観光庁は1月15日、インバウンド消費動向調査(旧:訪日外国人消費動向調査)の2024年10-12月期(1次速報)、2024年年間推計値(速報)を発表しました。
2024年10〜12月の訪日外国人消費額は、2023年同期比約1.4倍となる、2兆3,108億円と推計されました。
2024年累計では8兆1,395億円と推計され、2023年の5兆3,065億円を約2兆8,330億円上回り、過去最高となりました。
*訪日外国人消費動向調査に代わり、2024年4-6月期より「インバウンド消費動向調査」として実施されています。
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2024年10〜12月の訪日外国人消費額は2兆3,108億円
観光庁は1月15日、インバウンド消費動向調査(旧:訪日外国人消費動向調査)の2024年10-12月期(1次速報)を発表。この期間の訪日外国人消費額は、2兆3,108億円と推計されました。
コロナ前2019年同期と比較して90.5%増、2023年同期と比較して37.3%増となっています。
また7-9月期の1兆9,186億円と比較して、訪日外国人旅行者数の好調な推移が反映され、10-12月期の訪日外国人消費額は3,922億円増となっています。
国・地域別では中国が1位
国籍・地域別では、中国が4,373億円(構成比18.9%)で1位に。次いで2位に台湾(2,970億円、同12.9%)、3位に米国(2,683億円、同11.6%)、4位に韓国(2,639億円、同11.4%)、5位に香港(1,613億円、同7.0%)と続いています。これら上位5か国・地域で、全体の61.8%を占めています。
1人当たり旅行支出は23万7,002円
2024年10-12月期の訪日外国人1人当たりの旅行支出は、23万7,002円(2019年同期比39.1%増・2023年同期比7.7%増)と推計されました。7-9月期の1人当たりの旅行支出は21万9,777円であったため、10-12月期は約1万7,225円の増加となりました。
費目別では、宿泊費が8万3,208円と最も多く、買い物代(6万7,945円)と続いています。
平均泊数は8.7泊となっており、2019年と比較すると0.1泊減少、2023年と比較すると0.2泊増加しています。
なお一般客のうち、観光・レジャー目的で日本を訪れた外国人の1人当たりの旅行支出は、23万4,533円(2019年同期比40.6%増・2023年同期比7.4%増)でした。
2024年の訪日外国人消費額は8兆1,395億円
2024年年間の訪日外国人消費額は、8兆1,395億円と推計され、2019年の4兆8,135億円を3兆3,260億円上回りました。前年2023年比では、約1.5倍となっています。
国籍・地域別の消費額では、中国が1兆7,335億円(構成比21.3%)でトップになりました。2位は台湾(1兆936億円、同13.4%)、3位は韓国(9.632億円、同11.8%)で、以下米国(9,021億円、同11.1%)、香港(6,584億円、同8.1%)と続いています。
これら上位5か国・地域で、全体の65.7%を占めています。
中国は、2024年訪日外客数(推計値)では、2019年比で85%程度の回復にとどまりましたが、1人当たりの旅行支出が同年比で30.5%増加したため、全体の消費額ではコロナ前とほぼ同水準となりました。
訪日外国人1人当たりの旅行支出は、2019年同期比43.3%増・2023年同期比6.8%増となる22万7,242円でした。
費目別に訪日外国人消費額の構成比をみると、宿泊費(7万6,842円)が最多で、買い物代(6万6,165円)、飲食費(4万8,962円)と続きました。
平均泊数は9.0泊となっており、2019年と比較すると0.1泊増加、2023年と比較すると1.2泊減少しています。
なお一般客のうち、観光・レジャー目的で日本を訪れた外国人の1人当たりの旅行支出は、22万3,540円(2019年同期比44.0%増・2023年同期比9.6%増)でした。
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<参照>
観光庁:インバウンド消費動向調査
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