【2025年】韓国の祝日・連休カレンダー、インバウンドの傾向

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韓国には11の祝日があり、土日や祝日が合体して大型連休となる場合もあります。連休期間中は外国旅行をする人も多く、日本を訪れる韓国人観光客も増えることが予想されます。

なお、韓国は旧暦と新暦の両方の暦を使用しており、旧暦の祝日は年によって変わるため注意が必要です。日本の祝日とも時期が異なる場合があるため、韓国の祝日を把握して、その時期に合わせた対策が求められます。

本記事では、2025年の韓国の祝日・休日カレンダーと韓国インバウンドの傾向を解説します。

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【2025年版】韓国の祝日カレンダー

▲2025年の韓国の祝日カレンダー

2025年の韓国の祝日一覧

2025年の韓国の祝日を表にまとめました。

1月1日(水)

元日 (シンジョン)

韓国で元日は、新暦のお正月を意味する「シンジョン」と呼ばれています。旧暦の正月を重視する韓国では、元日は日本ほど大きく祝われず、1月1日のみが公休日となっています。

1月28日(火)~30日(木)

旧正月 (ソルラル)

旧暦の正月である期間はソルラルと呼ばれ、旧正月の当日と前後1日ずつの3日間が休みとなります。多くの人が帰省して、親戚や近所の人と新年の挨拶をしたり、茶礼(チャレ)と呼ばれる先祖の霊を迎え入れる儀式を行ったりします。

3月1日(土)※3日(月)に振替

三一節(独立運動記念日)

三一節は1919年3月1日に日本統治下にあった韓国で、市民が始めた独立運動を記念する日です。例年、政府が記念行事を主催し、独立運動で殉死した人々へ追悼の意を捧げます。

5月5日(月)※6日(火)に振替

子どもの日

韓国でも日本と同じ5月5日が「子どもの日」の祝日とされています。各地で子ども向けのイベントが開催され、家族で出かけて楽しむ人も多いようです。

5月5日(月)※10月8日(水)に振替

釈迦誕生日

旧暦の4月8日は、釈迦の誕生を祝う日として祝日に設定されています。旧暦に基づくため新暦の日付は毎年異なり、2025年は子どもの日と同じ5月5日になります。全国の寺院でさまざまな伝統行事が催され、ソウルでは巨大な灯籠などを掲げて人々が練り歩く燃灯(提灯)行列が有名です。

6月6日(金)

顕忠日

毎年6月6日は、国のために命を捧げた戦士や殉国者を追悼する日です。例年、ソウルの国立墓地で記念式典が行われ、大統領や遺族、軍関係者などが参列しています。

8月15日(金)

光復節

1945年8月15日の日本による統治の終了と、1948年8月15日の大韓民国政府の樹立を記念する日です。例年、政府主催の記念式典が行われ、各地の独立記念館や博物館ではさまざまなイベントが開催されています。

10月3日(金)

開天節 (建国記念日)

韓国民族の最初の国家である古朝鮮の建国を記念する日です。各地で記念行事が催され、建国を祝う祭祀が行われます。

※開天節以降、秋夕、ハングルの日までが繋がり、10月3日〜9日が7連休となります。

10月5日(日)〜7日(火)

秋夕(チュソク)

旧暦の8月15日は、秋夕(チュソク)と呼ばれ、先祖に感謝して1 年の豊作を祈る日です。韓国では、旧正月(ソルラル)と並んで一年で最も重視される祝日です。穀物や果物など作物の収穫に感謝し、家族や親戚で集まってお墓参りをする習慣があります。

※翌日10月8日(水)は、釈迦誕生日の振替休日

10月9日(木)

ハングルの日

朝鮮半島固有の文字であるハングルが世宗大王によって作られたことを記念する日です。各地でハングルをテーマにした多様な行事が開かれます。

12月25日(木)

クリスマス

イエス・キリストの誕生を祝う日です。韓国ではキリスト教徒が多く、教会の礼拝に参加したり、募金活動などを行ったりします。各地でクリスマスマーケットやイベントなどが催され、華やかな雰囲気に包まれます。

