観光庁によると、2023年4-6月期の訪日外国人消費額は、2019年同期比95.1%となる1兆2,052億円にのぼりました。
国・地域別では台湾(1,739億円、構成比14.4%)が1位で、2019年同期比+23.0%と大幅に増加。2位のアメリカ(1,733億円、構成比14.4%)とほぼ同率となりました。
そこでこの記事では、「消費額1位」の訪日台湾人の消費行動や訪日目的、人気のエリアなどを、データをもとに解説します。
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インバウンド消費額1位は台湾、買い物への支出が多い
観光庁は7月19日に2023年4-6月期の訪日外国人消費額を発表し、国・地域別での1位は台湾となりました。
JNTOによると、2023年6月の訪日台湾人数は38万9,000人で2019年同月比84.4%と、すでにかなりの台湾人観光客が戻ってきています。
台湾は1泊あたりの1人あたり消費額も高く、買い物の支出が多いということです。
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訪日台湾人の消費動向:お菓子が一番人気
では、インバウンド消費額1位の台湾は、実際にどのような商品を購入しているのでしょうか。
台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本(以下ラーチーゴー!日本)」がメディアユーザーを対象に行った調査によると、「訪日時に購入したいもの」はお菓子(81.78%)の人気が最も高く、ついで薬(74.68%)、食品(67.96%)となっています。
買い物の予算が15万円以上と回答したユーザー層では、家電が50%と全体より11.2ポイント高く、その他家庭用品・日用品(60.37%、+8.9ポイント)、アパレル・ファッション(69.73%、+8.2%)なども高水準にあることから、高単価・高品質商品の人気がうかがえます。
台湾人の訪日目的:日本食や自然はじめニーズは幅広い
ラーチーゴー!日本が2023年2月に行った調査によると、訪日台湾人には総じて日本食や自然景勝地、温泉旅館、四季の体験などが人気であるものの、旅行予算や年齢層によって訪日目的が異なることがわかりました。
すでに複数回訪日経験がある人も多くニーズの多様化が著しいことから、さまざまな産業や業種にチャンスがありそうです。
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訪日台湾人は地方への関心も高い
ラーチーゴー!日本の調査によると、訪日台湾人には一般的に北海道、東京、京都、大阪が人気である一方、訪日ハードリピーターかつ高年収層に限定すると、青森や秋田、新潟などの地方部もトップ10にランクインしています。
最下位の都道府県でも5%前後が「行きたい」と回答していることからも、地方への関心と幅広いニーズがうかがえます。
訪日台湾人消費を獲得するには?
親日国として知られる台湾では訪日旅行の需要が高く、リピーターも多いことからインバウンド戦略において重要な市場となっています。
訪日台湾人をターゲットとしたマーケティングではデジタルでの情報発信が不可欠と言われており、ラーチーゴーのような台湾人向けの訪日旅行メディアや、SNSの活用などが効果的です。
台湾人の行動特性や消費行動を深く理解した上で、WebメディアやSNS等を通したアプローチを行っていくことが重要となるでしょう。
関連記事:台湾人向けのインバウンド集客対策とは?
<参照>
JNTO:訪日外客統計2023年6月推計値
観光庁:訪日外国人消費動向調査2023年4-6月期(1次速報)について
ジーリーメディアグループプレスリリース:訪日消費額、コロナ禍以前比50%以上増加!爆発する訪日消費の人気アイテムを徹底調査
ジーリーメディアグループプレスリリース:台湾人香港人4,711名に対し、日本旅行に関する意識調査を実施。53.6%が「満足できる特別な日本観光なら、1人あたり30万円以上使って良い」と回答。
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