ダイナミックプライシングとは、モノやサービスの価格を設定する方法の1つで、需要に応じて価格を変動させる方法です。
ダイナミックプライシングでは原価率や仕入れコストから適正価格を設定するのではなく、需要が高まるにつれて価格を引き上げ、需要が低くなるにつれて価格を引き下げます。
ダイナミックプライシングを取り入れることで企業側は利益を最大化でき、消費者側はタイミングによって本来の価格よりもリーズナブルに商品を購入できるというメリットがあります。
一方で、原価率や仕入れコストから適正価格を算出する方法に比べて価格設定の塩梅が難しく、価格が高騰しすぎると消費者の買い控えにもつながりうるなどのデメリットもあります。
宿泊施設や旅行代理店などの繁忙期と閑散期の差が激しい業界では、空室や在庫を減らし利益を最大化するために、ダイナミックプライシングによる価格設定を取り入れている企業が少なくありません。