これだけは知っておくべき訪日カナダ人 3つのポイント
- ハイシーズンは春季と10月・12月、「北米」でみると春季がチャンス
- 滞在期間が比較的長く、個別手配がほとんど
- 宿泊への支出は増加
カナダに関連するインバウンド年表
1928年 | 日本とカナダの国交が樹立 |
1957年 | JNTOトロント事務所が設立 |
2023年 | 訪日カナダ人数が史上最多となる年間42万人を達成 |
カナダ基本データ
人口 | 約3,706万人 |
面積 | 約999万平方キロメートル |
首都 | オタワ |
宗教 | キリスト教など |
公用語 | 英語、フランス語 |
時差 | UTC-3:30~UTC-8(-14時間30分~-17時間) |
通貨 | カナダ・ドル |
名目GDP | 約1兆7,126億米ドル |
経済成長率 | 約1.7% |
一人当たりGDP | 約46,192米ドル |
平均月収 | 2,827.65米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 5.18米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
カナダ市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日カナダ人は何人来ているのか
訪日カナダ人客数はコロナ前の2019年まで6年連続で増加し、2019年には37万5,262人を記録しました。2023年は42万5,900人と、すでにコロナ前の水準を上回っています。
月別訪日外客数:訪日カナダ人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年までの傾向では、訪日カナダ人が増加するのは3月〜5月にかけての春季、および10月、12月でした。隣接するアメリカからの訪日客とは、微妙にハイシーズンが異なっています。一方で最も減少するのは1、2月でした。2023年もおおむね同じような傾向となっています。
インバウンド消費額推移(2014年~2023年):カナダ市場全体の規模は?
コロナ前の2019年までの6年間、訪日カナダ人のインバウンド消費額は伸び続け、ピークとなった2019年には670億円を記録しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には1,163億円とコロナ前を大幅に上回る増加を見せています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日カナダ人は1人いくら使う?
訪日カナダ人の一人当たりインバウンド消費額は、コロナ前は2016年に15万円台を記録したものの、そのほかの年では17~18万円台で推移していました。コロナ後の2023年には、旅行者層の変化に伴い27万3,329円へと大幅な増加を見せています。
旅行支出内訳:訪日カナダ人は何を買い、消費している?
訪日カナダ人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、104,139円でした。2番目に大きな割合を占めたのは飲食費で、59,873円でした。
人気のお土産ものランキング:訪日カナダ人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | その他食料品・飲料・たばこ | 58.3% | 12,315円 |
2位 | 菓子類 | 51.7% | 17,679円 |
3位 | 衣類 | 44.3% | 20,566円 |
4位 | 酒類 | 17.5% | 9,164円 |
5位 | 民芸品・伝統工芸品 | 16.6% | 10,606円 |
6位 | その他買物代 | 13.2% | 17,802円 |
7位 | 靴・かばん・革製品 | 12.5% | 29,431円 |
8位 | 化粧品・香水 | 10% | 15,477円 |
訪日カナダ人に最も人気のある品目は「その他食料品・飲料・たばこ」で、一人あたり平均12,315円分購入されています。購入率順に並べると、「その他食料品・飲料・たばこ」を筆頭に、「菓子類」「衣類」「酒類」「民芸品・伝統工芸品」の順で続いています。
買い物スポットランキング:訪日カナダ人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 82% |
2位 | 百貨店・デパート | 59.6% |
3位 | スーパーマーケット | 40.4% |
訪日カナダ人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、82%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(59.6%)」と「スーパーマーケット(40.4%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日カナダ人で最も多い属性は?
訪日カナダ人の63.3%が男性、36.7%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の19.7%を占め、女性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の13.4%を占めます。
滞在日数:訪日カナダ人は何日間訪日旅行する?
訪日カナダ人の滞在日数は、全体の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも7~13日間が最多です。
訪日経験:訪日カナダ人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日カナダ人は、初来日が66.1%、リピーターが33.9%でした。
旅行形態:訪日カナダ人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日カナダ人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。
日本の観光情報の収集:訪日カナダ人の訪日旅行の情報手段は?
訪日カナダ人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「動画サイト(YouTube/愛奇芸等)(38.5%)」でした。合わせて「自国の親族・知人(28.5%)」「日本在住の親族・知人(23.7%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(81.7%)」でした。合わせて「飲食店(69.3%)」「観光施設(40.9%)」と続いています。
カナダ市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
カナダ人の海外旅行者数の推移(2012年~2020年):カナダ人の海外旅行需要は?
コロナ前の2019年までの6年間、カナダ人の海外旅行者数はおおむね横ばいであり、3,100~3,300万人台を推移していました。しかし2020年には、パンデミックの影響を受け897万人まで激減しました。
カナダで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | アメリカ | 21,475,152人(2018年) |
2位 | メキシコ | 2,309,528人(2019年) |
3位 | フランス | 1,188,545人(2018年) |
4位 | キューバ | 1,205,809人(2016年) |
5位 | イタリア | 1,044,251人(2019年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
カナダ人に人気の海外旅行先は、アメリカ、メキシコ、フランス、キューバ、イタリアとなっています。アメリカはカナダに隣接しており、陸路でも入国できることが人気の理由となっているようです。また、キューバとカナダは友好関係を保っており、多くのカナダ人がキューバを訪れています。
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