強いですが、訪日外国人に日本のこうしたエリアのナイトライフを楽しんでもらおうというサービスが登場しています。
居酒屋・バー・ナイトライフ×WEB・メディア事例その③:トリップアドバイザーなど外国人向けメディア・口コミサイトを活用する「割烹伊勢すえよし」
- 3つ目は訪日外国人から絶大な人気を誇る割烹伊勢すえよしの訪日外国人向けメディア「Time Out Tokyo」を活用し集客した事例。
近年プロモーションの方法としてWEB・メディアがポピュラーになってきています。WEB・メディアによるインバウンド対策やインバウンド集客のメリットとしては、多くの情報を伝えながらも、顧客のイメージに残りやすいということがあります。伝えたい情報を写真や画像などよりも一度に多く発信できるためその分それぞれの居酒屋・バー・ナイトライフの色がはっきりと出やすく、工夫を凝らしたWEB・メディアが求められています。
ここでは、居酒屋・バー・ナイトライフという業界・業種におけるWEB・メディアの各社の事例を元にして、効果的なWEB・メディアを活用したインバウンド対策やインバウンド集客のケーススタディーをしてみます。それでは見ていきましょう。
Googleマップによる集客、うまく活用できていますか?
Googleマップでの集客ツール「口コミコム」を詳しく見る >ユニークな体験ができる「ロボットレストラン」は口コミサイトのクーポンを活用して集客
歌舞伎町にあるロボットによるエンターテインメントを提供している「ロボットレストラン」。奇抜でユニークなロボットによるショーを鑑賞しながら食事と飲み物が楽しむことができます「ロボット」というモダンなコンセプトの中に「和」を感じられるようなコンテンツの提供が訪日外国人の心を掴み、月に15,000人以上の訪日外国人が訪れています。これは総来客者数の8割に当たるとのこと。
主に訪日アメリカ人観光客、訪日イギリス人観光客、訪日フランス人観光客など欧米圏出身の訪日外国人に人気。アジア圏からの訪日外国人の来客も増加しています。また、「ロボットレストラン」のメディア・プレスページでは各国からの取材も殺到しており、海外からの反響の高さがうかがえます。「ロボットレストラン」は訪日外国人の間で異常な人気となっています。その裏では一体どのような訪日外国人集客への取り組みがなされているのでしょうか?
「ロボットレストラン」では海外の日本旅行のプロモーションに特化したウェブサイトに数多くのクーポンを配信しています。そのため、ネット上では「Robot Restaurant discount/coupon」と検索するだけでレストラン来店時に、訪日外国人が使えるクーポンを比較的簡単に見つけることができます。また、公式サイトのオンライン予約を使えば500円の割引も可能です。このようにWEBを活用し、クーポンを配信して集客しています。
TripAdvisorの「ロボットレストラン」に関するページを見てみると、3,267件という多数のレビュー数が存在していて、軒並み高評価です。なぜ、このようにレビュー数が多いのかというと、訪日外国人をTripAdvisorのレビュー書き込みページへ誘導するため、座席、チケット、割引券、出口など店内の至るところにQRコードを貼っています。また、団体ツアーガイドには訪日外国人団体観光客にSNSでの発信を促すように依頼しています。このように徹底したレビュー数を増やすための施策を行っており、口コミを増やしています。
訪日外国人向け!都内のナイトクラブが定額3,900円で行き放題となる「NEON」
大阪の訪日外国人が多く出没するエリアのSNSとGPSデータを元に動向調査をしたところ、22時になると途端に訪日外国人の動きが無くなることが判明しました。
大阪に訪れる訪日外国人は22時以降はホテルに戻ってしまうのがほとんどのようです。東京でも似たようなデータが取れており、大阪よりは1時間遅いですが、23時になると活動が止まってしまう模様。
さらに訪日外国人にとって夜の遊び場が少ないという問題は、地方に行けば行くほど深刻化しています。地方ですと、20時から21時頃にはお店が閉まってしまうところがほとんどだからです。
また、20時以降の経済活動をナイトタイムエコノミーと呼び、日本ではほぼ手付かずの市場で、英国では国全体の経済の6%を構成すると言われており、日本が注力し英国と同レベルのナイトタイムエコノミー市場を開発した場合、約80兆円の市場の可能性があると言われているほどポテンシャルを秘めています。
そんな中で注目されているのがナイトクラブです。夜間営業の社交場でありダンス・バンド演奏・ショーなどを楽しむ高級飲食店やフロアでダンスを楽しむものが該当します。そんなナイトクラブですが、どのようなインバウンド対策を行っているのでしょうか?
株式会社 3.0が展開するのは、都内のナイトクラブが月額3,900円で行き放題となる「NEON」の新サービスである「Weekly Plan」。これは訪日外国人や国内旅行者向けに新たに始まったプランで、「NEON」では月額となるところを、2,900円で7日間行き放題となるプラン。1日での利用制限もないため、ナイトクラブをハシゴすることも可能です。このようにアプリを活用することにより訪日外国人を集客できるでしょう。
トリップアドバイザーなど外国人向けメディア・口コミサイトを活用する「割烹伊勢すえよし」
「割烹伊勢すえよし」は西麻布の割烹料理店です。生産者直送の特選食財を使った日本料理を提供しています。割烹伊勢すえよしは、観光口コミサイト「TripAdvisor」の日本法人であるトリップアドバイザー株式会社と東京都交通局で共同実施する「TOKYO100」キャンペーンにおいて過去に第3位に選ばれています
「TOKYO100」は、東京都内の人気スポットを決めるキャンペーン。TripAdvisorに寄せられた口コミの評価・件数が独自のアルゴリズムによりランク付けされ、順位が決定されます。「割烹伊勢すえよし」の口コミ件数は2018年17月時点で328件。満点(5点)の評価数が9割を超えていることが、今回の入選に至った理由であると考えられます。
訪日外国人に人気の飲食店となっている「割烹伊勢すえよし」。インバウンド対策として何を行っているのでしょうか?
インバウンド対策をする上でまず大切なことは知ってもらうことです。訪日を考えている外国人に知ってもらわなければ、お店や観光地に訪れることはありません。知ってもらうための有効な施策の1つとして、訪日を予定している外国人が見るメディアなどに広告や取材してもらうことです。「割烹伊勢すえよし」ではTime Out Tokyoに取材に特集されています。
Time Out Tokyoはタ独自の視点で日本のヒト・モノ・コトを取り上げ、日英2カ国語で世界へ発信しているメディアです。コンテンツの質には定評があります。また月間1900万PVあり、英語圏から視聴が多いメディアです。このようなメディアに取り上げてもらうことは有効なインバウンド対策のうちの1つとして挙げられるでしょう。