東京オリンピック・柔道の出場選手や注目ポイントは?新種目「団体戦」、メダル獲得に大きな期待も

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柔道は、東京オリンピックで特に注目されている競技の一つです。1964年の東京大会で初めて正式競技に採用されて以降、日本代表が最も多くのメダルを獲得している競技です。

しかし国外にも強敵は多く、フランスのテディ・リネールや、ウクライナのダリア・ビロディドなど、メダル獲得の有力候補がいます。注目選手の実績をおさえておくと、東京オリンピックの柔道競技観戦をより楽しめるでしょう。

この記事では、柔道競技の日程や会場、日本の出場内定選手の見どころや注目選手を紹介します。

※開催場所・開催日程は、東京オリンピック・パラリンピック延期決定前の情報です。正式な情報が発表され次第、順次情報を更新いたします。


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東京オリンピック柔道について

2021年の東京オリンピックでは、まだ具体的な日程は決まっていませんが、予定通り8日間にわたり柔道の試合が催されることが予想されています。男女それぞれ7階級に分けられ、最終日には混合戦も予定されています。以下では、オリンピックの柔道の日程や会場、競技の概要、内定選手を紹介します。

東京オリンピック柔道競技の日程・会場

東京オリンピックの柔道は、2020年7月25日(土)〜8月1日(土)にかけて日本武道館で行われる予定でした。なお、空手も同会場での開催が決定していました。

女子の階級は、48kg、52kg、57kg、63kg、70kg、78kg、78kg超級の7つ、男子の階級は、60kg、66kg、73kg、81kg、90kg、100kg、100kg超級の7つに分けられており、それぞれ2日間にわたって予選と決勝が行われる予定で、最終日には、男女混合の団体戦が予定されています。

オリンピック柔道の概要

柔道は日本発祥のスポーツであり、1964年の東京オリンピックで初めて正式競技に採用されました。選手は10メートル四方の畳の上で、68種類の「投技(なげわざ)」と32種類の「固技(かためわざ)」を駆使して戦います。

しかし、技が決まっていても、「速さ」「強さ」「背中が大きく畳につく」などの要件が欠けていれば、柔道において最大の見どころであるとされる「一本」にカウントされません。その場合は「技あり」と判定されます。

東京オリンピックの内定選手

既に東京オリンピックの出場が内定している選手もいます。以下では、階級ごとの代表選手の名前、年齢、所属、出場経験をまとめます。

男子

男子の出場内定選手は以下の通りです。

階級 名前 年齢 所属 オリンピック出場回数
60kg級

高藤 直寿(たかとう なおひさ)

26

パーク24

2回目
73kg級

大野 将平(おおの しょうへい)

28

旭化成

2回目
81kg級

永瀬 貴規(ながせ たかのり)

26

旭化成

2回目
90kg級

向 翔一郎(むかい しょういちろう)

24

ALSOK

初出場
100kg級

ウルフ・アロン

24

了徳寺大職

初出場
100kg超級

原沢 久喜(はらさわ ひさよし)

27

百五銀行

2回目

女子

女子の出場内定選手は以下の通りです。

階級 名前 年齢 所属 オリンピック出場回数
48kg級

渡名喜 風南(となき ふうな)

24 パーク24 初出場
52kg級

阿部 詩(あべ うた)

19 日体大 初出場
57kg級

芳田 司(よしだ つかさ)

24 コマツ 初出場
63kg級

田代 未来(たしろ みく)

25 コマツ 2回目
70kg級

新井 千鶴(あらい ちづる)

26 三井住友海上 初出場
78kg級

浜田 尚里(はまだ しょうり)

29 自衛隊 初出場
78kg超級

素根 輝(そね あきら)

19 環太平洋大 初出場

東京オリンピック柔道の注目ポイント

日本の国技でもある柔道は、これまでの大会でメダルの獲得数が特に多く、東京オリンピックでも日本代表選手の活躍が期待されています。

また、新たに加わった団体戦で、各国がどのような戦い方をみせるのかも注目です。以下では柔道観戦の見どころ、日本のメダル獲得状況、団体戦の概要を紹介します。

柔道競技観戦の見どころ

柔道の見どころは、試合を決する「一本」を繰り出す瞬間です。強さと速さをあわせ持ち、相手の背中を大きく地に叩きつける投げ技の一本は、一瞬で観客を魅了します。どんなに劣勢であっても、一本をとれれば勝利が決定するため、選手たちは常にその瞬間を狙っています。

