ディスカウントストア「ドン・キホーテ」を運営する、株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)は2月13日、2025年6月期第2四半期決算業績を発表しました。
資料によると、2025年6月期上期の売上高は1兆1,286億円、営業利益は897億円となり、半期・2Q単体ともに、過去最高の売上と営業利益を記録しました。
背景には、「ドン・キホーテ」など、ディスカウントストア事業におけるインバウンド売上の伸長があるとしています。
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ディスカウントストア事業、免税売上が過去最高
PPIHが発表した資料によると、2025年6月期上期の売上高は1兆1,286億円、営業利益は897億円でした。
「ドン・キホーテ」などの運営を行うディスカウントストア事業では、売上高7,249億円(前期比644億円増)、営業利益585億円(同137億円増)と力強く伸長しました。既存店売上は前期比107.1%で、年末商戦などのイベント需要や季節品需要をとらえた結果となりました。
中でも免税売上は、上期累計で798億円(前期比297億円増)となり、過去最高の売上を更新。
国籍別の売上高構成比をみると、韓国(23.0%)が最も多く、中国(19.0%)、台湾(16.3%)、ASEAN(17.3%)と、アジア圏が多くを占めています。また、米国は9.3%でした。いずれの国・地域も、前期と比較して大幅に売り上げが増加しています。
背景として、アジアや欧米におけるプロモーションを強化したことが挙げられます。そのため、訪日客に対する客数シェア率も、上期累計で24.3%(前上期比2.6ポイント増)と拡大しました。
PPIHは、ディスカウントストア事業単体での営業利益1,000億円達成に向け、戦略を推進していくとしています。

「訪日客にとって最も都合の良い店」の実現へ
ディスカウントストア事業では、今期、「ドン・キホーテ」などで利用できる電子マネー「majicaGlobal」アプリをリリースする予定です。
多言語で商品の評価や口コミを見られる「多言語マジボイス」やクーポン、国籍別ランキングなど、顧客ニーズに応えた様々な要素を取り入れます。
同社は、インバウンド需要に対しても顧客接点を増やし、「訪日客にとって最も都合の良い店」の実現をめざすとしています。
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<参照>
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス:2025年6月期第2四半期決算業績説明資料
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