世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は5月14日、米国を訪れる旅行者の支出において、2025年に125億ドルの損失が見込まれると予想したレポートを発表しました。同協議会が分析した184か国の中で、米国は2025年に海外旅行者の支出が減少すると予測されている唯一の国だとしています。
なお、米調査会社ツーリズム・エコノミクスは2月時点で「180億ドルの損失」と予想したレポートを発表していました。規模の差はあれど、米国における旅行消費が減少に向かうという認識は共通のようです(※ツーリズム・エコノミクスの分析については以下記事をご確認ください)。
関連記事:米ツーリズム・エコノミクス:トランプ関税の影響で訪米インバウンド旅行消費が「180億ドルの損失」と予想
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実際に主要市場からの旅行者が減少…WTTCは米政府に警鐘
WTTCは、米国商務省による2025年3月の訪米旅行者数データをもとに、すでに主要な市場からの旅行者が減少していると報告しています。
- イギリス:前年比約15%減
- ドイツ:28%以上減
- 韓国: 約15%減
- スペイン・コロンビア・アイルランド・エクアドル・ドミニカ共和国など:24~33%減
- カナダ:夏季の予約数が前年比20%以上減
同協議会は、これは単なる一時的な落ち込みではない、と警告。地域経済や雇用だけでなく、貿易・文化・ビジネスにおける米国の地位を損なうことも危惧されています。
また、WTTC会長兼CEOのJulia Simpson氏は「これは米国政府への警鐘だ。世界最大の旅行・観光経済が間違った方向に向かっている。これは需要不足が原因ではなく、(政府が)対策を講じないことによるものだ」などと述べており、状況改善のためには米国政府がリーダーシップを発揮する必要があるとしています。
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<参照>
The World Travel & Tourism Council:U.S Economy Set To Lose $12.5BN In International Traveler Spend this year
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