先日国籍別訪問率のヒートマップをご紹介しましたが、それぞれの都道府県で見たときのインバウンド消費額は、現状どうなっているのでしょうか?
今回は、
の数値を利用して、各都道府県のインバウンド消費額を推計してみました。
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都道府県別 訪日外国人観光客 訪問率ランキング
観光庁が発行する「訪日外国人消費動向調査 」では、各国籍の訪日外国人の都道府県別訪問率を発表しています。こちらについては先日の記事でもお伝えしたとおりですが、47都道府県のランキングとともに、各都道府県の訪問率をヒートマップでまとめました。
都道府県別 訪日外国人観光客 宿泊者数ランキング
観光庁が消費動向調査とは別に訪日外国人観光客の動向を発表しているのが「宿泊旅行統計調査 」です。こちらでは、『宿泊者数』をもとにして集計をとっています。また、訪日外国人観光客にしぼった集計もしているので、この数値をランキングにまとめました。
外国人が興味を持っている都道府県ランキング
世界的に有名な訪日外国人向けインバウンドメディア「japan-guide.com」が発表しています。訪日ラボでも取り扱ったように訪日外国人向けメディアとして人気上位のメディアです。恐らく、記事へのアクセス数などをもとにして各都道府県ごとの訪問者数を統計している模様。今回は2016年3月の統計をもとにランキングにまとめました。
「japan-guide.com」の資料をDLして詳しく見てみる
各都道府県別インバンド消費ランキング
上記3つの統計から、訪問率・宿泊数・注目度をもとにして各都道府県別のインバウンド消費を推計してみたのが以下の表です。現状では首都圏やゴールデンルート一帯がインバウンド消費を独占している状態にあり、一部リゾート地が善戦、ゴールデンルート外の地方、特に東北地方と山陰地方、そして四国地方は苦戦を強いられていることがわかります。
順位 | 都道府県 | 推定インバウンド消費 |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 9,275億円 |
2位 | 大阪府 | 4,694億円 |
3位 | 北海道 | 2,969億円 |
4位 | 京都府 | 2,466億円 |
5位 | 沖縄県 | 1,916億円 |
6位 | 千葉県 | 1,821億円 |
7位 | 愛知県 | 1,232億円 |
8位 | 福岡県 | 1,232億円 |
9位 | 神奈川県 | 1,170億円 |
10位 | 静岡県 | 905億円 |
11位 | 山梨県 | 693億円 |
12位 | 兵庫県 | 649億円 |
13位 | 長野県 | 517億円 |
14位 | 岐阜県 | 510億円 |
15位 | 長崎県 | 458億円 |
16位 | 大分県 | 405億円 |
17位 | 広島県 | 402億円 |
18位 | 熊本県 | 375億円 |
19位 | 石川県 | 280億円 |
20位 | 滋賀県 | 248億円 |
21位 | 和歌山県 | 239億円 |
22位 | 鹿児島県 | 222億円 |
23位 | 三重県 | 209億円 |
24位 | 奈良県 | 159億円 |
25位 | 新潟県 | 140億円 |
26位 | 栃木県 | 140億円 |
27位 | 香川県 | 115億円 |
28位 | 富山県 | 114億円 |
29位 | 宮崎県 | 107億円 |
30位 | 茨城県 | 105億円 |
31位 | 宮城県 | 103億円 |
32位 | 佐賀県 | 100億円 |
33位 | 岡山県 | 93億円 |
34位 | 群馬県 | 92億円 |
35位 | 埼玉県 | 87億円 |
36位 | 青森県 | 66億円 |
37位 | 山口県 | 59億円 |
38位 | 岩手県 | 58億円 |
39位 | 愛媛県 | 57億円 |
40位 | 鳥取県 | 55億円 |
41位 | 山形県 | 44億円 |
42位 | 秋田県 | 35億円 |
43位 | 高知県 | 35億円 |
44位 | 福島県 | 33億円 |
45位 | 徳島県 | 32億円 |
46位 | 福井県 | 30億円 |
47位 | 島根県 | 24億円 |
まとめ:割合としては少ないながらも、インバンド消費は地方にとって大きな収入源か
いかがでしたでしょうか?やはり各種メディアでも報じられている通り、現状ではゴールデンルート沿いの都道府県やリゾート地にインバウンド消費が落ちているようです。しかしながら、割合としては少ないながらも地方にとっては大きな収入源とも言えるでしょう。
訪日リピーターはゴールデンルートを飛び出し、地方に目を向け始めています。今後、訪日外国人観光客をゴールデンルート外に呼びこむことは、あらゆる手段で積極的なプロモーションを講じれば不可能ではないと思われます。
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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