しかし、一本をとることは難しく、選手たちは組み手で相手の体勢を崩して、技に持ち込むチャンスをうかがいます。一方、中には一本をとることだけに固執せず、美しい勝利よりも結果を求める選手もおり、個々の戦術の違いを楽しめる点も柔道の魅力です。

日本のメダル獲得に注目

柔道は、オリンピック競技の中でも特に日本のメダル獲得数が多い競技です。男子は1964年、女子は1992年に正式種目に追加されてから、合計84個のメダルを獲得しています。そのうち39個は金メダルであり、日本代表選手の競技別金メダル獲得数では1位です。2位の体操が31個であることを考えると、日本代表の柔道の強さは圧倒的といえます。

2016年にリオデジャネイロで開催された前回大会では、3つの金メダルを含む12個のメダルを獲得しており、これは史上最多記録です。2021年の東京オリンピックでは、リオオリンピックを上回るメダルの獲得が期待されています

新たに加わった団体戦に注目

東京オリンピックでは、これまで男女別で行われていた柔道競技に初めて団体戦が加わります。2017年、2018年の世界選手権で設けられた団体戦がオリンピックでも導入される運びとなりました。

男子は、73kg以下、90kg以下、90kg超級の3階級、女子は、57kg以下、70kg以下、70kg超級の3階級から構成され、6人で1つの代表チームを組みます。試合時間は、通常の試合と同じく、それぞれ4分間で、各試合の勝敗によって得られるポイントの合計を競います。一本勝ち、不戦勝、相手の棄権による勝利は10点、技ありでの優勢勝ちは1点、指導差の勝利は0点です。

なお、決着がつかない場合には、ゴールデンスコア方式の延長戦があります。これは、スコアや指導数が相手より多くなった時点で、勝敗が決定するサドンデス方式です。団体戦の実施により、これまで個人競技であった柔道にチーム戦的側面が生まれます。

東京オリンピック柔道の注目選手

東京オリンピックでは、国内外に多くの注目選手がいます。日本の大野将平、阿部詩、フランスのテディ・リネール、ウクライナのダリア・ビロディドなどは、世界中のファンから期待を集めています。

以下では、東京オリンピックでの活躍が期待されている国内外の注目選手、各選手の実績を紹介します。

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注目の日本人選手

日本オリンピック委員会は、金メダルの獲得目標を30個としています。柔道男子では、リオオリンピックで金メダルを獲得している大野将平の73kg級、丸山城志郎(まるやまじょうしろう)と阿部一二三(あべひふみ)が代表をねらう66kg級、女子では、素根輝の78kg超級、世界選手権で2連覇中の阿部詩の52kg級が有力候補です。

また、世界選手権で行われた男女混合戦では、日本が3連覇しており、新種目の混合団体も金メダルの獲得が期待されています。

注目の外国人選手(男子)

フランスのテディ・リネールは、「日本柔道の花形」とも称される男子最重量級で、幾度も優勝している選手です。オリンピックでは2連覇、世界選手権では8連覇を記録しており、東京オリンピックでの3連覇に意欲をみせています。

圧倒的な強さのリネールは、2010年9月に開催された世界選手権の無差別級決勝で上川大樹に敗れて以降、154連勝中でしたが、2020年2月のグランドスラムパリ大会の決勝で影浦心に敗戦しています。直近の敗戦がいずれも日本人選手との対戦であることを考えると、東京オリンピックでも日本代表がリネールに勝利する可能性は十分にあるでしょう。

注目の外国人選手(女子)

ウクライナのダリア・ビロディドは、世界ランキングで1位(2020年1月23日時点)の選手です。柔道家の両親の影響もあり、6歳のときに柔道を始め、2015年に開催された世界カデ選手権大会の44kg級を14歳で制覇するなど、頭角を現しました。

さらに、2018年の世界柔道選手権では、谷亮子の最年少優勝記録を塗り替える17歳345日での優勝を果たしています。2020年1月時点では、世界柔道選手権を2連覇中で、東京オリンピックでの活躍が注目されています。

東京オリンピック柔道に期待

柔道は日本発祥のスポーツであり、1964年の東京オリンピックに次ぎ2度目の東京開催となります。オリンピックの柔道競技に団体戦が加わるのは今回が初めてのことですが、世界選手権の団体戦成績をみると日本代表が3連覇を果たしています。

また、既に出場が内定している選手もおり、日本では、男子73kg級の大野将平、女子52kg級の阿部詩などの活躍が期待されています。彼らをはじめとする日本人選手がフランスのテディ・リネールや、ウクライナのダリア・ビロディドなど、海外の強豪選手を相手にどのような試合を繰り広げるのか注目が集まっています。



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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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