ショッピージャパン株式会社は、越境ECを実施していないお土産屋スタッフを対象に、お土産屋における外国人観光客の購買動向を調査しました。
本調査の結果、「外国人観光客からリピート購入の問い合わせがある」と答えた割合は約8割にのぼり、うち5割以上はオンライン購入に関する内容であることが分かりました。
関連記事:中国人の「中国ブランドへの愛」高まる 「日本ブランド」への購買意欲は変わったのか?
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)ショッピージャパン、お土産屋でのインバウンド購買動向を調査
東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム「Shopee」の日本法人であるショッピージャパン株式会社は2月7日、お土産屋における外国人観光客の購買動向調査の結果を発表しました。
この調査は、月に数回以上外国人観光客が訪れる、越境ECを実施していないお土産店に勤務するスタッフ100名を対象としています。
人気は「食品・お菓子」 価格が安い商品が売れ筋に
「外国人観光客に最もよく売れている商品カテゴリー」について質問したところ、1位は「食品・お菓子」(35.0%)、2位は「伝統工芸品」(15.0%)、3位は「医薬品・サプリメント」(13.0%)でした。

「売れ筋商品によく見られる特徴」についての質問では、「母国と比べて価格が安い」(40.0%)が最も多く、次に「品質が良い」(37.9%)、「パッケージデザインが魅力的」(30.5%)といった回答が挙げられました。

「体感として、どの国・地域からの来店が多いか」という質問では、「中国本土」(38.0%)や「韓国」(35.0%)、「東南アジア(タイ、シンガポール、マレーシアなど)」(29.0%)、「台湾・香港」(29.0%)などが多く挙げられました。

8割がリピート購入の問い合わせ経験あり、うち5割以上がオンライン購入に関する内容
また、「外国人観光客から商品の再購入や追加購入に関する問い合わせがあるか」という質問に対しては、「よくある」が28.0%、「時々ある」が49.0%という結果になりました。
これにより、お土産店に勤務するスタッフの約8割が、外国人観光客からリピート購入の問い合わせが「ある」と回答したことがわかりました。

「リピート購入の問い合わせがある」と回答した人(77名)に、具体的な内容を質問したところ(複数回答)、「オンラインで購入できないか」(55.8%)が最も多く、次に「母国でも販売しているか」(37.7%)、「母国の友人・知人に送れるか」(31.2%)などが挙げられました。

6割以上がリピーター確保に難しさ 課題は海外発送
いっぽう、「外国人観光客のリピーター確保ができているか」という質問では、「全くできていないと思う」が16.0%、「あまりできていないと思う」が48.0%で、全体の6割以上が外国人観光客のリピーターを獲得する難しさを感じていました。
また、その課題としては「海外発送の対応が難しいこと」(50.0%)が最も多くなっています。


「今後、外国人観光客からの購入のために取り組みたいこと」(複数回答)についての質問では、「オンラインでの商品販売の開始」(46.0%)が最多となり、次に「国際配送サービスの開始」(36.0%)、「購入履歴データベースの作成」(31.0%)と続きました。

インバウンド需要を逃さない対応が必要に
今回の調査では、観光地のお土産屋において、外国人観光客のリピート購入の需要に十分に対応できていないと感じる事業者が多いことがわかりました。
ショッピージャパン株式会社は、今後も上昇が見込まれるインバウンド需要を取り逃さないために、越境ECプラットフォームの活用による販売チャネルの拡大や、海外発送対応、言語対応などの対策が重要となるとしています。
関連記事:メルカリの越境EC取引が1,700万件突破、人気の商品カテゴリは
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
<参照>
ショッピージャパン株式会社:
【お土産屋スタッフの約8割が経験!】外国人観光客からリピート購入の問い合わせ「あり」、うち約6割が「オンライン購入」ニーズ
Shopee Webサイト
【9/18開催】ホテルトレンドLIVE! Vol.3 〜ホテル内レストランのお悩み解決編〜
今回は「ホテル内レストランのお悩み解決編」として、レストランの認知向上と衝動来店につなげるためのGoogleマップ活用法を解説します。
ホテル内レストランでは、
- 「宿泊者以外の集客が難しい」
- 「メディアや広告に頼らざるを得ない」
といった課題の声を多く耳にします。
宿泊者以外の利用を広げていくためには、レストランを利用者が見つけやすくし、検索から来店までの導線を整えることが重要です。
本セミナーでは、宿泊業界のデジタルマーケティングに特化したキャリアを持つエキスパートの徳永が、Googleマップを活用してお客様の衝動来店を促すための実践的なポイントをわかりやすくご紹介します。
<セミナーのポイント>
- ホテル内レストランが取り組むべき課題を整理できる!
- “衝動来店”を促すGoogleマップの実践的な工夫が学べる!
-
宿泊業界のデジタルマーケティングに精通したエキスパートに直接質問できる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→【9/18開催】ホテルトレンドLIVE! Vol.3 〜ホテル内レストランのお悩み解決編〜
訪日ラボ主催「THE INBOUND DAY 2025」アーカイブ配信中!
訪日ラボを運営する株式会社movが8月5日に開催した、日本最大級のインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」のアーカイブ動画が公開中です。
アーカイブ配信では、元大阪府知事の橋下 徹氏と大阪観光局理事長の溝畑 宏氏による基調講演のほか、脳科学者の茂木 健一郎氏、日本文学研究者のロバート・キャンベル氏、アパグループ 社長兼CEOの元谷 一志氏などの貴重な講演の様子を一挙公開(一部を除く)。
参加できなかった方はもちろん、もう一度議論を見直したい方も、ぜひご覧ください。
【インバウンド情報まとめ 2025年9月前編】PayPayが中国「WeChat Pay」と連携 / 観光庁予算要求814億円、人手不足対策などの予算増 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に9月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→PayPayが中国「WeChat Pay」と連携 / 観光庁予算要求814億円、人手不足対策などの予算増 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年9月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!