【連載:マーケティング用語・施策の基礎解説】 |
ローカルビジネスとは特定の地域に根ざし、その場所で直接顧客に商品やサービスを提供する店舗型のビジネスのことです。
ローカルビジネスにおいては戦略的なマーケティングがおろそかになりがちですが、ローカルビジネスにおいても集客を求めるのであれば企業と同様にさまざまなプロモーションやマーケティングを行うべきです。
この記事では、ローカルビジネスの概要、GoogleローカルビジネスやSNS、口コミサイトを利用した集客対策について解説します。
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ローカルビジネスとは
ローカルビジネスとは地域に根付いたビジネスの総称です。飲食店や美容室、旅館、カラオケ店、クリニック、個人商店などがこれにあたります。地域に根付いたビジネス
ローカルビジネスという単語は海外で使われていた呼称を取り込んだもので、日本語では「小規模事業者」が類義語にあたりますが、ローカルビジネスには大手資本により運営されているチェーン店も含まれます。
ファミリーレストランやカラオケ店のように全国的に店舗を展開する大手チェーンも、出店している地域に根付いたビジネスとして同じくローカルビジネスという言葉で表現されます。
日本ではローカルビジネスという言葉がさす施設の内訳をみると、個人商店や小規模事業者による店舗が約8割、大手資本によるチェーン店が約2割となると言われています。
ローカルビジネスにはどのような店舗が含まれるのか?
ローカルビジネスには、一例として以下のようなカテゴリが考えられます。- 地元商店
- ファミリーレストラン
- 喫茶店
- ネットカフェ
- カラオケ
店舗型ビジネスであれば、規模の大小は問わないというのがローカルビジネスの考え方です。
SNSとローカルビジネスの関係
ローカルビジネスにおけるSNSの活用が注目を集めています。以下では、FacebookとInstagramにしぼってローカルビジネスにおけるSNSの活用術について解説します。
Facebookの活用
Facebookは世界的にも最大規模のユーザー数を誇るSNSであり、飲食店や美容室がFacebookアカウントを作成するケースも増えています。店舗のFacebookアカウントを持つことによるメリットとしては情報の発信、フォロワー獲得にともなう実店舗のリピーター増加、チェックイン機能によるプロモーション効果が挙げられます。
FacebookをはじめとしたSNSでは情報を発信することができますが、情報を発信する上では受取り手の数が多いほうがプロモーションとして効果的であることは明白です。その点で、世界的にユーザーの多いFacebookはインバウンドに向けた情報発信のチャンネルとしても有効であることがわかります。
また、フォロワーを獲得することができればユーザーのタイムライン上に店舗の投稿したコンテンツが表示されるようになります。DMやチラシ、その他広告に比べ時間的、経済的にコストがかからないことに加え、SNSを閲覧するタイミング、つまりユーザーの手の空いているタイミングに合わせて表示されるため、内容を見てもらいやすいという点もメリットです。
Facebookにはチェックイン機能がついており、これを活用すれば店舗を訪れたユーザーから、その友人に店舗の情報が伝わります。
関連記事:Facebookを使った効果的な集客方法とは?メリット・コツ・広告を解説
Instagramの活用
InstagramもFacebookと並びローカルビジネスのプロモーションに適したSNSです。Instagramの活用においては「ハッシュタグ」と「インスタ映え」を上手く利用するとより効果的なプロモーションが可能になります。ハッシュタグとは「#」をさまざまな単語の頭につけることで、Instagramではハッシュタグを用いた検索が主流になっています。「#workshop」や「#DIY」のように人気のキーワードを取り入れた投稿はユーザーによる閲覧数を稼ぐことができるでしょう。
また、Instagramは写真や動画に特化したSNSであるため、店舗で扱う商品やメニューを掲載することが基本的なプロモーションとなりますがその際には魅力的に映る画角や光度、彩度を十分に吟味することが重要です。
特に「おしゃれ」や「きれい」「すごい」といった感想を抱かせるような「映える」投稿はユーザーからの注目を集めやすい傾向にあります。
関連記事:Instagram広告の費用は?課金方法やインバウンド集客につなげるポイント
ローカルビジネスを支えるGoogleビジネスプロフィール
ローカルビジネスの事業者にとって重宝されている集客ツールのひとつがGoogleビジネスプロフィールです。
以下では、Googleビジネスプロフィールについて解説します。
レストラン以外のローカルサービスのレビューも掲載できる
Googleビジネスプロフィールは、Google検索やGoogleマップ上で店舗や施設の情報を無料で管理・更新できるツールで、訪日外国人観光客を含む多くのユーザーに対してアプローチできるところが魅力です。
飲食店だけでなく、美容院やクリーニング店、病院、弁護士事務所といったさまざまな業種が掲載されており、あらゆるローカルサービスの集客ツールとして活用されています。
Googleビジネスプロフィールでは自社の情報をネット上に掲載できるだけでなく、さまざまな機能を活用してビジネスの魅力を伝えられる点が特徴です。
Googleビジネスプロフィールでできること
Googleマップには社名や店名、電話番号、住所、営業時間などの情報が掲載されています。これらをGoogleビジネスプロフィールでは「ビジネス情報」といいます。
ビジネス情報は自動生成されているか、一般ユーザーが登録しています。Googleビジネスプロフィールを利用してオーナー登録を完了すれば、ビジネス情報が勝手に変更されないように管理したり、ユーザーからのアクセスの詳細について確認できます。操作はパソコンとスマートフォンどちらからも可能です。
店舗や施設の外観・内観、取扱商品、おすすめメニューなどといった写真を掲載できるだけでなく、ユーザーから寄せられた口コミへの返信もできます。
また、ブログやSNSのように情報を発信できる「投稿機能」があります。この投稿機能を使って、店舗の最新情報などを投稿できるようになります。
詳しくは、「Googleビジネスプロフィールとは?インバウンド客を集客する方法やメリット、注意点など」の記事で紹介しています。あわせてご確認ください。
ローカルビジネスの強みを活かして効果的な集客を
個人商店や小規模事業者が多数のローカルビジネスでは、これまであまり集客への効果的な取り組みが見つけられませんでした。しかし、インターネットサービスの発展やユーザーが増えたことで、SNSをはじめローカルビジネスにおける集客対策として大きなポテンシャルを秘めているツールが増えてきています。
ローカルビジネスならではの強みを活かした効果的な集客が今後増えてくるかもしれません。
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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