台湾人・香港人が日本の“中食”に熱視線 8割以上が購入したいのは「惣菜・スイーツ」

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台湾人・香港人向けの訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」(以下ラーチーゴー)を運営するジーリーメディアグループは、訪日時の夕食に関するアンケート結果を発表しました。

今回の調査では、日本旅行中に夕食用の食べ物をデパ地下やスーパーで購入したい台湾人・香港人が9割以上であることがわかりました。

またデパ地下やスーパーでの人気の購入品として、惣菜やスイーツが挙げられています。

関連記事:なぜ台湾には親日家が多いのか/日本との歴史が友好関係に影響・海外旅行では3人に1人が日本へ

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9割以上が「日本旅行中の夕食をデパ地下・スーパーで購入したい」

ラーチーゴーの調査では、台湾人・香港人は日本旅行中の夕食の食べ物をデパ地下やスーパーで購入したい人が、全体の91.2%を占めることがわかりました。
▲日本での旅行期間中に夕食の食べ物をデパ地下やスーパーで購入したいかどうか:ジーリーメディアグループプレスリリースより
▲日本での旅行期間中に夕食の食べ物をデパ地下やスーパーで購入したいかどうか:ジーリーメディアグループプレスリリースより

デパ地下・スーパーで購入したい夕食1位「惣菜」

デパ地下やスーパーで購入したい夕食について複数回答で聞いたところ、「惣菜」(83.6%)や「スイーツ」(80.3%)が特に人気であることがわかりました。

一方で飲み物を選択した人は半数以下となり、「アルコール飲料」が48.5%、「酒以外の飲み物」が38.8%となりました。

▲日本での旅行期間中の夕食としてデパ地下やスーパーで購入したいもの:ジーリーメディアグループプレスリリースより
▲日本での旅行期間中の夕食としてデパ地下やスーパーで購入したいもの:ジーリーメディアグループプレスリリースより

またデパ地下やスーパーで夕食を購入したい理由としては、「日本人が普段食べているものを味わいたい」という回答がもっとも多く、81.6%となっています。

次いで「一度にいろんな種類のものを味わいたい」(69.9%)や「日本の惣菜は彩りがいい」(58.5%)という回答が得られています。

一方で「SNSで紹介したい」という項目は9.8%と低く、日本の中食への興味はSNS発信への需要とは方向性が異なるようです。

▲日本での旅行期間中に夕食用の食べ物をデパ地下やスーパーで購入したい理由:ジーリーメディアグループプレスリリースより
▲日本での旅行期間中に夕食用の食べ物をデパ地下やスーパーで購入したい理由:ジーリーメディアグループプレスリリースより

“中食”需要の背景には台湾の夜市文化

ラーチーゴーの蔡 宇淮(さい・うかい)編集長によると、訪日台湾人・香港人の中食需要の背景には、台湾の夜市文化があるといいます。

夜市で食べ歩きを楽しむように、商品の種類が豊富なデパ地下やスーパーでの夕食選びを楽しんでいると考えられています。

またショッピングや日本食を訪日目的とする台湾人・香港人が多いなかで、デパ地下での買い物をサブ目的としている人が多いと推察されています。

リピーターも多い、訪日台湾人・香港人の需要に注目

観光庁の発表によると、2024年1-3月期の訪日外国人の消費額は台湾が2,512億円(2位)で香港が1,543億円(5位)となっています。

台湾と香港は訪日消費額において重要であるだけでなく、リピーターも多い市場です。特にリピーターは“定番”以外の体験を求める傾向があります。

蔡編集長によると、訪日台湾人・香港人の中にはデパ地下やスーパーだけでなく、地方のコンビニに注目する観光客も多いようです。たとえば、北海道を中心に展開する「セイコーマート」や台湾には店舗がない「ローソン」などで惣菜を購入する観光客も少なくないといいます。

中食の充実は、訪日台湾人・香港人のリピーターの消費を取り込む鍵のひとつになりそうです。

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<参照>

株式会社ジーリーメディアグループ:約4000人の台湾人・香港人が回答 日本の中食に需要あり! 日本旅行中の夕食 9割以上がデパ地下・スーパーで購入したい

観光庁:訪日外国人消費動向調査

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    この記事の筆者

    訪日ラボ編集部

    訪日ラボ編集部

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