パラリンピックとは | 歴史・22の競技・前回は4,237人が参加・今年の会期は12日間・競技種目別の日程と会場・注目の3競技を紹介

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東京オリンピック2020と同時にやってくるイベントに東京パラリンピック2020があります。

オリンピック同様4年に一度行われる、障害を持っている人が出られる国際大会です。近年では世界記録がたくさんでるなど、注目度が高くなっています。

今回は、オリンピック閉会後に始まるパラリンピックについて紹介していきます。


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パラリンピックとは

パラリンピックとは、障がいのあるトップアスリートが高いパフォーマンスを競う世界最高峰の国際競技大会です。

夏季大会と冬季大会があり、オリンピックと同じ4年に一度、オリンピックの終了後に同じ都市・場所で開催されています。今回の東京2020パラリンピックでは、22競技540種目が実施され、史上最多4,400人の選手による白熱した戦いが繰り広げられます

障がいのあるトップアスリートのスポーツの祭典

パラリンピックは、障がいのあるトップアスリートによるスポーツの祭典です。

国際パラリンピック委員会(IPC)の定める厳しい選考基準をクリアした選手だけが出場できる大会です。回を重ねるごとに選手層が増し、大会レベルが高くなっており、2004年のアテネ大会では448の大会記録と304の世界記録が更新されています

パラリンピックの歴史

パラリンピックの起源は、戦争で負傷した兵士の治療と社会復帰を目的に、ロンドンでグットマン卿がスポーツを治療に取り入れたことから始まりました

最初の大会は、1948年7月ロンドンオリンピックにあわせて病院内で車いす患者(英国退役軍人)によって行われたアーチェリー大会でした。 以後大会は毎年開催されるようになり、1952年には国際競技会へと発展し、現在では世界最高峰の障がい者スポーツ大会といわれています。

1985年に正式名称となったパラリンピックは、ギリシア語の接頭語であるパラ=Para(沿う、並行)+Olympic(オリンピックス)からきています。

ロンドン2012パラリンピックでは

ロンドン2012パラリンピックは、164の国と地域(そのうち15か国が初参加)、4,237人の選手が参加した過去最高規模の大会となりました。

観戦チケットは約278万枚が販売され、史上最多の観客動員数を記録しています。 20競技・503種目が実施されたこの大会では、2004年アテネ大会以降中断されていた、知的障がい選手の陸上競技・卓球・水泳種目への正式参加が再開されました。

東京2020パラリンピック

2020年8月25日から開催される2020年東京パラリンピック競技大会は第16回夏季大会にあたります。

東京での開催は1964年の第2回大会以来となり、同一都市での複数開催としては夏の大会では初となります。

大会概要

2020年東京パラリンピック競技大会はオリンピック競技大会終了後の8月25日の開会式翌日から9月6日の閉幕まで、12日間にわたり繰り広げられます。

今回行われる22競技540種目には東京大会で採用された新競技のバドミントンやテコンドーがあり、初開催でのメダル獲得に期待が高まります。

競技・種目

2020年東京パラリンピック競技大会では、バドミントン、テコンドーの新競技を含め22競技540種目が行われます。

競技

種別等

8/25
(火)

8/26
(水)

8/27
(木)

8/28
(金)

8/29
(土)

8/30
(日)

8/31
(月)

9/1
(火)

9/2
(水)

9/3
(木)

9/4
(金)

9/5
(土)

9/6
(日)

