今回訪日ラボでは、訪日旅行を検討している台湾人2,000名へ向けて、「訪日旅行の際に見るメディア」をテーマとしたアンケート調査を実施しました。調査の結果、訪日台湾人が使う観光情報サイト1位は「ラーチーゴー!日本」となりました。
また、InstagramやYouTubeなど、個別のプラットフォームにおいて訪日旅行の情報源として参考にされているアカウントも調査しています。ぜひ台湾市場向けの訪日プロモーションやインフルエンサーマーケティングにお役立てください。
訪日台湾人が見る旅行の情報源は予約サイト、YouTube、観光情報サイト
まず、「訪日台湾人が見る情報源」を聞いたところ、予約サイトが49.8%で最も多く、次いで、YouTubeが41.8%、観光情報サイトが37.1%となりました。
予約の際に見ることが多い予約サイトを除くと、YouTube、Facebook、InstagramといったSNS・動画サイトが参考にされています。また、観光情報サイトや、日本の自治体公式サイト、ネット掲示板などWebサイトも参照されていることがわかりました。

続いて、訪日プロモーションに利用できるメディアやSNSについて深堀りしたアンケート調査を実施し、プロモーションに有用なメディアを明らかにする調査結果を紹介していきます。台湾市場に向けた訪日プロモーションや、インフルエンサー施策などを検討されている方の参考になれば幸いです。
※予約媒体(OTAなど)の利用率については、過去に訪日ラボが実施したアンケート調査で公開しております。以下の記事よりご確認ください。
訪日台湾人が見る観光情報サイト1位は「ラーチーゴー!日本」
「訪日台湾人が見る情報源」で観光情報サイトを選んだ人に対し、「よく見る観光情報サイト」を聞いたところ、台湾人・香港人向け訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」が64.6%で、最も見られていることがわかりました。
続いて、「日本觀光局(官方網站)」(※JNTOのアカウント)が39.7%、「FUN! JAPAN Taiwan」が33.9%となりました。

訪日台湾人が見るYouTubeやSNSは?
訪日台湾人が見るYouTubeやSNSについても調査しました。
「よく見るYouTubeチャンネル」を聞いたところ、先述した「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」を運営するジーリーメディアグループ社長 吉田皓一氏の「吉田社長Japan TV」が33.3%で最も人気でした。次いで「東京走著瞧」が27.3%、「日本曼生活」が20.2%となりました。

「よく見るInstagramアカウント」を聞いたところ、こちらも「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」が55.9%で最も人気とわかりました。「日本觀光局」が52.4%、「Like Japan 喜愛日本」が38.7%と続いています。

「よく見るFacebookページ」では、「日本自助旅遊中毒者」が50.9%で最も多く、次いで、「喜愛日本 Like Japan」が31.9%、「吉田社長の日本旅遊指南」が29.6%でした。

性年代・訪日回数・旅行形態のクロス分析:個人旅行者は多様な媒体を利用、リピーターは幅広い情報源を併用する傾向に
続いて、以上の調査を性年代、訪日回数、旅行形態別に分析しました。
利用する情報源を旅行形態別に見ると、個人旅行者の方が多様な情報源を使っていることがわかりました。特にYouTubeとInstagramを参考にする個人旅行者は、団体旅行利用者と比較して15ポイント以上高くなっています。一方、団体旅行利用者の方が多く参照しているメディアとして「予約サイト」と「テレビ番組」が挙がりました。
また、訪日回数で比較すると、訪日回数が増加するごとに、「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」をはじめとした観光情報サイトの利用が増加するほか、InstagramやFacebookなどのSNSや日本の自治体公式サイトの利用も増加しており、幅広い情報源を利用するようになることがわかりました。

観光情報サイト:ほぼすべての年代で「ラーチーゴー!日本」が圧倒的な支持
よく見る観光情報サイトでは、20代男性を除きどの年代でも「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」が一番支持されているサイトであることがわかりました。20代男性では、台湾・香港向けメディア「Japaholic」が45.0%で、最も人気が高くなりました。
また、「波比看世界」は女性からの人気が高く、20代、30代では約半数が参考にしています。

リピーターはYouTube・SNSもさまざまなアカウントを参考にしている
YouTubeのクロス分析でも、訪問回数が増加するほど、さまざまなYouTubeチャンネルを参考にしていることがわかりました。

Instagramを見ると、40代、50代女性は「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」のアカウントを約7割が見ていることがわかりました。また、「日本觀光局」を見ている50代女性も75.0%いるようです。
20代男性では「完美行 WAmazing」を見ている割合が比較的高くなっています。また、他の年代に比べて、参考にする媒体が分散している特徴がみられます。20代女性は「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」、「日本觀光局」に次いで「日本失心瘋俱樂部」を見ていることがわかります。

Facebookでは、ほとんどの年代で「日本自助旅遊中毒者」が最も支持された一方、50代男性、20代女性では「喜愛日本 Like Japan」が人気でした。20代女性では、「東京走著瞧」の人気も高いことがわかりました。
また、40代女性では「日本失心瘋俱樂部」も支持されています。

調査概要
- 調査主体:株式会社mov 訪日ラボ編集部
 (調査実施:IXリサーチ*台湾を拠点とするアンケート調査会社)
- 調査対象:台湾在住の訪日旅行検討者2,000名
- 調査期間:2025年9月3日〜12日

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