新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン」について、欧州を中心に世界中で感染が確認されています。初の感染が確認された南アフリカに加え、イスラエル、ボツワナ、香港、ベルギー、ドイツ、イタリア、イギリス、チェコ、オランダ、オーストラリアで感染が確認されています。
日本では、未だ感染者が確認されていませんが、国立感染症研究所は28日に警戒レベルを最大の「懸念すべき変異株(VOC)」に引き上げました。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)オミクロン株、世界で感染確認
国立感染症研究所によると、11月12日~20日までに南アフリカで採取された77の検体は、すべてオミクロン株だったことが判明しました。さらに100例以上の関連症例の存在が示唆されています。
ここから、アフリカ各国に渡航歴がある人々を中心に世界各地で感染が確認されています。各種報道などでは、アフリカに渡航歴がある人々を中心に、特に欧州で多く感染者が発表されています。
一方、香港では南アフリカからの帰国者がサージカルマスクを着用せずにホテルの部屋のドアを開けたため、そこから向かいの部屋にいた、南アフリカへの渡航歴はなくワクチン接種済みの女性が感染したと発表しました。このような事例が今後どこまで広がっていくのか、懸念されています。
ただし、オミクロン株については、ウイルスの性状に関する実験的な評価はまだなく、また、疫学的な評価を行うに十分な情報が得られていない状況です。
WHO(世界保健機関)や国立感染症研究所では、伝播性は極めて強いかもしれないものの断定はできず、重症度についても未だ不明な点は多いという見解が示唆されています。
日本政府、オミクロン株を警戒レベル「最大」に
海外での感染拡大の情報などを受け、国立感染症研究所がオミクロン株の警戒レベルを「懸念すべき変異株(VOC)」に28日指定しました。
また、入国規制についても27日から対象となった南アフリカ、エスワティニ(旧スワジランド)、ジンバブエ、ナミビア、ボツワナ、レソトに加え、28日からモザンビーク、マラウイ、ザンビアを加え計9か国にすると発表しました。なおこれらの国々については、ビジネス目的での入国規制緩和も認めないとしています。
ただし、このような入国規制について南アフリカ大統領は「南アフリカや周辺国に対する不当な差別だ。深く失望している」と発言し、日本やアメリカを名指しで非難して即時の撤回を求めています。WHOもこの声明に同調しているほか、南アフリカの観光業への深刻な影響が懸念されています。
このような水際対策がどこまで功を奏するのか、また人権問題としてもどのように対応するのか、そして変異株の感染力がどれほど強いのか、注視していく必要があると考えられます。
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<参照>
国立感染症研究所:SARS-CoV-2の変異株B.1.1.529系統(オミクロン株)について(第2報)
WHO:Update on Omicron
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