【甲子園×台湾】の意外な関係!? 100回大会の歴史から紐解く、甲子園野球が台湾インバウンドを引きつける理由とは?

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8月の風物詩である、全国高校野球選手権大会。阪神甲子園球場で開催されるため、よく甲子園大会などと言われますが、実は甲子園インバウンドから注目を集めています。特に台湾インバウンドから人気を得ています。

そこで今回は、なぜ甲子園台湾インバウンドから人気を集めているのかをご紹介いたします。

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今年で100回大会を迎える甲子園

photo-ac.comより

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なんと今年で100回大会を迎える全国高等学校野球選手権大会。第1回大会は、1915年に大阪府の豊中球場で開催されました。1924年に開催された10回大会から、阪神甲子園球場が利用されています。

戦時中は戦争などで開催ができない時もありましたが、1915年から2018年まで開催され続け、今年で100回大会を迎える事ができました。100回大会を記念して過去に夏の甲子園で活躍した元球児による「甲子園レジェンド始球式」を行うことが決定しています。

日本国内で盛り上がりを見せる全国高校野球選手権大会。実は過去に、台湾チームが甲子園に出場していたことがあるのをご存知でしょうか?

実は台湾チームが甲子園で準優勝をしていた

1931年に行われた、甲子園大会では日本統治時代の台湾から出場した嘉義農林学校が準優勝をしています。そもそも、なぜ、台湾の学校が日本の全国高校野球大会に出場していたのでしょうか?

都道府県の代表校が、甲子園大会に出場できるルールになったのは60回大会で開催された1978年からのことです。それまでは、県大会で優勝することができても、東北地区、九州地区などのブロック大会を勝ち上がらなければ甲子園大会には出場することができませんでした。

さらに、第1回大会から1940年第27回大会までは、日本が統治していた満州、朝鮮、台湾の「外地」の代表校にも全国大会への参加が認められていました。

そのため、台湾のチームも甲子園大会に参加することができたということです。 太平洋戦争が終わった1946年以降は、朝鮮、満州、台湾の参加枠が削除されました。

「KANO 1931海の向こうの甲子園」とは?

「KANO 1931海の向こうの甲子園」日本公式サイトより

「KANO 1931海の向こうの甲子園」日本公式サイトより

「KANO 1931海の向こうの甲子園」とは、日本の統治下にあった台湾の弱小チームだった、嘉義農林学校が快進撃をみせ、甲子園大会に初出場し、そのままの勢いで、準優勝までした、実話を映画化したものです。

それまで1勝も挙げることができなかった嘉義農林学校。名門・松山商業で監督をしていた近藤兵太郎の特訓のおかげで、準優勝するまでのチームになり、その快進撃が台湾を元気にし、日本全土にまで影響を与えました。

「KANO 1931海の向こうの甲子園」は2014年に放映され、第9回「大阪アジアン映画祭」オープニング作品として台湾以外で初上映され、「観客賞」を受賞。台湾では興行収入10億円を記録し、大ヒット作品となりました。その後、日本では2015年1月24日に公開されたました。

甲子園が台湾人に人気の理由

「KANO 1931海の向こうの甲子園」影響などもあり、台湾では甲子園が認知されており、日本に来た際の観光地として有名になっています。改めて、甲子園台湾人に人気の理由をまとめてみました。

甲子園が台湾人に人気の理由1:「KANO 1931海の向こうの甲子園」の影響

台湾人に対して一番大きな影響を与えているのは、「KANO 1931海の向こうの甲子園」がヒットしたことでしょう。それをきっかけに、阪神甲子園球場に足を運ぶ台湾人の方が増え『甲子園歴史館』には、2014年に1万4000人、2015年は1万5000人もの訪日台湾人観光客が来場しています。

甲子園が台湾人に人気の理由2:阪神甲子園球場で「台湾デー」を開催している

阪神タイガース公式サイトより

阪神タイガース公式サイトより

「KANO 1931海の向こうの甲子園」の台湾でのヒットのおかげで阪神甲子園球場に足を運ぶ台湾人が増えております。そのため、阪神甲子園球場では、台湾人を意識したインバウンド対策として「台湾デー」というものを開催しています。

台湾デー」とは阪神甲子園球場タイガーエア台湾台湾観光協会大阪事務所の協力の下、2016年から開催しています。

始球式に阪神タイガースのOBで台湾出身の林威助氏を呼び、台湾プロ野球チームに所属しているチアガールも来場、甲子園球場外周のミズノスクエアで台湾グルメの提供、オリジナルグッズが当たる抽選会など、台湾色あふれたイベントとなっております。

さらに、2日間合計で100名の方々に関空ー台北・高雄のタイガーエア台湾の無料航空券が当たるプレゼントも実施しています。

台湾デー開催時は台湾人観光客の参加が増えるとのこと。このような取り組みを行っており、台湾人から甲子園が人気になっています。

まとめ:スポーツツーリズムの可能性は未知数!甲子園×台湾はこれからも需要アリ

このようにスポーツを絡めて観光をスポーツツーリズムと呼びます。スポーツ庁は、スポーツ目的の訪日外国人旅行者数を250万人程度、スポーツツーリズム関連消費額を3,800億円程度を目標に動いています。

今後、スポーツツーリズムインバウンド業界でも注目する必要があるのではないでしょうか?JNTOが公開している訪日外客数によると、2018年1月〜6月は昨年よりも9.5%増で訪日台湾人数が伸びています。これからも阪神甲子園球場に足を運ぶ、訪日台湾人が増えてくるでしょう。

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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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