※なお、2025年韓国の祝日の日程は韓国観光公社「VISIT KOREA」の情報を参照したものであり、日程は変更となる可能性があります。

韓国の2025年の連休

韓国では土曜は基本的に休日とされていて、たとえば三一節は3月1日で土曜日なので3日(月)が振替休日になっています。そのため、3月1日~3日の3連休となります。

また、秋夕(チュソク)は10月5日(日)〜7日(火)ですが、10月5日(日)の振替として8日(水)が休日になります。また、2025年は子どもの日と釈迦誕生日が同じ5月5日(月)のため、10月8日(水)に振替となります。

10月3日(金)が開天節 (建国記念日)で、10月9日(木)がハングルの日のため、10月3日(金)〜9日(木)までの7連休になります。10月10日(金)に有給休暇を取得すれば、次の土日とつながって最大10日間の大型連休になります。この期間を利用して、日本など海外旅行に出かける人が増えることが予想されます。

企業の休暇・就労について

韓国の企業では日曜日が休日で、一般的に土曜日も休日と定められています。

また、日本と同じように有給休暇の付与日数も決められています。1年間の所定労働時間の8割以上出勤している労働者を対象に、年間最低15日以上が付与されています。有給休暇を活用して長めの連休にして、訪日旅行をする人も一定数いることが予想されます。そのほか、夏期に有給休暇を取得する人も多いようです。

韓国インバウンドの特徴

日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計によると、インバウンド需要が拡大するなか、2022年9月以降、韓国の訪日外客数は2024年6月まで国別1位を維持し続けるなど、韓国市場が好調です。ここでは、日本を訪れる韓国人観光客が増える時期や傾向を紹介します。

訪日韓国人のハイシーズンは1月

コロナ前、訪日韓国人観光客が最も多かったのは1月でした。なお、2019年は日韓関係悪化を背景に訪日韓国人の数は8月から大きく落ち込み、9月〜12月は2014年水準にも満たない結果となりました。

訪日数が全国籍中トップとなった2022年と2023年には、いずれも12月に最も多くの訪日韓国人が訪れました。

▲訪日韓国人の月別推移(2014〜2023年)

2025年は1月に大型連休はありませんが、韓国の大学では12月から2月まで冬期休暇になるため、この時期に家族旅行や友人同士で日本に来る韓国人が増えることが予想されます。

なお、コロナ後の2023年には12月の訪日客数が多くなっており、温泉スキーなどを楽しみながら年越しをする韓国人もいるようです。

滞在期間が短く、一人あたりの消費額は低い傾向

観光庁のインバウンド消費動向調査によると、2024年4-6月期の訪日韓国人旅行消費額は2,232億円で、中国(4,420 億円)、米国(2,781 億円)、台湾(2,639 億円)に次いで第4位となりました。

国別ではトップの訪日数を誇りますが、1人あたりの消費額は低い傾向にあります。韓国人の1人当たり旅行支出は10万6,747円で、訪日外国人全体平均である約23万9,000円の半分程度となっています。

滞在日数も短く、2024年1-3月期は全体の19.2%が3日以内の滞在となっています。最も多いのは4〜6日間の68.7%ですが、全体として短期滞在となっており、日本では距離の近さからも気軽な旅行を楽しむ人が多いようです。

訪日韓国人の傾向について、詳しくは「訪日韓国人観光客の特徴」の記事でも紹介しています。あわせてご確認ください。

2025年は1月と10月を中心に訪日需要拡大か

訪日韓国人観光客は2019年には日韓関係悪化の影響を受けて一時減少したものの、コロナ後に韓国インバウンドは急速に回復し、現在はコロナ前を上回る規模まで拡大しています。

2025年は10月上旬に大型連休を控えており、例年訪日客が増える傾向がある1月と並んで韓国人観光客の増加が期待されます。今後、韓国インバウンド市場がどのように動くのか、その動向に目が離せません。

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<参照>

日本政府観光局(JNTO):訪日旅行データハンドブック(2023年版)
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計
観光庁:2024年4-6月期の調査結果(1次速報)の概要

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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