89%が「今後の旅行計画にAIを活用したい」Booking.com調査

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Booking.com(ブッキングドットコム)は8月1日、AIに関するグローバル意識調査レポートを発表しました。

同レポートによると、AIへの関心度が高まっている一方で、懸念を抱く人も多いことがわかりました。また旅行におけるAI活用についてもまとめられており、旅行者が積極的にAIを活用している状況が明らかになりました。

なお同レポートは、世界33の国と地域の計3万7,325名を対象に行われた調査結果に基づいています。

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91%がAIに期待する一方で、懸念を抱く割合も高い傾向に

同レポートによると、回答者全体の91%がAIに強い関心を示していることがわかりました。

AIに高い関心を寄せられる背景としては、「生活がより便利になる(69%)」や「時間や労力の節約になる(51%)」といった理由が挙げられています。

一方で、同じく回答者の91%が、AIの影響について少なくとも1つ以上の懸念を抱いていることがわかりました。

また、AIに対する意識で回答者を5つのグループに分類したところ、最もAIに肯定的なグループ「AI愛好家」が36%となり、最もAIに抵抗感を示すグループ「AI反対派」が25%となりました。

AIに対する意識は地域ごとに異なる

同レポートの結果から、AIに対する意識は、地域ごとに大きな違いがあることがわかりました。

ラテンアメリカが、AIへの関心(98%)と理解度(89%)が世界で最も高くなりました。次いで、アジア太平洋地域がAIへの関心(95%)と理解度(82%)が2番目に高くなっています。

日本については、AIへの関心は91%と比較的高い結果となりましたが、AIへの理解度は60%と、ほかの地域と比べて低いことがわかりました。

またAIに対する不信感については、回答者全体では、AIによって生成された情報について「ほとんど、あるいは全く信頼していない」と回答した人の割合が23%となりました。地域別では、北米(32%)と欧州・中東(29%)がAIに対する不信感が比較的高いことがわかりました。

89%が「今後の旅行計画にAIを活用したい」

同レポートでは、旅行におけるAIの活用状況についてもまとめられ、旅行者の65%が、「近い将来、自動で旅行を計画する時代が当たり前になる」と予測しました。

また消費者の89%が「今後の旅行計画にAIを活用したい」と考えており、旅行のいずれかの段階ですでにAIを活用している旅行者の割合は67%となりました。

旅行においてAIを活用するタイミングは、「旅行の計画や予約時」が98%、「旅行中」は96%となっています。

旅行の計画段階における具体的なAIの活用方法については、以下が挙げられています。

  • 目的地や最適な時期を調べるため:38%
  • 現地での体験や文化的なアクティビティを探すため:37%
  • レストランのおすすめを調べるため:36%

また旅行中については、以下のような場面でAIが活用されています。

  • 翻訳機能:45%
  • 目的地でのアクティビティの提案:44%
  • レストランのおすすめ情報の取得:40%
  • 馴染みのない場所や交通機関でのナビゲーション:40%

レポートによると、旅行者の66%がAIによって旅が簡単かつ効率的になることを利点としており、AIが社会・地域に貢献する可能性にも期待を寄せているとしています。具体的には、混雑した観光地やピーク時の旅行を避けるためのAIの提案について、回答者の71%が高く評価しているとのことです。

また回答者の60%が「その地域にポジティブな影響をもたらすような体験AIが推薦してくれること」を望んでおり、近年のサステナブルな旅行への関心の高まりがAI活用においても見られるようです。

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<参照>

Booking.com:ブッキング・ドットコム、 AIに関するグローバル意識調査レポートを発表

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訪日ラボ編集部

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