新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」への感染が、日本を含む世界各地で確認されています。
新型コロナウイルスワクチンを2回接種した人でも、新たな変異株に感染しているという事実から、3回目の接種、いわゆる「ブースター接種」への動きが加速しています。
日本はすでに医療従事者への3回目接種を開始しており、今後追加接種の目安を前倒しする方針を示しました。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)日本政府、3回目のワクチン接種を前倒しで実行する方針
日本では、2021年2月から新型コロナウイルスワクチンの接種が開始され、初めは医療従事者、その後4月から高齢者を優先して接種が始まりました。
海外と比べると日本はスタートこそ「出遅れ気味」とも取れましたが、接種率は2021年10月に70%を突破してG7でトップ水準となり、12月6日現在は77.6%にのぼっています。
先行した欧州の国々では、6割前後で伸び悩む「7割の壁」が課題となっていましたが、感染への危機感などから日本は順調に7割の壁を突破しました。
3回目の接種については「2回目の接種から8か月後」が目安とされており、これに従い医療従事者への3回目接種が12月から開始されました。
いっぽうで同時期に日本国内でも確認された変異株「オミクロン株」への懸念により、3回目接種への注目が集まるなか、岸田首相は12月6日、3回目接種の「可能な限りの前倒し」を表明しました。
今後は、8か月を待たずに3回目の接種が実施される見込みです。
政府は年末年始に感染が急激に拡大することで、医療提供体制がひっ迫することへの警戒を強めており、高齢者などへの3回目のワクチン接種や、病床の確保などの対応を急ぐとしています。
世界の進捗状況は?欧米では3回目接種が加速
いっぽう海外では、すでに一般市民にも3回目接種が行われています。
最も早く3回目接種を始めたのはイスラエルで、2021年7月に開始しており、イスラエルでは3回目接種の基準を「2回目の接種から5か月」と設定していました。
その後8月以降には、アメリカでも開始され、9月からはイギリス、ドイツ、カナダなどで追加接種が進んでいます。
また、さらなる追加接種となる4回目の接種も検討されており、イスラエル保健省の大臣は、11月にテレビのインタビューで「4回目のワクチンが必要になるのは不合理ではない」と言及したということです。
「不公平なワクチン供給」への懸念も
先進国では3回目接種への動きが進むなか、いまだ1回目の接種すら普及していない国や、ワクチン接種完了率が芳しくない国があることも事実です。
オミクロン株が最初に確認された南アフリカ共和国では、12月7日時点のワクチン接種完了率は25.16%にとどまっています。
ほかにもコンゴ民主共和国では、12月7日時点の1回目の接種率が1%を切っています。
WHOはワクチン接種の世界的な公平性を訴える文書で、「大多数は高中所得国で管理されている」「世界のワクチン市場から事実上除外された56か国のほとんどはアフリカにある」などと述べています。
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