訪日客の4人に1人 訪日中に地震などの災害に遭うことが判明:インバウンドと防災 東京五輪近づく今 考え始める必要が

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1月25日の午前9時から東京都世田谷区、東京消防庁、警視庁などの協力のもと、駒沢オリンピック公園において外国人向けの防災訓練 が開催されました。これは都内在住の外国人に防災知識を身に着けてもらい、東京都において震災にあった際に役立ててもらおうというものです。

2020年に訪日外国人4,000万人を目指す上では、いかに訪日外国人を迎えるかという視点だけはなく、日本を訪れた訪日外国人、また日本に居住している訪日外国人が震災にあった際にどういった対策をすれば良いのか? といった知識をつけてもらう事も重要になります。実際の防災訓練、そして訪日外国人が考える震災のイメージとはどんなものなのでしょうか。

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外国人のための防災訓練によって外国人に防災知識を提供

1月25日に行われた防災訓練は参加無料で今回が12回目。震度7の大地震がどういった揺れなのかを体験出来る起震車が用意された他、竹や毛布で担架を作り搬送する訓練などが行われました。また、AEDを使用した心臓マッサージ、人工呼吸の訓練などが行われ、防災トイレなども展示されました。

都生活文化局の発表では防災訓練に参加したのは 336人で、うち外国人は232人 でした。各国の大使館を通じて参加の呼びかけを行ったところ、出身国別で最も多かったのはフランスで40人だったとのこと。訓練には通訳のボランティアも参加し、外国人の方であっても気兼ねなく参加出来るようになっていました。

外国人旅行者の意識としては、地震、津波、台風、火災の順で災害を恐れている

実際に外国人旅行者が不安に思っている災害としてはどのようなものがあるのかというと、東京消防庁が、成田国際空港、東京国際空港において日本を出国する訪日外国人に対してアンケートを行っています。この中で災害にあわなかったとする方が70.3%だったのに対し、滞在中に震災にあったとする外国人旅行者は、地震にあったと回答した方が23.1%、火災と回答した方が1.4%、救急事案と回答した方が1.5% となりました。

日本滞在中にどのような災害があったら不安かという質問に対しては「地震」の不安があるとした方がトップ

また、日本滞在中に

  • 火災 について「少し不安」、「とても不安」と回答した人は合計で 14.0%
  • 地震 について「少し不安」、「とても不安」と回答した方は合計で 50.7%
  • 津波 について「少し不安」、「とても不安」と回答した方は合計で 35.6%
  • 台風 に関して「少し不安」、「とても不安」と回答した方は合計で 22.7%
  • テロ が「少し不安」、「とても不安」と回答した方は合計で 21.5%

となり、「地震」に関する不安が最も多かった ということがわかります。

日本滞在中の防災訓練への参加意欲は高い

日本滞在中に体調不良になったり、地震などの災害に遭遇した際に事前に情報を収集したり、準備をした事があるかという問には、「ある」とした方が25.7%、「ない」と答えた方が74.3% となりました。

また、日本滞在中に空港や宿泊先などで、手軽に防災訓練へ参加出来るとしたら参加するかという問には、65.2%の方が「参加する」と回答。「参加しない」とした方が34.8% で、日本でこうした防災訓練が手軽なのであれば、訓練に参加したいという意見が多いことが明らかとなりました。

外国人旅行者が受けたい訓練内容のトップは「地震体験訓練」

どのような防災訓練を受けたいかという問に対しては様々な意見があり、「地震体験訓練」と回答した方が71.3%、「応急救護訓練」と回答した方が38.6%、「消火器などを使った初期消火訓練」と回答した方が28.0%、「煙避難訓練」と回答した方が24.7%、「119 番通報訓練」と回答した方が23.2% となりました。これは「地震が最も不安だ」と回答した外国人旅行者が多かったことからも納得の結果ですし、国や地域によっては地震を体験したことが無いという方もいるわけですから、当然かもしれません。

2020年までに、いかに訪日外国人に防災について正しく知ってもらうかが重要

2020年に訪日外国人4,000万人を目指す日本としては、こうした意見を参考に、空港や宿泊先でも簡単に体験出来る防災訓練の検討、整備が必要だと言えます。冒頭でご紹介した防災訓練は東京消防庁などの協力があったにも関わらず、在日外国人の参加は僅か232人でした。

こうした事を考えても、よりアクセスの良い空港で外国人旅行者向けにこうした防災訓練を行うほうが理にかなっています。「コト消費」が盛り上がりを見せていることから、防災訓練の体験、防災に関する正しい知識を身につけようといった内容と「コト消費」を組み合わせるというのも面白いアイディアであると言えます。

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<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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