開会式、閉会式














アーチェリー














陸上競技

トラック&フィールド・マラソン














バドミントン















ボッチャ















カヌー















自転車競技

トラック・ロード














馬術















5人制サッカー















ゴールボール















柔道















パワーリフティング















ボート















射撃















シッティングバレーボール















水泳















卓球















テコンドー















トライアスロン















車いすバスケットボール















車いすフェンシング















車いすラグビー















車いすテニス















◎・・・メダル決定戦あり

会場

2020年東京パラリンピック競技大会では、東京ベイゾーンのほか都内、郊外あわせて21の会場で競技が行われます。

会場名

競技/種別

オリンピックスタジアム

開会式・閉会式 ・陸上競技

東京体育館

卓球

国立代々木競技場

バドミントン・車いすラグビー

日本武道館

柔道

東京国際フォーラム

パワーリフティング

馬事公苑

馬術

武蔵野の森総合スポーツプラザ

車いすバスケットボール

有明アリーナ

車いすバスケットボール

有明体操競技場

ボッチャ

有明テニスの森

車いすテニス

お台場海浜公園

トライアスロン

青海アーバンスポーツパーク

5人制サッカー

海の森水上競技場

カヌー・ボート

夢の島公園アーチェリー場

アーチェリー

東京アクアティクスセンター

水泳

幕張メッセ Aホール

シッティングバレーボール

幕張メッセ Bホール

テコンドー・車いすフェンシング

幕張メッセ Cホール

ゴールボール

陸上自衛隊朝霞訓練場

射撃

伊豆ベロドローム

自転車競技(トラック)

富士スピードウェイ

自転車競技(ロード)スタート・ゴール

パラリンピックの注目競技を紹介

2020年東京パラリンピック競技大会では、自国開催ということで日本選手にはたくさんのメダル獲得が期待されます。

東京大会で開催される22の正式競技の中から、活躍が期待される競技を3つを紹介します。

▲[東京2020パラリンピック 22競技特設ページ]:公式サイトより
▲[東京2020パラリンピック 22競技特設ページ]:公式サイトより

1. 車いすバスケットボール

競技人口が世界で最も多い、人気のパラスポーツのひとつで、海外のリーグにはプロ契約選手も多くいる競技です。

コート、ボール、ゴールの高さは全て健常者のバスケットボールと同じになります。チーム編成は一般のバスケットボールと同じで、コート上には5名の選手が出場します。

各選手には障がいの程度によって持ち点が設定されていて、持ち点は1.0点から0.5点きざみで4.5点まであります

コート上の5名の合計点を14点以内で編成することで、障がいの軽い選手だけでなく重い選手にも出場機会が生まれます。 日本人では、プロプレーヤーの香西 宏昭選手を筆頭に、迫力のあるプレーが期待できます。

2. 陸上競技

陸上競技には走る、飛ぶ、投げるといった様々な種目があり、障害の種類と程度で細かくクラス分けされています。

レーサーと呼ばれる競走用車いす、板を曲げたような形のスポーツ用義足など障がいの特性に合わせた用具を使いこなした選手たちの超人的なパフォーマンスは見ごたえ満載です。

ロンドン、リオ、東京大会と3大会連続出場の100m日本最速女王、高桑 早生選手にも注目です。

3. 車いすテニス

車いすテニスは2バウンドでの返球が認められること以外は、コートやラケット、ボールなどオリンピックとほぼ同じルールで行われます。

下肢だけでなく上肢にも障がいがあるクァードクラスでは、ラケットと手をテーピングで固定してプレイすることが認められています。

アテネ、北京、ロンドン、リオ大会とメダルが続く国枝 慎吾選手のスピード感あふれるラリーに注目です。

開会まであと一年のパラリンピック

2020年東京パラリンピック競技大会の開催まで1年をきりました。

回を重ねるごとに競技のレベルが高まることで、注目が集まる大会になってきています。 大会参加者だけでなく、観客にも障害を抱えた人が多くなると考えられる大会会場や周辺地域では、さまざまな施設のバリアフリー化が進んでいます

しかしその一方で、まだまだ準備不足だったり、更なる配慮が可能な部分もあるようです。東京大会開催までに、しっかりとこうした点を埋めていくことが重要です。

パラリンピック競技大会のための環境整備は、参加選手や観客にとっての快適さをもたらすだけでなく、今後のインバウンド集客にもつながるはずです。


<参照>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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